JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

オンチは楽器がうまくなる  向谷 実著

2015-11-28 22:46:38 | 


図書館で見つけた楽器を始めた人間には福音書ではないかと思う題名のほんだから借りてみました。
まさか聖書みたいに持ち歩く事はないでしょうが、まさにタイトルから始まります。

書いたのはカシオペアのキーボード向谷 実氏、なぜ音痴が楽器がうまくなるのかの理由からです。
グレン・グールドの唸りを聴いても、小澤征爾の練習風景をみても決してうまくない、かくいう著者もカラオケが大の苦手で、誘われないんだそうで、そんな音痴も頭の中に流れる音楽は美しいので、自分の声で表現できなかった美しい音楽を必死になって表現するからだそうです。

なんだか歌の上手い人も同じような気がするけれど、必死さが違うのだということらしい。

まあ、あまり期待したわけではないけれど、楽器がうまくなりたいのできちんと読みました。次の項が参考になりました。
次は「小指を自在に動かすのは特訓が必要」ということで、ピアノの特訓も書いてあったけれど、これは弦を押さえる特訓、他の指に比べて小指の非力は当然でそれを強くしなければならない。
一つの弦のどこでもいいからフレットを中指で押さえる。中指はそのままに半音上を薬指で押さえて弾く。次は薬指をあげて、そのとなりのフレットを小指で押さえて弾く。この2音を繰り返し得て弾くのだそうです。これをいろんな弦で練習するのだそうで、他の指にくらべて薬指と小指の連動は動きがわるいので、これがスムーズになるとテクニックは一段揚がるのだそうです。

実際やってみましたが、これ確かです。この練習カシオペアのギタリスト、野呂一生氏から聞いたそうです。

話が飛びますが今チェロではウエーバーの「狩人の合唱」に入っていて、16分音符が出てきますが、私の先生ただただ100回練習するよりか、いろんなリズムで20回弾いてみる方が指が自由に動くようになるそうです。(ついつい曲通り練習してしまいますが)

「音量・音質を意識すると演奏の質が上がる」と言うところでは弦楽器はチューニングがとても大切、とあってアンサンブルには音量と音質のコントロールが大切とこれはわかるけれど、ウッド・べースやバイオリンなどは音程を維持するのが技術的にとてもむずかしい。と書いてある。十二分に理解しているけれど、どうしろとは残念ながら書いてありませんでした。

カシオペアというバンドのキーボード奏者の向谷氏だからバンド演奏の話に流れていくけれど、録音でガシガシ弾いてプロデューサーのハービー・メイソンにお前はうるさいと右手をたたかれた話がある。

一つお勉強しておきます。

アマチュアの内は、自分の演奏をきくことに必死で、他人の音はきこえないものだ。楽器がうまいかヘタか、その分かれ目となるのが「他人の音が聴けるかどうか」だと思う。

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