
寺井尚子の新しいアルバムは最近買わなくなっていたけれど、2012年の年間ベスト3に選んだ「リベルタンゴ・イン・トーキョー」はもちろん買いました。
東京JAZZでのガリアーノとオケとの共演アルバムで、何とも迫力と風格のあるアルバムになっていました。
それからまたスタジオ・録音のものは買っていません。近くのレンタル・ショップでは棚をみるのですが、新しいものが並んでいませんでした。こんど大きなショップにいったのでさがしてみると2013年にリリースされた新しいアルバムがあったので借りてきました。
おなじみのメンバーでの録音、1曲目、寺井尚子らしい選曲、出だしの寺井尚子らしい節回し、久しぶりで懐かしい感じです。
次が“ラスト・タンゴ・イン・パリ”ですがこれを組曲仕立て、昔この曲がはいっているとアルバムを買っていたほどすきですが、この組曲仕立ては奥行き、広がりをもたした組曲にして、結構激しくインプロもいれるJAZZと真正面にきた、最近のスタジオ録音にはない激しさです。
4曲目は切れのある寺井のオリジナル。キャッチなテーマとラテンリズムがまとまってカッコ良い。
5曲目は“ワルツ・フォー・デビー ”、寺井尚子がジャズを弾くきっかけとなった曲、何度もレコードに合わせて弾いたそうで、オリジナルのエバンスの演奏をとても大切にしていることが伝わる演奏。そうするとピアノはこの人エバンス系ではないとおもうけれど上手くまとめていました。
6曲目は小粋なフランス風の北島氏のオリジナル。
7曲目はずいぶん共演を続けてきたガリアーノのオリジナルで、この人の曲本当に寺井尚子のバイオリンにマッチするのです。
8曲目は“ 心の音、愛の歌”という寺井のオリジナル、ソファに座っていたら30分で出来た曲だそうで、なんとも座りの良い曲です。
東京JAZZの大きな企画の次にでたアルバムは、普段のカルテットで、曲も寺井尚子らしい選び方、そしていかにも寺井らしい演奏や落ち着いた曲、そこに緒戦的なアレンジもいれて、別に寺井尚子が別の人の様になっていた訳ではありませんがなんだか寺井尚子が戻ってきたような感じです。
そういえばアルバム・タイトルも「セ・ラ・ヴィ」いかにも前向きな寺井尚子のあたらしい(ないか)アルバムでした。
C'est La Vie / 寺井尚子
寺井尚子 (vln)
北島直樹(p)
店網邦雄(b)
中沢剛(ds)
1. 真珠採り
2. ラスト・タンゴ・イン・パリ組曲
3. バラ色の人生
4. 燃えつきるまで
5. ワルツ・フォー・デビー
6. センチメンタル・ストリート
7. フー・リア
8. 心の音、愛の歌
9. イン・ザ・スカイ
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