ゆーぱの部屋 ~幸福の科学の教えから~
幸福の科学の教え(大川隆法先生の書籍)で、みなさまの人生の悩みや疑問などを解決するお手伝いをします。
 



千日回峯(せんにちかいほう)で、阿闇梨(あじゃり)になったお坊さんっているよね。やっぱり悟りを得るためには、山での厳しい修行が必要だってことなのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?

幸福の科学の大川隆法先生は、『悟りの挑戦(下)』(幸福の科学出版)で、二千五百年前のお釈迦さまの悟りを解説して、こう説いておられます。

 二十九歳までのカビラ城のなかでの優雅な生活、物質的に恵まれ、快楽に恵まれた生活のなかでは、人生の本当の意味、疑問に答えてくれるものはなかった。快楽のなかにあるものは、人間としての堕落だった。(中略)ゆえに、極端な快楽のなかに生きることは、人間を真に幸福へと導く道ではない。少なくとも悟りという名を冠したところの幸福に導く道ではない。
 一方、六年に及ぶ難行苦行の道も、結局、それは肉体をいじめぬき、最後は地上の生命を断つという論理的帰結になるだけであって、もし、この世に生まれてきた人間が、みずからの生命を断つことが修行であるならば、生まれてこなかったほうがよいということになる。論理的に考えてもそのようになる。何のために生まれてきたのか、その意味がない。生まれてきた意味、人生の意味という疑問に対する答えとはならず、それからの逃避となっている──。(中略)
 考えてみれば、たとえ針のむしろの上に坐ったところで、たとえ一本足で立ちつづけたところで、たとえ水のなかに魚のように潜ったところで、人間としての魂の向上、認識力の向上、知性や理性に沿った発展ということは、到底考えられないのです。
 仏教の思想においては、両極端を去って中道に入ろうとしたということ、その発祥における行動の原型というものが、仏教思想の大きなバックボーンになっているということを、まず知らなければいけません。
 ゆえに、実践論的観点からの中道とは、快楽主義あるいは苦行主義といった両極端を否定して、中(なか)なる道に入るということです。これは、ほどほどの道に入るという意味では決してなく、極端を否定したところに現われる境地なのです。「結局、その両極端には答えがない」ということを、はっきりと知った後に得られた境地であり、ほどほどの、いいかげんな生き方をすれば得られるという境地ではありません。それをまず知っておいてください。
 これが実践論的観点からの中道です。これは、現代においても、悟りを求めていく際に参考とされる考え方の一つではないかと思えるのです。
 現代でも、難行苦行をしている人はまだたくさんいます。インドにもいます。日本にもいます。山のなかで千日回峯をして阿闇梨(あじゃり)になったというような方もいます。もちろん、身体は健康になるでしょう。あるいは精神力も鍛えられるかもしれません。ただ、これは悟りとは無縁の行為です。それ以外のいかなるスーパーマン的な修行方法も、実は悟りとは無縁のものです。
 一方において、堕落した生活──みずからを甘やかし、みずからの欲情のままに生きるような生活のなかで悟りが得られるわけではないのも、もちろん当然のことです。
 ゆえに、「みずからを律し、中道に入って修行する態度をとってこそ、修行者は悟りを得る道に入るのだ」という実践論的な観点を知らなくてはなりません。
(22~26ページ)

「実践論的観点からの中道」という難しい言葉が出てきています。

要は、抽象的な思想としてではなく、修行論として実践的に「中道(ちゅうどう)」という言葉を考える、とでも理解すればいいんでしょうね。

こうしてお釈迦さまは、快楽主義を否定し、苦行主義もまた否定した、中(なか)なる道、つまりは日々の生活の中でみずからを律し、心の修行を地道に推し進めていくことこそが、悟りへ向かう「王道」であることをつかまれた──。

・・・うーん、今日はちょっと難しかったでしょうか。

この「悟り」の問題については、大川隆法先生は本当にさまざまな角度から説いておられます。

また別の機会に、そのお教えをご紹介するなかで、この悟りの意味をもっと深めてみたいと私は思っているのです。

 

『悟りの挑戦(下)』

 大川隆法著

 

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