古都から帰ってきてしばらくたったけれど、思い出に浸っていて新しいアルバムの記事はだいぶご無沙汰になってしまいました。
行く前に買ったアルバムは一寸日がたったけれど順番にいきましょう。
ある時期からヘルゲ・リエンのアルバムは必ず買うようになっているけれど、前作のソロ・ピアノでは一寸とまどったので今回はどうだろう。先鋭的なピアノ・ソロだったけれどそれは好みの問題でリエンがおかしいわけでもなんでもない。
1曲目、淡いクラシック調の曲でソロの時とは別できちんと椅子に座って弾いている感じ、なにしろピアノの中には入っていない。
2曲目も淡い感じがつづいて今回はこんな感じの様です。
3曲目一寸ダークが入ってきて、リズム隊の感じはキースのトリオのリズムのつけ方に似ているように感じます。
ドラムスのPer Oddvar Johansenは2012年11月にリエンの来日メンバーだったけれど、もっと激しく叩いていたから、ちょっとライブとは違って抑えたドラムにしているのですね。
4曲目緊密感のある、神秘的なトリオ・サウンド。
5曲目はフォークロックが入った感じで、リエンのピアノはとてもシンプルなラインをたどります。
6曲目はスパニシュがすこし入ったバラッド、結構好きです。
8曲目、曲調がにているけれど、それがこのアルバムの目的化もしれません。
9曲目低音の重い音階をベースにメロディを紡いでいくのは、前作のピアノ・ソロがポイントついているような気がします。
以外と淡い感じで、一寸つかみがたい感じがしたけれど、聞いていると1曲1曲とても丁寧に弾いている感じです。
まるでデヴューしたての人が聴いてもらうような、ピアノに対しての真剣な向かい合いが伝わるのです。
ヘルゲ・リエンって人は来日した時の印象もそうだったけれど、すごくまじめに音楽と向かい合っているという感じです。
BADGERS AND OTHER BEINGS / HELGE LIEN
Helge Lien (p)
Frode Berg (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
2014年作品
1. Mor
2. Joe
3. Hoggormen
4. Hvalen
5. Folkmost
6. Early Bird
7. Knut
8. Calypso In Five
9. The New Black
10. Badger's Lullaby