JAZZ最中

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異方向の進化  For Trio's Sake / Trio Acoustic

2014-06-26 20:55:07 | 聞いてますCDいいと思う


いきなり元気のよいハンプトン・ホースの“Hamp's Blues”から始まったのには驚いた。一寸くさいくらいのドラムスを付けると(でも変拍子)ベースもアクのあるソロとこのグループらしい。
そしてピアノのゾルタンはかなり弾ける人なのです。
前作「GIANT STEPS」で大サービスをしてくれたガッツ・プロから再びリリース、ドラムスが変わっています。
2曲目はFeco Balazsという人の一寸ポップなピアノの音を聞かす曲。
ガンと始まる3曲目は“Take Five”で、重たいリズムと強いファイブにしています。
4曲目はピアノ・ソロ姿勢をただしてきちんと弾いている感じ。
5曲目は、ウォーキングをバックにぐいぐいと新主流派調、コリアのマトリックスを一寸思い出すモーダルな演奏。トリオ・アコーステックの兄弟もミシェル・ビセリアのトリオと同じように永い付き合いになっています。ビセリアが自分のピアノ奏法に進化を深めていたけれど、こちらはまた違う方向の進化をしています。
6曲目もBalazsという人の曲で、そういえばビゼリアとタッチも真逆だね。
7曲目ブルーベックのおなじみ“In Your Sweet Way ”をエッと思うほど激しく始めて、とてもモーダルな演奏、この方向に行っているようです。
8曲目も結構激しいベース・ソロでこの人らしい、という表現は反則か。
9曲目は哀愁を深めて“Gloomy Sunday”はこの国の有名曲、しっかりと表現をして終わります。
このグループはごのグループで良い。
ビゼリアとは異方向の進化が進んだ感じです。

For Trio's Sake / Trio Acoustic

Zoltan Olah - piano
Peter Olah - bass
Andras Lakatos Pecek - drums

1. Hamp's Blues (Hampton Hawes)
2. Sand In The Wind (Feco Balazs)
3. Take Five (Paul Desmond)
4. I'm So Grateful (Pal S. Gabor)
5. Makadam (Zoltan Olah)
6. Stay With Me (Feco Balazs)
7. In Your Sweet Way (Dave Brubeck)
8. Moon And Sand (Alec Wilder,Morty Palicz)
9. Gloomy Sunday (Rezso Seress)
コメント
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