塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

香川が代表で輝くには(2)

2011-01-23 21:58:18 | 日記
 僕は前回、前々回と

 「香川が代表で輝く事ができないならば」

 という前提の下で僕なりの意見を述べてきましたが、カタール戦で彼が本来の動きを
取り戻した可能性はありますし、手ごたえも掴めたのではないかと思います。

 僕は香川を活かすには、3つの方法があると思います。

 1・香川を4-2-3-1の3の中央え使う事
 2・後方のセントラル・ミッドフィルダーからの縦の早いボールに対する意識の強さ。 
 3・FWと両翼との連携

 特に2と3が重要だと感じます。

 まずFWとの連携ですが、前田のようにポストプレイが巧みな選手と、季のように前へ
の切れ込みが勝負の選手とでは、香川を含むMFの選択肢がいささか異なります。

 ですので監督だけでなく選手達の意思疎通が大切になりますし、基本の連動を自分たちで
確認することが重要になるはずです。

 そしてカタール戦終了間際の、長谷部の速い縦のパスが大きな賞賛を集めたように、後方
のMFとの関係も見逃せません。

 仮に香川がボールを失いセントラル・ミッドフィルダーが対応するとしますと、ふたりの
うちどちらかが先に行き過ぎてしまうと、ギャップがうまれてしまい、むしろ相手のその空間
を突かれてしまい、不利益になるかもしれません。

 ですのでビルドアップだけでなく、守備面での連携も香川が活きるためには大きな要素になる
はずです。

 25日の韓国戦は香川だけでなく、日本全体の動きが問われる事になるでしょう。
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香川が代表で輝くには

2011-01-23 21:45:49 | 日記
 ワールドカップの際、マラドーナがメッシの為の環境作りに腐心したのは、一見単なる

 「過保護」

 のようにも見えますが、マラドーナの心情は別の所にあったと思います。

 マラドーナの目的は

 「メッシが輝く事で、アルゼンチン全体が光輝く、アルゼンチンが優勝するには、メッシ
の力が不可欠である。」

 と強く意識してメッシの意識を変えようとしたのだと思います。

 実際マラドーナは彼にキャプテンの腕章を託しましたが、常にメッシに甘いわけではあり
ません。

 かつてスペイン国王杯でメッシがヘタフェ相手に、かつての自分そっくりの

 「5人抜き」

 を見せた際は

 「メッシの5人抜きと、俺がワールドカップのイングランド戦で魅せた5人抜きは、比較
の対象にはならない!!」

 とメディアの発言を遮りました。

 つまりメッシに「驕り」の気持ちを持たせないよう、マラドーナは賞賛ではなくあえて
厳しい発言をしたのです。

 ではもし香川が代表で不振に陥った際はどうすればよいのでしょか?

 ザッケローニ監督が彼のために、特別な配慮や環境整備、言い換えれば

 「特例」

 を与えるとは考えにくいですし、まず香川自身がそれらを嫌うはずです。香川の意識の
中にはポジションは常に自分で手に入れるもの。という意識が強いはずですし、他の選手
もその気持ちを痛いほど理解している。

 今回のアジアカップで香川の状態を皆が気にかけているのはそのためですし、メッシ同様
香川が代表で輝く事は、代表全体のメリットになることは間違いありません。
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日本代表の香川問題

2011-01-23 15:34:24 | 日記
 僕はアルゼンチン代表における「メッシ問題」を、今まで対岸の火事だと考えてき
ました。

 アルゼンチンのファンにとって、メッシがバルセロナと同じ輝きが代表で得られない
事を大きな損失と考えるのは当然ですし、マラドーナがワールドカップの際に、メッシ
を盛り立てながら、同時に庇う姿を見せたのは当然と言えます。

 でも日本でも今後、アルゼンチンと同じ問題を抱えるような気がします。

 それは

 「香川問題」

 と名づけても差し支えの無い議論と言えます。

 つまり

 「ドルトムントであれほど輝いている彼が、日本代表で沈黙してしまうのは何故か?」

 というのが議論の論点であり、極論香川がドルトムントで活躍すればするほどこの議論
が熱を帯びる可能性がありますす。

 (あくまで代表で思うような活躍が得られない時の話で、代表でも満足のいく結果が
  残せれば、このような議論は起こらないでしょう。)

 アジアカップ前恐らく香川はプロ契約して以来、最高の緊張感を感じていたと思います。
 
 テレビ朝日の香川の紹介テロップでは

 「ブンデスリーガ前半戦MVP」

 と流れていますし、各国の記者もこのブンデスリーガの寵児に興味を抱いている様子で
した。

 これらの重圧もあったと思いますが、カタール戦で見せた2ゴールのように、香川が代
表のメカニズムにようやく慣れ親しみつつある感はあります。

 しかし今後、香川が代表で沈黙する時期が続けば、今僕が掲げた議論は再開されるでし
ょう。

 皮肉な話ですが、香川がドルトムント以上の「格」をもったクラブに移籍すれば、更に
議論は白熱するでしょね。

 ファンは皆代表選手に、代表とクラブの両方で好成績を残して欲しいと感じますから。

 

 
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選手とスポンサー問題

2011-01-23 12:21:17 | 日記
 イングランド代表は、アンブロからサポートを受けていることは皆さんもご存知です
ね。

 しかし2002年の3月25日、イタリア代表との親善試合に臨む会見場に現れた
デイビッド・ベッカムは

 「アディダス」

 のロゴが刺繍された毛糸の帽子を被って会見に臨んでしまったんです。

 ベッカムの行為によってFAは、アンブロから厳重注意を受ける羽目になり、この出来事
から選手たちは

 「個人スポンサー」「代表、もしくはクラブのスポンサー」

 の選択を会見やインタビューの際に誤ると、大きな批判を浴びる事を学んだのではないか
と思います。

 個人スポンサーと代表、そしてクラブがすべて同じブランドである選手は、まず存在しな
いと思います。

 例えばアディダスと終身契約を結んでいる中村俊輔は、F・マリノスはナイキが公式スポ
ンサーですから、クラブの行事に参加して中村がインタビューを受ける際は、ナイキが優先
になることは致し方ありません。

 また日本代表はキリンから支援を頂いていますから、もし選手が他社の飲料のCMに出演
していて、仮にその飲料を手にして会見場に現れたら、ベッカムの時と同様大きな波紋を呼
ぶはずです。

 サッカー選手にとって

 「制約」
 
 があることは苦しいでしょうが、彼らが自身の「選択」を誤らなければ、これらの問題は
起きないことも又事実です。

 ですので選手達は自分のいでたちがその場に相応しいか確認し、もし不安ならば周囲の人
に尋ねてから臨んだ方が良いかもしれません。

 (参考文献 デイビッド・ベッカム特集号 日本スポーツ企画出版)
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カズとプーマの素敵な間柄

2011-01-23 12:11:07 | 日記
 もし僕がプーマの従業員ならば、カズには本当に感謝の気持ちで一杯で、頭があがら
ないでしょうね。

 今も昔もカズが一貫してプーマのスパイクを履き続けていますし、ファンの中でも

 「カズ=プーマ」

 という図式は成立していると思います。

 以前にもお話したように、今のプーマの顔はカメルーン代表のサミュエル・エトーです
が、日本ではカズの影響がまだまだ強いと感じます。

 カズくらいのビッグネームになれば、他社から引き抜きのオファーがあってもおかしく
ないはずです。

 例えばロベルト・バッジョ。

 バッジョと言えばディアドラの契約選手として有名でしたが、ブレシア移籍当初の2001
年ごとは、

 「カッパ」

 のスパイクを履いていたんです。最終的にはディアドラに戻りましたが、もしかすると契約
を続行するかどうかの狭間にいて、その間カッパの靴を便宜的に履いていたのかもしれません
が、カズには一時的であれ、プーマ以外に靴を履いていた記億が僕にはありません。

 それはプーマ、そして他社が提示する契約金や技術の問題ではなく、カズが長年プーマとの
間で培ってきた

 「信頼関係」

 を最優先しているのではないか。

 僕はそう捉えます。

 カズが浮気をせず常にプーマを履き続けていることは、両者の間の固い絆を感じます。
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