JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

培養されるJAZZ INFLUENCE / BELMONDO YUSEF LATEEF

2007-01-05 22:27:51 | 聞いてますCDいいと思う
銀座JAZZ祭にいらした“晴れ時々ジャズ”の管理人アーティチョークさん
http://ameblo.jp/irregular-time
が買って帰ったアルバムです。1年も持って買えたらしく、それほどならばというので、私もご相伴にあずかることにしました。
アルバムは、フランスの賞を取ったアルバムらしく2枚組です。演奏メンバーはほとんど同じで、1枚目がBELMONDO兄弟、2枚目がYUSEF LATEEF主体のアルバムのようですが、あまり差は感じられません。大きく言うと、1枚目がクラシカルなアレンジ、2枚目がよりモーダルなアレンジという感じです。そのような分け方より、このアルバムで曲とアレンジを提供しているCHRISTOPHE DAL SASSOが絡んでいるか、いないかで分けられて、絡んでいると美しく、又締まった曲に感じました。CD1では、SASSOの提供曲2曲が素晴らしい。3曲目の“APRES LE JEU”は教会オルガン用の短いテーマを使った曲でLATEEFのフルートが美しく、ドルフィーが思い浮かびます。LATEEFは昔、フルートが上手いと思っていましたが、本当に久しぶりです。CD1はビートを刻むという形態ではないのですが17分を超える4曲目“INFLLUENCE”で中盤ベースとドラムがビートをはっきり刻む部分があり気持が広がります。その中でのBELMONDOのトランペットソロもJAZZ要素がしっかりしていて興奮しました。CD2ではリズムは刻まれますが、逆にフリーキーな部分が増える様に思いました。アレンジで再度SASSOが絡んだ2曲目の組曲“SUITE OVERTIME”PERT1の“MORNINNG”、ベースのリズムに乗って、LATEEFのテナーソロがアーシーに歌っているのがひしひしと感じられます。またGESUTのGLENN FERRISのトロンボーンも雰囲気を引き継いで曲に凄みを加えます。PERT2“METRAPHOR"
でのLATEEFのフルートのソロもCD1に引き続いて、最近にないジャズフルートの深い響きです。
アルバムでの演奏者はドラム、ベースとピアノの3名を除いて11名が全て(CD2ではトロンボーンも加わる)ブラスセクションでアンサンブルが主体のアルバムです。
このうごめくようなブラスの、ハーモニーと音の掛け合いの中で、これまで書いたような素晴らしいJAZZが浮かび上がってきます。安易に、受けるアルバムを作る何処かの国の企画アルバムと違って、うごめく情念のような音の中から、本当のフレーズが培養されているように感じます。
アルバムには丁寧な解説がついていますが、英文ですからとても読む気になりません。間違っているところがあればご指摘下さい。
追記みたいですが、リズムの3名も頑張っていて、特にドラムはしっかり叩いていますし、ピアノの和音の入れ方がとてもシャープでカッコいいと思いました。

INFULUENCE / BELMONDO YUSEF LATEEF

YUSEF LATEEF ts fl as efl oboe
LIONEL BELMONDO ts ss
STEPHANE BELMONDO tp fh
FRANCOIS CHRISTIN french hone
BASTIEN STIL tuba
PHILIPPE GAUTHIER fl
JULIEN HARDY bassoon
DOMINIQUE DOURNAUD english hone
LAURENT DECKER oboe
JEROME VOISIN basscla
LAURENT FICKELSON piano
PAUL IMM bass
DRE PALLEMARTS drums

CD1

1 SHAFAA
2 SI TOUT CECI N'EST QU'UN PAUVRE REVE
3 APRES LE JEU
4 INFLUENCE
5 ORGATIQUE

CD2

1 AN AFTERNOON IN CHATANNOOGA
2 SUITE OVERTIME
P1 MORNING
P2 METAPHOR
P3 IqBAL
P4 BROTHER JOHN
3 LE JARDIN

コメント
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