ショップの平積みを見ていたら、ボッシュの文字をみたので即買いしました。ボッシュ・シリーズかと思ったら、レイネ・バラードというロス市警、深夜勤務担当刑事を主人公にした新しい作品でした。
ボッシュ・シリーズの最新翻訳は去年の8月に出ていて、シリーズの中でも素晴らしい作品でしたが、永く続いてきたシリーズなので、ボッシュの娘との関係とか、刑事としての状況変化、退職など結構自身にまとわりつく問題が作品のなかで重たくなっているところがある。
今回はつらつとした若い女性の刑事が思い切りよく活動できるところが、もちろん彼女自身の生い立ちはあるのだけれれど、文中ではそれほど重たくなくはつらつとして気持ちが良い。
頭の切れが良く思い切りが良いのも、思慮深く行動するボッシュとも違うところがおもしろい。
マイクル・コナリーのこれからの作品も3作は彼女の作品ということで楽しみが増えた。ボッシュの方も近刊とあるし、彼女登場の「Derk Sacred Night」も近刊になっているから楽しみ。
ボッシュの方はジャズ・ファンだけれど、若いレイネはハワイ育ちのパドルサーファー、ジャズは出てこなかった。コナリーの作品は他作品の主人公が顔を出すことも多いけれど、今回は被害者がボッシュのTVシリーズに出ていた想定。