
Robert Olzerをおっかけているけれど、ショップの棚にみつけて突然で驚いた。
共演はAlessandra Gelfini という女性のクラシック界のピアニストのようで、二人でのデュオ作品になる。

オルサー自身、クラシックはしっかり学んでいて、オルガン科出身、クラシック作品を弾くアルバムを出しているくらいだから、なんの遜色もないだろう。
曲を見ると1曲目がバッハで2曲目がジェネシス、3曲目がパーセルで4曲目がピンク・フロイドの曲になっている。
ジャケを見ると1曲目と2曲目が組、3,4が組5と6が組になっているように表現されていて、聴くとこれが意図的、
なんの違和感のない点て交差しているように感じる。

まさに、タイトルにあるような交差の場になっているようだ。バロックとプログレシヴ・ロックが実は共鳴しあう場所があるということを表す。
同じことをチェリストのジョバンニ・ソリッマが最近のアルバム「フォーク・バ・ロック・チェロ」で演っていたな。
多様性というか、音楽の世界がある意味、すべてが交差するようになるような方向に向いているのでないだろうか。
前述の次が5曲目と6曲目はバッハとディヴ・グルーシン(グルーシンを選ぶのも多様性か)、7,8,9はエマーソン・レーク・パーマーとイタリアのオペラ作曲家のジョバンニ・バティッスタ・バルコレーンの曲。10,11はヘンデルとマイク・オールドフィールド、12曲目はヘンデル単体。
これが聴きだすと曲がいつ変わったのかとおもうほど違和感なく、同じフィールドで音楽が出来ているのではと感じる。
クラシックの人がピアノをひいているので、ある意味メロディが聴きやすく、その意味ジャズとは言えないかもしれない。
しかしここはCROSSROADS、何とも音楽の世界が広々とした交差の場所だと感じて、これジャズ的な興奮度は別にして、おすすめにしよう。
CROSSROADS
Alessandra Gelfini - piano
Robert Olzer - piano
2025年作品
1. Gottes Zeit Ist Die Allerbeste Zeit BWV106 (J. S. Bach)
2. Firth Of Fifth (T. Banks, M. Rutherford, P. Collins, S. Hackett, P. Gabriel)
3. Music For A While (H. Purcell)
4. Atom Heart Mother (R. Waters, D. Gilmour, R. Wright, N. Mason, R. Geesin)
5. Schafe Koonen Sicher Weiden BVW208 (J. S. Bach)
6. Suite From 'Falling In Love' (D. Grusin)
7. Take A Pebble (G. Lake)
8. Vidit Suum Sulcem Natum (G. Pergolesi)
9. Take A Pebble (Reprise)
10. Lascia Ch'io Pianga (G. F. Handel)
11. Tubular Bells (M. Oldfield)
12. Passacaglia In G Minor (freely revisted) (G. H. Handel)