昨年加筆して再出版された本を買ってみました。
30を超えたなに不自由ないシンガー・ソングライター峠 恵子さんがこんな甘い生活ではいけないと、立ち読みした雑誌の探検隊員募集に応募して、ニューギニアまでヨットで旅して最高峰北壁の初登頂を目指すドキュメンタリーです。
全長11.58mのヨットの絵があって、
ゲロとおしっこにまみれたコックピット。さらに燃料タンクで足の踏み場なし。 とか
うんちのついたスタン。 とか
ユースケが玉ずれを起こした板いす とか書いてある。
これは面白くないわけがない。
全くの素人がここまでできる筈がないという大冒険、それだけじゃない、幻の犬タスマニアン・タイガーを探したり、日本兵の遺骨を掘ったりとそれも行き当たりばったりの行動。
本文が終わるとなんと解説がなんとマイク・ノックの義弟、高野 秀行氏で驚いたけれど、書くべき人が書いている。
そして本文に出てくるもう一人の探検隊員ユースケはこちらも「空白の五マイル」を読んだ角幡唯介氏だったのにはもっと驚いた。
その角幡唯介との対談と峠氏のその後が巻末に収録されえているが、これが本2冊分の驚き、まったくこんな本はあるのかと驚いた。
高野氏もブログで奇書中の奇書と言っているそうだ。