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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

デンマークで元気です。NEWBEGINNGS / CHRIS MINH DOKY

2025-06-14 08:24:10 | 聞いてますCDおすすめ


クリス・ミン・ドーキーが好きでずっと気にしている。ドーキーのアルバムを並べたことがあるけれど、最近新しいものを聴かないなと思っていた。
大好きなアルバムが3枚、どれも私の青春映画の音楽のような感じで心に残っている。

  

minh」 1998年    「THE NOMAD DIARIES」 2006年    「SCENES FROM A DREAM」 2010年

最近はトリオでちょっとおとなし目で残念におもっていて最後は2018年のアルバムだった。



「NEW NORDIC JAZZ」 2015年      「Transparency」 2018年

気になったの調べたら新しアルバムが出ていて、ストリー―ミングでも聞けてこれが良い。
なんとピアノが3曲GQILYM SIMCOCKが弾いているし、ドラムスにANTONIO SUNCHEZ 、パーカションにANTONIO SUNCHEZ なんかの名前も並ぶ。これ手元に欲しいな~とおもっていたら、ドーキーのウエッブ・サイトで売っていた。もちろん送料がお高いけれど、決算も簡単(なんとかペイで)エイヤとたのんだらなんと1週間ちょいで届いた。外側のフィルムを破いてあってサインがあった。
タイトルが「NEWBEGINNGS」で意味深だし、聴くとなんとこれが、私の大好きな感じのドーキーだからうれしくなる。
外側も写真は年取ったかなとおもったけれど、もう一枚はそれほどでもない。1969年生まれの56歳、油が乗り切っているところじゃないだろうか。
1曲目ドーキーらしいベースソロがあってまずは良い感じ。サンチェスのドラムがとてもタイトで重心が下がる。
2曲目がタイトル曲、シムコックのピアノではいってアコベのソロ、フォーク調のメロディアスなソロは変わらぬドーキー節。
3曲目でMILO TAIK DOKYという名があるけれど、息子さんのようだ。
4曲目もシムコックのピアノからド-キーの遠くを望むようなメロディアスなソロ。完全にドーキー節が復活している。
6曲目ミュート・ペットを吹いているのはRandy Brecker,「minh」からのつきあいだ。
7曲目はハモンド、バックでのエレべ・ソロとアルバム全体でドーキーのソロが大満足。ちょっと偏り過ぎかもしれないけれど、久しぶりのドーキーにファンにはたまらない。
アルバムは日本には入ってきていないようだけど、ネットにタイトル曲の演奏があったから、是非ドーキーを思い出して下さい。



NEWBEGINNGS / CHRIS MINH DOKY

CHRIS MIBH DOKY SLBBASS, ACOUSTIC BASS DRUMS 9
GQILYM SIMCOCK PIANO 1,2,4
POUL REIMANN SYNTH, KEYBOARDS,HAMOND ORGAN 3,5,9
MILO TAIK DOKY PIANO 3,9
RANDY BRECKER TRUMPET 6
SIMON OLENDER PIANO,HAMOND ORGAN 6
RICKY PETERSON HAMOND ORGAN 7
GRAY HUSBAND PIANO 8
ANTONIO SUNCHEZ DRUMS 1,5
KEITH CARLOCD DRUMS 3,7
DAVID "FINGERS"HAYNES 6,8
MINO CINELU PERCUSSION 2,4,8

The Sniper (Chris Minh Doky)
New Beginnings (Chris Minh Doky)
Song For Dean (Chris Minh Doky & Milo Doky)
Forever & Always (Chris Minh Doky & Milo Doky)
Another Time (Chris Minh Doky)
I See You (Chris Minh Doky & Milo Doky)
Good Foot (Chris Minh Doky)
Northern Roads (Chris Minh Doky)
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20世紀ジャズ名盤 大谷能生 著 硬派ジャズ名盤50 中山康樹 著

2025-06-11 16:26:09 | 


図書館の棚に読んでないジャズ本が2冊あったので借りてきた。
タイトルからすると、名盤紹介の様だ。
中山康樹氏はおなじみだけど、大谷能生氏はサックスの音楽活動と批評をするらしい。
近代のジャズミュージシャンの名盤を選んでいるけれど、2冊並べるとこれが面白い。
まず中山氏だけれど、最初の名盤がアーチ―・シェップの「アッティカ・ブルース」というアルバムで、2枚目がベニー・グッドマンの「メイド・イン・ジャパン」、3枚目にビル・エバンスを持ってきて、それが「Symbiosis」というのだから一筋縄ではいかない。



一方大谷氏はビル・エバンスについては「The Complete Live at Villge Vanguard」と「New Jazz Conptitions」を持ってきている。



まあ大谷氏の方はそれなりの選択かとおもうけれど、2024年の出版、中山氏の本は2011年の出版で、読者をつかむにはこれぐらいの選択をしなければいけなかったのだろう。
ちなみに1992年に出版された油井正一氏の「ジャズCD ベスト・セレクション」では、ビル・エバンス、それこそあたりさわりないの名盤が7枚選ばれていた。



最近ではそれこそ書く方も大変なのかもしれない。
ということで2冊を並べてよむとして、有名どころは何をえらぶのだろう。マイルス・デヴィスだけれど二人とも「カインド・オブ・ブルー」は選ばない。選んでるのは油井正一だけだ。「マイルスを聴け!」で大変お世話になっている(年代順に並んでいてマイルスを聴くときにいつも参考にしている)中山氏は「ビッチェズ・ブルー・ライヴ」これは良い選盤だと思う。
一方の大谷氏は「Round about Midnight」と「Complete Live at Plugged Nickel 1965」を選んでいる。ちょっと偏った嫌いはあるけれど、ある意味意図があるのでいい。

  

もう一人、ジョン・コルトレーンを比較してみよう。どちらも「至上の愛」を選ばない。選んでいるのは油井正一と寺島靖国だけだ。



中山氏が「COLTRANE JAZZ」 これわたしは持っていなくってちょっと衒いすぎじゃない。大谷氏は「Blue Train」 と「Meditations」この組み合わせ気にいったけれど、思い切って「Live in Japan」なんか選ぶと唸ってしまう。

  

チャーリー・ヘイデンだって、「リヴェレーション・ミュージック・オーケストラ」を二人ともえらんだけれど、大谷氏がオリジナルの最初のアルバム、中山氏は5作目の「NOT IN OUR NAME」を選んでいる。こうなると違いを探すのに注力しているのかと思ってしまう。
同じアルバムを選んでいないか探すけど、結構一生けんめい探さなければいけなかった。 そしてありました。
あったのはただ一つだけ、こちらのアルバムでした。その輝かしいアルバムがこちら。


「Stan Getz Quartets」 1949-1950 Prestige

最終的に感じたのは記事を書くって結構大変なのです。
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今聞く人ほとんどいない THIS IS CRISS! / SONNY CRISS

2025-06-08 14:32:50 | 聞いてますCDいいと思う


ソニー・ステットの話題は何度書いていて、好きなミュージシャンだけど、ソニー・クリスのことは一度もかいていない。ショップで久しぶりに顔を見てお安いので買ってみた。
1966年10月21日のヴァン・ゲルター・スタジオでの録音。
ソニー・クリスってちょっとフレーズが軽いような感じで、ほとんどきいていないけれど、人気盤はその軽さがいいのか。
一枚は定番の「GO MAN!」で1966年2月24日の演奏だから今度のアルバムのちょっと前の録音。



ジャケも有名で軽やかに吹くね。

もう一枚は翌年1967年8月18日録音のアルバム。



昔ジャズ喫茶で結構リクエストの多いアルバムだった。ポップなども軽やかにジャズでふくから人気になったけれど、結果それがあだとなったか、その後のアルバムは思いつかない。
結局この3つでいいのかもしれないけれど、音もフレーズも決して悪くはない。ただ軽い。
そして今回買ったアルバムになるけれど、「GO MAN!」とコンセプトは同じで、1曲目”ブラック・コーヒー”などうまいと思う。

THIS IS CRISS! / SONNY CRISS

ソニー・クリス(alto saxophone)
ウォルター・デイヴィス Jr.(piano)
ポール・チェンバース(bass)
アラン・ドウソン(drums)
1966年10月21日、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダ―・スタジオにて録音

1. ブラック・コーヒー
2. 酒とバラの日々
3. ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー
4. グリージー
5. サンライズ、サンセット
6. スティーヴス・ブルース
7. スカイラーク
8. ラヴ・フォー・セール*
* ボーナス・トラック




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今求められているような気がする ゴルドベルグ変奏曲 /EVERMIND

2025-06-06 20:22:42 | 聞いてますCDおすすめ


ゴルドベルグ変奏曲を並べて、これでまあいいかと買いたら、とても気になるアルバムが出ていて買ってみた。
”NEVERMIND”という楽団の名前でジャン・ロンドーというチェンバロの人が編曲をしたようだ。編成は古楽器を使っていて、古楽器のフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダガンバ、鍵盤楽器の4人になる。



まだちょっと若々しい4人で、これまで持っていたのが編曲者がドミトリ・シチコヴェツキー一人だったので、そこがジャン・ロンドーに変わっているのが気になった。

聞き始めて、これは驚いた。ゆったりと、優しく1曲目アリアを何だかフルート・ソナタのように優雅に整える。その後も急がず、とにかく落ち着いた風合いで進む。これまで聴いてきたのとはまた違った感じが何とも良い。
とおもったらこのアルバムなんと2枚組。これまでのゴールドベルグはCD1枚だったからちょっと驚いて調べてみた。
持っているゴルドベルグ変奏曲のアルバムは7枚演奏時間を並べたらこうなった。

Andeas Staier     80:44
Leonhardt     47:01
VIKINGUR     74:08
マエスキー3重奏    80:08
TRIO ZIMMERMANN 73:30
Gunther Rost 44:53
NES Cember Orchestra 59:52

そしてこのジャン・ロンドー編曲のゴルドベルグだか演奏時間は98:15とまるで別の曲のような扱いになる。そこに編者の思いもあるし、アルバムを聴いた時の感触の違いも感じるのだろう。
14曲目のバリエーション14など7:27だけど長いマイスキーのものでも6:27、Leonhardtなどは2:52、楽器の違いはあるのだろけれど、ここに編曲者の意図が織り込まれているのは確かだろう。
そして、その意図は、実にやさいく、心を包むゴルドベルグ、今の世の中に求められるゴルドベルグとなっているように感じる。
丁度ネットに1曲目のアリアがあったので聞いてみて下さい。最近では一番の感動です。

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遺すことば 作家たちのがん闘病記 文藝春秋

2025-06-05 09:14:07 | 


週の初めにオクサンの友達の旦那さんが亡くなった。白血病だった。
息子の体育会クラブの顧問をと止めて頂いていた学者さんだった。引退して佐生年11月にはオクサンと東北旅行も楽しまれた。
今年の1月に血液の病気と聞いたが、治療はうまく行かず、白血病に変化していた。
余りに早い進行は残念に思う。79歳であられた。

手元に借りていたこの本があって、こちらも食道にガンを患って、5年が経過したのでちょっと記事にしてみることにした。
まずほんの方の前に私の食道がんの話になるけれど、その経緯は2020年4月17日からの当方の記事「monakaのガン入院アレアレ日記」に10回にわけて書いている。5年経ってもう一度見直すと下記になる。
剤焼酎は毎年期末に人間ドックを受けていたが、この年はうっかりしていて、オクサンに指摘されてあわてて受けたのが3月半ば。3月の後半土曜日には突然病院から上皮癌と指摘された。
翌月曜日に行きつけの病院に名医がいてみてもらった。その日からあれよあれよと検査が始まって入院、手術となった。
さて日本食道学会の分類にガン要因分類は3つに分かれてガンの進捗が特定される。
まずT因子といってガンの広がりを示すもの。T1a(がんが粘膜内にとどまる)ものからT4b(がんが食道周辺の組織まで広がって、切除できない状態までの6段階にわけられる。
次にリンパ節転移の状態で5段階にわける。最初がN0(リンパ節に転移がない)からN4(第4群リンパ説まで転移がある)に分けられる。もう一つが遠隔転移の有無でM0(ない)M1(あり)に分けられる。
私の場合の病理診断ではT1aN0M0となっていたわけできわめて初期、一般的にいうステージで0の段階だったわけです。食道がんでステージ0と1はかなり少ないパーセンテ―ジでの発見でよく見つかりましたの部類でした。

T病院の5年生存率のデーターに残ったなと、新たに幸運を感謝しながらこの本を読む。
本の方はガンを患った作家のガンを患っての書記になるわけだが、第1章青山文平氏(大腸がん)瀬戸内寂聴氏(胆のうがん)、井上荒野氏(結腸がん)そして第2章村田喜代子氏(子宮体がん)、杉本章子氏(乳がん)、宇江佐真理氏(乳がん)の書記は氏らが回復しているので、何とも軽い。軽すぎる私の記事にだってちかいといえないことはない。
問題は「最期のことば」という3章、4人の作家が登場するが、がんが発覚しほどなく死を迎えた人たち。
一人目が筑紫哲也氏で肺がんの宣告を受けた2007年7月15日から『残日録』というものを書いて2008年11月7日に亡くなっている。
次が米原万里氏で、抗がん剤治療のあとにいろいろな代替療法の本を身を以って体験したことが書かれていて、そのどれもの結果が記される。2006年卵巣がんにより56歳で死去。
次が藤原伊織氏で食道がん、実は氏が食道がんで亡くなったことはしっていたが、がんになった時と再発した時の二つの書記をのこしている。
これは私と同じガンなのでとても重い思いで読む。2005年2月に食事を嘔吐、3月14日に入院、結果放射線療法になった。
氏の一校はガンが発見された経緯と放射線療法の終了での良好な結果までだが、(この時点では結構著者も楽観した場面がある)しの書いた文をよむと、上記の分類に従えば、T4b(がんが食道周辺の組織迄広ががっていて、切除できない)N4(?)M1(?)でステージとしては3を通り越して4に入っている状態だと思う。この経緯をオール読物の2005年6月号に掲載している。
そして「がん再発始末」という記事は2006年7月号に掲載されるが、その前5月17日には59歳でなくなっている。
2006年3月にがんが再発し、手術が可能という判断で行って、4月27日に退院したが、力尽きた。
しの書いたこの稿には手術をして大変な思いをして、これから1年は生きないとと元が取れないとかいて、次のようにつづけている。だいぶ永くなってしまったけれど最後の文になるので引用しよう。

 とまあ、かくのごとき境遇にいま私はいる。当誌には去年同様、無理をお願いしてこの稿を書かせていただいた。なのに、これは私の本来の仕事でないとの気分が膨らんできたのが面妖である。われながら、まことに身勝手な心変わりだと思うものの、特別な事情がないかぎり、この稿以降、病状への言及は控えるつもりであることを最後に孟子そえておきたい。

物書きの深い絶望がにじんでいる。
3章の最期は作家の北重人、2008年に胃がんの手術をうけ、よく2009年6月2日に再発をしらされる。
肝臓に転移した日から日記を書き始め、2ヵ月半後、8月26日になくなる。なくなる1週間前までの日記で、日々の辛さとそこに淡々と立ち向かうすがとが壮絶に思う。
4章は残された伴侶の手記で5章は対談になっているので割愛。
一度読んでおくと準備出来るのではと思う。

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ゴルドベルグ変奏曲ならべ

2025-06-04 13:34:59 | 聞いてますCDおすすめ
ストリーミングでアコーデオンとバイオリンの二人の「ゴルドベルグ変奏曲」を聴いたらこれが結構よかった。


「Goldbelg Vietions」 Iwo Jedynecki & Karoline Mikolaczy

意外とバンドネオンの音が落ち着いた響きで、バイオリンのソロとあっていた。CD がないかと探したけれどなくてストリーミングで我慢。
「ゴルドベルグ変奏曲」が好きで、いくつか持っているけれど並べてみよう。
ご存じだとは思うけど「ゴルドベルグ変奏曲」は バッハのチェンバロのための変奏曲でアリアで始まり第一変奏から30の変奏曲が続きアリアでおわる32曲からなる。チェンバロの為にかかれているが、素晴らしい変奏なので多くの楽器で演奏されている。どんなのがあるのだろう。
持っているものを聴いていこう。まずはチェンバロによる演奏が2枚。


「Goldberg-Variation」 Andres Staier

最初はAndreas Staierの演奏。2009年の比較的新しい演奏で、シャープで切れがあると感じた。


「Goldberg-Variations」 Gustav Leonhardt

二つ目がオルガンも弾くGustav Leonhaedtの1964年頃の演奏。こちらはきらびやかで優雅な感じ。


「Goldberg-Variations」  Vikingrur Olafsson

同じく鍵盤のピアノはVikingur Olafssonの2023年4月の録音だから一番新しい。ピアノだから発音の自由度が増して幅がで、優雅なやわらかな感じ。



もう一つの鍵盤楽器、Gunher Rostのオルガン。こちらは2005年フランスでの録音。実はどんな楽器があるのかと調べちたらオルガンがあったので、聴きたくて今回買った。だから今日聞いた。パイプオルガンの持つ音の拡張性みたいなものが広がって深みのある感じ。


「Goldberg-Variations」 RAHLIN IMAI MAISKY

ここから弦楽器。ドミトリー・シトコヴェツキー編曲でジュリアン・ラクリンのバイオリン、今井信子のヴィオラ、ミッシャ・マイスキーのチェロでの3重奏。鍵盤が弦にかわることによって鍵盤にない柔らかさが出てくる。2006年録音


「Goldberg-Variations」 

こちらもフランク・ペーター・ツィンマーマン、アントワン・タメスティ、クリスチャン・ポルテラによるトリオ・ツィンマーマンによる3重奏。このトリオもドミトリー・シトコヴェツキーに教えを乞うたそうだ。でだしはこちらの方がゆったりして穏やかな感じになっている。2017年録音


「Goldberg-Variations」 ドミトリー・シトコヴェツキー ニュー・ヨーロピアン・ストリングス

最後は弦楽への編曲をおこなったドミトリー・シトコヴェツキーがコンサート・マスターをつとめたチェンバー・オーケストラの演奏。
1993年の録音。もちろん音の幅が広がることで壮大さがました。弦での演奏ではこれが完成形のような気がする。
さてどれが好きというと、これがえらべなくて、どれも聴くときの気分で選べば、これが良いとなる内容をももっている。

と現在手元にあるのはこの7種類、今回気になって、ほかにどんな楽器演奏があるか調べてみた。と言ってっもアマゾンで売っているのをみてみただけ。
他にピアノ2台での演奏、弦楽祖応はトリオ、カルテット、クインテットがありほかにバスーン、オーボエ、ソプラノ・サックス、バスクラのリード・カルテットのものが見つかった。ほかに琴というのがあったけど全曲演奏しているのだろうか。今の手持ちで十分なきがするけれど、面白そうなのは欲しくなるだろうな。
コメント (2)
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エージェント17 ジョン・ブロウンロウ 著 武藤陽生 訳

2025-06-02 17:15:40 | 
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文春の評価がよかったので買ってみた。著者のジョン・ブロウンロウは英国の脚本家、小説家、映画監督だそうで、まさにそのような人が書いた本だった。
549頁もあって、これは大変かなと始める。ちなみに1ページ目のすこしを引用する。

 君はパーテーションで仕切られた部屋にいて、百ある無個性な狭いベージュ色の檻の一つに座り、オフィス用のシャツ、オフィス用の靴、オフィス用のネクタイという恰好で、エアコンのうねりを聞き、今日の食道の日替わりはなんだろうとか、午前11時はhhを過ぎたらノンデカフェをキメてやろうとか空想しながら、生後半年になるアゼルバイジャンの新聞を穴があくほどい見つめ、どんなくだらない断片でもいいから、首都バクーの政治的ヒエラルキーの底辺同士のいがみ合いのなかに、何かつけ込める情報はないだろうかと一縷の望みを抱いている。
 余談だか、バクーはイカれている。それもとんでもなく。ステロイイド漬けのドバイみたいなもんだが、もっと腕っぷしが強い。

コリャ参ったこれが500頁以上だと読み切れない。どうしようかとネットでけんさくしたら、50頁まで行くと快調になりますとあった。
結局そんなことはない、40ページ過ぎたころから快調、これが面白い。
話はセブンテーンと名付けられた超一流の殺し屋の話で、前任、隠遁している前任者を殺害を指示されることから始まるけど、これがまさに脚本家のかいている小節。
短い章割、それも時間の枠は外さない展開でとても読みやすくなる。って最初は何だったんだとおもいながた、話は中だるみもすることなく、そして6部143章など、切なくなる思いがあったりと、読みごたえも十分。ディヴァーの本を読んだあとだけど、こちらの方が軍配があがる、実にうまいと言いたくなる小説だった。 



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共鳴しあう場所 CROSSROADS / Alessandra Gelfini Robert Olzer

2025-05-31 13:23:50 | 聞いてますCDおすすめ


Robert Olzerをおっかけているけれど、ショップの棚にみつけて突然で驚いた。
共演はAlessandra Gelfini という女性のクラシック界のピアニストのようで、二人でのデュオ作品になる。



オルサー自身、クラシックはしっかり学んでいて、オルガン科出身、クラシック作品を弾くアルバムを出しているくらいだから、なんの遜色もないだろう。
曲を見ると1曲目がバッハで2曲目がジェネシス、3曲目がパーセルで4曲目がピンク・フロイドの曲になっている。
ジャケを見ると1曲目と2曲目が組、3,4が組5と6が組になっているように表現されていて、聴くとこれが意図的、
なんの違和感のない点て交差しているように感じる。



まさに、タイトルにあるような交差の場になっているようだ。バロックとプログレシヴ・ロックが実は共鳴しあう場所があるということを表す。
同じことをチェリストのジョバンニ・ソリッマが最近のアルバム「フォーク・バ・ロック・チェロ」で演っていたな。
多様性というか、音楽の世界がある意味、すべてが交差するようになるような方向に向いているのでないだろうか。
前述の次が5曲目と6曲目はバッハとディヴ・グルーシン(グルーシンを選ぶのも多様性か)、7,8,9はエマーソン・レーク・パーマーとイタリアのオペラ作曲家のジョバンニ・バティッスタ・バルコレーンの曲。10,11はヘンデルとマイク・オールドフィールド、12曲目はヘンデル単体。

これが聴きだすと曲がいつ変わったのかとおもうほど違和感なく、同じフィールドで音楽が出来ているのではと感じる。
クラシックの人がピアノをひいているので、ある意味メロディが聴きやすく、その意味ジャズとは言えないかもしれない。
しかしここはCROSSROADS、何とも音楽の世界が広々とした交差の場所だと感じて、これジャズ的な興奮度は別にして、おすすめにしよう。

CROSSROADS

Alessandra Gelfini - piano
Robert Olzer - piano
2025年作品

1. Gottes Zeit Ist Die Allerbeste Zeit BWV106 (J. S. Bach)
2. Firth Of Fifth (T. Banks, M. Rutherford, P. Collins, S. Hackett, P. Gabriel)

3. Music For A While (H. Purcell)
4. Atom Heart Mother (R. Waters, D. Gilmour, R. Wright, N. Mason, R. Geesin)

5. Schafe Koonen Sicher Weiden BVW208 (J. S. Bach)
6. Suite From 'Falling In Love' (D. Grusin)

7. Take A Pebble (G. Lake)
8. Vidit Suum Sulcem Natum (G. Pergolesi)
9. Take A Pebble (Reprise)

10. Lascia Ch'io Pianga (G. F. Handel)
11. Tubular Bells (M. Oldfield)

12. Passacaglia In G Minor (freely revisted) (G. H. Handel)
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パリのちいさなオーケストラ

2025-05-29 14:37:45 | 映画


ラヴェルのことを描いた「ボレロ」という映画をみたら、次に見た映画が「ボレロ」から始まった。
2022年のフランス映画でこちらも実際にあったこと。実在のアルジェリア人の両親を持つ女性指揮者ザイア・ジュアニの成長を描いた映画。
最初の場面は主人公ザイアが7歳のとき、両親が観るTVでボレロを聴いて自然と手が動くところから始まる。
双子の姉妹は10年後パリの名門音楽学校に高校3年生で編入がみとめられる。姉妹の一人がチェロ演奏そして主人公がヴィオラで指揮者志望。
ふんだんに演奏場面があって嬉しい。
名門だけあってそこにいるいる多くの学生たちの偏見と差別に会う。そんな中、名指揮者セルジュ・チェビタッケにみとめられ、厳しい指導のもと、自分のオケを作っていくことを決意する。
パリの街中の騒音や鳥の声などが、音楽と重なっていく場面が秀一。音楽を実に丁寧にあつかっていることが良かった。
セルジュ・チェビタッケの助言も音楽を愛する者にとって心に沁みる。
映画の最後は、仲間たちの「ボレロ」演奏で勇気をもらって終わる。

ツタヤ 採点  3.0    採点  3.5
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ボレロ 永遠の旋律

2025-05-27 16:36:17 | 映画


2024年のフランス映画。
フランスの作曲家モーリス・ラベルのことが描かれた映画。
誰もが知るボレロの誕生を主軸にラベルの音楽へのこだわりと苦しみがえがかれる。
フランスでは勿論ラベルについては熟知されているだろうから、日本のこちらとしては少し知識をいれてからこの映画を観た方が良い。
時代の先を行くラベルは何度もローマ賞を逃す苦しみを受け、閉鎖的な性格が強くなっていく。作る曲へのこだわりもつよくなり、1928年アメリカ演奏旅行からの帰国後、亡くなるまでに作曲したものはこの「ボレロ」を含め4曲だけだった。
晩年には脳に障害、(認知症が発生ししていたのかもしれない。)が発生していて、サインもできない状態になった。

ある意、味音楽的奇跡ともいえる「ボレロ」であるがその誕生までの苦悩ははかりしれない。映画では最期ラベルがレコードで「ボレロ」をきき「これ誰の曲?」という場面があるが、最初の賞の落選かr終始ラベルの辛さがえがかれて、曲の誕生の輝やさしさとは裏腹に、ちょっと辛い映画になっているのはしょうがないか。
オーケストラが演奏するなか、男性ダンサーが「ボレロ」を踊るところで、偉大な足跡が残っていることで救われる。

ツタヤ評価 3.04  評価  2.8
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