JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

鳥の視線 Melange Bleu / Lars Danielsson

2007-01-14 16:41:40 | 聞いてますCDおすすめ
ラース・ダニエルソンの前作“”は一昨年良く聴いたアルバムでした。ふくよかでゆったりしたベースで、歴史の流れを振り返えっているように感じるアルバムでした。
そして昨年でたアルバムもたびたび聴いています。前作と比較して、ペッターモーヴェルなどの個性強いソリストが入っているため、前作とは異質なものを感じます。それは決して悪いのではなく、どのように表現したら良いか悩むのでした。前作がリアルな自分史みたに感じましたが、今回は神話的な雰囲気です。
ずうっと若いときに詩など読んでいた時があり、とても好きな詩人の事を思い出しました。とても詩的想像力をかきたてるアルバムだからです。
アルバムの演奏の事は離れて、このアルバムから受ける自分勝手な空想を書いてみます。
1曲目のピアノの出だしから,イメージがふくらみます。

1曲目 鳥の視線   遠く海岸線を飛ぶ鳥の俯瞰、すでに去った鳥の悲しみ。
2曲目 人間の目   出発のない悲しみ
3曲目 鳥の視線   孤島での鳥たちの再生
4曲目 人間の目   ふだんより長い距離の移動と発見
5曲目 人間の目   長い独白とそれを刻んだ銅板の漂流
6曲目 人間の目   銅板の孤島への漂着
7曲目 鳥の視線   銅板と鳥たちの和解
8曲目 鳥と人間   鳥たちの神事
9曲目 人間の目   よみがえる記憶
10曲目 鳥の視線   再び孤島の海岸線、俯瞰

このアルバムは2つの雰囲気をもっていて、その2つをなんとか1つのものとして心に刻もうとしたら以上の様なストーリーになりました。
鳥の視線は神が存在した時代、人間の目は人が主役の時代、その2つが時空を超えて交差しあう話。そんな雰囲気をこのアルバムから受け、心にしまいました。
アルバムを聴いたことのある人は、いろいろと想像力を駆り立てられるアルバムと思うのでないでしょうか。そしてそちらが大切で、あえて演奏の内容とかへはいきませんが、演奏は悪いはずがないとだけ。1曲目のピアノの出だしで、全てが決った感じです。

  Melange Blue / Lars Danielsson

Lars Danielsson cello,bass,piano
Bugge Wesseltoft piano
Nils Petter Molvaer trumpet
Eivind Aarset guitar
Jon Christensen drums,percussion
Jan Bang dsmples,livesampling
Pal"stramgefruit"Nyhus vinyl channeling
Xavier Desandre Navarre percussion
Copenhagen Concert Orchestra

1 Melange Bleu
2 Makro
3 Les Coulisses
4 Ironside
5 Judas Bolero
6 Minor People
7 Sketches of Twelve
8 Naive
9 Bacchanalia
10 After Zero


さて、そんなイメージ遊びを駆り立てたのも、私の好きな詩人とこのアルバムのイメージの交差が有ったから。
それは9年前に亡くなった田村隆一という詩人です。“荒地派”の一人として“四千の日と夜”“言葉のない世界”などの詩集や、アガサ・クリスティーなどの翻訳でも有名な人です。
彼の詩をここで横書きで書くわけには、(著作権も有るので)いきませんが、ちょっとずるして私の大好きな詩集“四千の日と夜”の中の一つを載せて見ます。読めるでしょうか。







コメント (5)
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