JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

形を変える雲のように Little Peace Lullaby / Ulrich Drechsler & Stefano Battaglia

2016-06-07 22:14:55 | 聞いてますCDいいと思う


新しいCDとか古いものをが山となって崩れるから、定期的にCD置き場に整理しなければいけなくって結構面倒くさい。だいたい1ヶ月に一度は30枚ぐらいのCDを移動させます。
新しいアルバムで机に数か月居続けるものはもちろん気に入ったものだけど、このアルバムは特に気に入ったからではないのに生き残っている。
そうなると理由ははっきりさせておこう。

このアルバム、ピアノがバターリアだからで、出しているところがenja、それにデュオと言うのが買った理由です。
デュオ相手はクラリネットで、こちらはあまり得意でないので、普通そこでアウトになります。
ユーロを代表するマルチ・リード奏者だそうですが知らない人で、このウルリッヒ・ドレクスラーの曲相手にバターリアが選ばれたという感じでしょうか。
同じタイトルの曲が7つ、ジャズと言うよりかはジャズとクラシックの融合というかゆったりとした雰囲気です。普通のクラリネットではなくてバセット・ホルンというのを吹いている様でその古楽器の雰囲気も加わります。
目的はバターリアだから、クラの伴奏的な合間のピアノを聞くとやはりバターリア、3曲目のピアノ・ソロなんて美しい。
5曲目繊細な感情表現があったり、それでいて歳ぎわだった鋭さはない感じ。
もしかするとそこらへんが机の上で生き残っている理由かもしれません。(CDを捨てているわけではありません)

聞いているピアノと木管が主役になってくるのでなくて、聴く側のこちらのもう一つ、考えなければいけないこととかやっていることが主役で音楽が擦れを包み込むような距離ができているとか、だからなんかするときについ手が出てしまうということでしょうか。

記事にしてみようかと机の上から出勤に持って出て聞いてきたのですが、思い浮かんだのが雲でした。形を変えながら流れて行って、この形とはっきり表現できないけれど、空の空間にはあればそれなりの価値があるという感じ。

何か月も置いておいて面倒なことを書いてしまいましたが、クラリネットが好きな人にはお薦めだし、クラシックよりが好きと言う人にも、ヨーロッパ調が好きとか、空を見ながら物思いにふける人には良いアルバムだと思います。


Little Peace Lullaby / Ulrich Drechsler & Stefano Battaglia

Ulrich Drechsler bass clarinet,baset horn
Stefano Battaglia piano

1 Little Peace Lullaby No. 3
2 Little Peace Lullaby No. 2
3 Twinkle in the Twilight
4 Little Peace Lullaby No. 4
5 Little Peace Lullaby No. 6
6 Little Peace Lullaby No. 7
7 You Always Know
8 Little Peace Lullaby No. 10
9 Your Paradise
10 Little Peace Lullaby No. 12
コメント
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