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熟練の方向に DUONOMICS / MICHELR DI TORO YURI GOLOUBEV

2019-04-14 22:24:41 | 聞いてますCDおすすめ
NN

MICHELE DI TORO をずっと追いかけている。
ソロのアルバムと、トリオ、それに管を少し入れたアルバムを作っているけれど、ベースはユーリが務めているが多い。
これまでのトリオ作での2008年の作品からずっと信頼関係ができているのでしょう。
私もそれ以来ずっと追っかけになった二人です。



今回はトリオではなくデュオ、もちろんつき進めれば二人でアルバムを作りたくなることは想像できます。
今回は1曲づつのオリジナルを入れたスタンダードが中心の演奏になったみたいです。
テクニックでいえばその表現力は欧州一と思ってきている二人だからどのようなアルバムになったのかすごく楽しみです。
1曲目から実にうまい。心をくすぐるような強弱のピアノに、ベースのラインが表情を加えたり、逆にピアノのセンシティヴなフレーズにベースが寄り添ったり。
これまでのトリオ・アルバムは結構オリジナルがおおくて、その分の集中力みたいなものがあったけれど、今回はスタンダードをデュオで弾くという、それは二人の才能が見事には発揮されているわけで凄いととは思う。今このデュオを出来る人は少ないと思う。
4曲目”You Don’t Know What Love Is”などキースの演奏になじんだ人が聞いてもこっちもいいと思うはずだ。現在のピーコックよりかはずっと面白いはず。
5曲目はトローの短いオリジナル、この人のクラシカルな感覚がいい、だから今回はこの短い曲だけで残念だけど素晴らしい、それが次の″What Are You Doing The Rest Of Your Life
”につながるあたりはまさにこの人の資質だと思う。ユーリのアルコもジャズではないとは言ってはいけないけれど、このデュオやはり凄いと思う。そのあとは完全なピアノ・ソロでそれでもいいのが素晴らしい。
7曲目がユーリの曲だけれども、ピアノの優雅なソロからユーリのソロ、まさに二人の奏者に阿吽を楽しめる演奏になって来た。

こうやって聞いていると、トローとユーリの新しく創造されるインプロを(実はそうなのだけれど)楽しむということもあるけれど、ちょっと違う感じを今回は受けている。
ユーリの系列はニールス・ペデルセンけいだから、その線を継承して、ケニー・ドリューとの二人の活動を再現してるよう気がする。
もちろん感じ方だけれど、9曲目“Darn That Dream”なんか気張ることなくあの熟練の方向を出してくれている。
大好きだった二人を思い出させてくれるこの演奏大切続けて欲しいと思う

DUONOMICS / MICHELR DI TORO YURI GOLOUBEV

Michele Di Toro (p)
Yuri Goloubef (b)

1. Gentle Rain
2. B Minor Waltz
3. If I Should Lose You
4. You Don’t Know What Love Is
5. Nocturnal
6. What Are You Doing The Rest Of Your Life
7. ShwinGer
8. For All We Know
9. Darn That Dream
10. Like A Lover
2018年7月26日、27日録音

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