図書館に本を返しに行って見つけた本。あまり外にでられないから、少しでも外という感じね選んでみた。
髙橋氏は『ロビンソン・クルーソー漂流記』のモデルとなった船乗りアレクサンダー・セルカールが漂流したチリの孤島で彼の住居を発掘した冒険家。この本は江戸時代、鳥島に漂流した人たちをの居住した洞窟を探す話。
鳥島は天然記念物のアホウドリの生息地で保護地域、一般人は上陸できないし、自然物の移動もできない場所。ただ鳥島への漂流者の思いからアホウドリ研究者のつてを頼りに島に渡る。
島での状況や、過酷な島からの脱出は同じ東京都でも冒険はあることわかる。私欲によりアホウドリを絶滅に追いやった人物たちや、噴火による悲劇などの鳥島の歴史もなぞられて、東京都民だったのに知らなかったことをちょっと恥じ入ることとなった。
これが古い鳥島の地図、何度かの噴火で形が変わって、残された史料の洞窟も、判別が出来なくなっている。
こちらもちょっと探検ではないけれど現在の鳥島を見ておくこともいいだろう。(google mapより)