ゆーぱの部屋 ~幸福の科学の教えから~
幸福の科学の教え(大川隆法先生の書籍)で、みなさまの人生の悩みや疑問などを解決するお手伝いをします。
 



禅宗って、やっぱり悟りを説いてるし、悟りが一番高い宗派の一つだよね? なーんて考えてる人、いませんか?

幸福の科学の大川隆法先生は、『心の挑戦』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。

 悟りということを中心に考えるならば、日本人になじみのある仏教では、禅宗というものが、悟りにはいちばん緑が深いと思われるかもしれません。
 しかしながら、この二千年近い歴史を見るかぎり、禅の悟りで、いったいどこまで悟りを得たのかということを考えてみますと、有名な禅者であっても、悟りを得ている人は少ないと思います。特に幸福の科学の仏法真理から見た悟りという意味でみれば、ほとんどの方が到達していない、というのが現実であろうと私は思います。
 禅宗のなかには、たとえば日本人にとっては有名な一休宗純という方もいます。「一休とんち話」は、よく知られているでしょう。機知とウイット(頓知)に富んだ禅僧ということで、現代では慕われていますけれども、彼の人生というものをつぶさに見るかぎり、悪霊に憑依され、そそのかされた人生である、ということが、はっきりと看てとれます。風狂の禅者ではあったけれども、奇妙きてれつなことをし、無頼漢霊に取り憑かれた一生であったと思います。
 そうした人を見て機知に富んだように見えたり、風狂のように、変わり者のように見えることが悟りであるように流れていく考え方が、禅のなかにもありますけれども、これはとんでもない間違いなのです。そういうことをするために修行をしているわけではないのです。それを見抜くだけの見識が禅宗の教えにはありません。
 もう一つは、禅宗の流れのなかでは坐禅を一生懸命に勧めるのですが、結局これが肉体行に墮してしまっているということもあります。ただ坐ることだけを求め、精神的なるものをむしろ否定していく。そういう無神論的唯物論としての禅定というものを考えていく。そして、精神的なるものとしては、せいぜい、「坐禅を毎日組むことによって精神力が鍛えられる。禅定力というものがついていくのだ」という、一種の道力、精神的気魄を得ることだけが悟りだと思う。そんな方が数多いというのが現実です。しかし、幸福の科学の仏法真理を学んだ人であるならばわかるように、「残念ながら、そのような気力、体力だけでは、悟りからはほど遠い」と言わざるをえません。
 また、禅宗のなかでも、知識的にのみ悟りを求めようとしている方もいるかに見えます。しかしながら、そのような頭の訓練的な知識の体操、知の体操によっては、現実の悟りというものは得られません。
 禅宗が悟りにほど遠い世界に流れていった理由、単に「只管打坐(しかんたざ)」あるいは「公案禅」として流れていった理由は、残念ながら、禅者のなかに霊的体験を深めた方がいなかったことが、やはり大きな原因ではないかと思います。
 これに比べて、霊的体験をも持って、知識的な詰めも行なった天台大師智ギなどは、悟りとしてはかなり高いものを得ていたし、心の世界の秘密──「心というものはあらゆる霊界に通じていく」ということを、現実のものとして知っていたという意味で、非常に高い悟りを得ていたと言えます。
(227~230ページ)

禅宗は、有名な禅者であっても悟りを得ている人は少なく、特に仏法真理から見た悟りという意味では、ほとんどが到達していないのが現実である。

坐禅は、ただ坐ることだけを求め、精神的なるものを否定した肉体行に墮しているし、知識的にのみ悟りを求める、頭の訓練的な知の体操によっては、悟りは得られない。

これに比べて、霊的体験をも持って知識的な詰めも行なった天台大師智ギは、非常に高い悟りを得ていたと言える──。

ここで大川隆法先生は、これまで数多くの修行者が黙々と積み重ねてきた修行の営みについて一定の評価をしつつも、現在までの禅宗のあり方に対して、厳しい評価をしておられます。
 
でもこれは、自らが2500年前に釈尊として「仏教」を創始し、今また現代日本に下生した「再誕の仏陀」として、あえて心を鬼にしての説法でもあるのだと思います。
 
ここで大川隆法先生が説かれるところは、要するに、仏法真理の知識(智慧)を得るとともに、霊的体験を重ねることで、心の世界の秘密を真に知ることなくして、高い悟りが得られることはない、ということなんだと私は思っているのです。
 
 
『心の挑戦』

 大川隆法著

 


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コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
はじめまして。 (パウロ)
2009-02-21 01:35:07
大川様の「禅」に対する批判的文章について。
かなり、禅や禅宗を誤解してらっしゃるようにお見受けしました。

必ずしも、禅宗イコール悟りへの執着をしていると言えるのかどうか、

また悟りとは、なかなか得難いどこか遠くの特別なものなのかどうか、

更には、
必ずしも、仏教イコール霊的なことと密接であるべきなのかどうか、

もう一歩進めて一考していただけば、誤解は解消される事と信じます。

また、貴方様が、大川様の説を信頼してらっしゃる お気持ちが伝わってまいりましたが、
昨年ノーベル賞を受賞された方が次のような事をおっしゃっていましたよ。
「研究というのは、一つの事を肯定するために、何度も何度も様々な否定をぶつけてみて、それでも否定しきれない時、はじめて肯定するのだ。」
というような言葉でした。
つまり、何事も頭から信じてしまう前に、色々違った説を説く文献等を読んでみては、いかがでしょうか?
広い視野で、偏りのない冷静な考察なしには、真実は見えてこないと思うのですが。

 
 
 
Re:はじめまして。 (ゆーぱ)
2009-02-21 22:53:57
パウロさん、はじめまして!
懇切丁寧なコメントをありがとうございます。

今回の記事は、おそらく、パウロさんのお立場からは、とうてい受け入れられない形のものとなってしまったのだろうと思います。このブログでは、大川隆法先生の教えを、短く切り取って引用し紹介する、というやり方をしていることで、私の能力の限界もあって、他意はなかったのですが、禅宗を本気で学んだ方に対して失礼な記事になってしまったのかもしれないと反省しております。

パウロさんのコメントは、私が大川隆法先生の教えしか知らず、これを単純に頭から信じ込んでいるだけではないかというご趣旨かと思います。ただ、じつは私は、何かを素直に頭から信じこむということがなかなかできない人間でして、大川隆法先生の仏教に関わるお教えについても、私なりの検証のために、手元にあるだけでもざっと50冊ほどの他の著者の仏教関係の書籍(つまりパウロさんの言われる「色々違った説を説く文献」になります)を読み込んでみた結果として、いかに大川隆法先生のお教えが、分かりやすいだけでなく、正鵠を得た、高い悟りを説き切ったものであるかにつき確信するに至っているのだということは、申し上げさせていただければと思います。

「空」や「無我」、そして「悟り」の教えの凄さ等については、本気で仏教を学んできた方であれば、『悟りの挑戦(上)』『悟りの挑戦(下)』などをご一読いただければ、その一端を十分にお分かりいただけるかと思うのですが、特に禅宗に関わるものとして、仏教の修行論の神髄が説き明かされた『沈黙の仏陀』をお読みいただくことで、なぜに私が、大川隆法先生を「再誕の仏陀」であり、その説かれる教えを「仏陀の教説」と信じるに至ったかにつき、必ずやご理解いただけるものと思うのです。

この『沈黙の仏陀』などの教えの一部は、このブログでもいくらか紹介はしておりますが、以下のアマゾンや、一般の書店で普通に購入できる書物ですので、パウロさんも、ぜひ一読されることを、強くお勧めしたいと思います。

http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%88%E9%BB%99%E3%81%AE%E4%BB%8F%E9%99%80%E2%80%95%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%B3-%E5%A4%A7%E5%B7%9D-%E9%9A%86%E6%B3%95/dp/4876881987/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1235217031&sr=8-1
 
 
 
こんばんわ~ (K)
2009-02-22 23:11:17
『沈黙の仏陀』は、修行論ではありますが、私にとっては、神秘の経典です。
15年以上前に出版されましたが、年を経て読み返す度に、法の重みに圧倒されそうになります。読み込む程に精神が研ぎ澄まされて行く感覚を味わうことができます。
後世、弟子逹によって沢山の解説書が出されるのではないでしょうか。
 
 
 
Re:こんばんわ~ (ゆーぱ)
2009-02-23 21:11:04
Kさん、こんにちは!

いやあ、私もまったく同意見です。
たぶん、解説書を誰かが出してくれないと、その神髄の部分が普通の人には理解できない、神秘の書なんでしょうね!
 
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