ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
よろしければ
ご感想をお聞かせください。

「二人物語」: オバマとマケイン

2008年06月21日 08時45分59秒 | 新聞
朝日新聞国際面で連載中の「二人物語 2008米大統領選」を読んでいます。

6月18日の第1回から、毎日連載で5回シリーズで、両候補の人柄や背景を紹介する記事です。今日の記事は4回目です。

オバマ氏については、

第1回はジャカルタからで、オバマ氏は、6歳のときに母親がケニア人の父親と離婚し、インドネシア人と再婚し、ハワイでの生活を始めます。両方の父親がイスラム教徒だったことから、オバマ氏はイスラムとの関係も一つのキーポイントになっているようです。

第2回はホノルルからで、生い立ちからくる複雑なアイデンティティーも、ハワイの異種に寛容な雰囲気のために、解決策はきっと見つかるという前向きの態度を作るきっかけになったとあります。

第3回はシカゴからで、ニューヨークの名門コロンビア大学を卒業し、金融関係の仕事をした後、シカゴ南部のサウスサイドで非営利団体に入ります。全米有数の黒人貧民街で、住民の生活改善にたずさわります。シカゴでの最初に1年間にいくつかの短編小説も書きます。住民を集めての集会で失敗したり、「知的すぎて小難しいと不評」だった演説も、黒人教会の牧師の説教で学び、上達します。

シカゴでの3年間で政治家への道に目覚め、ハーバード法科大学院で学び、再びシカゴで今度は大学で教えた後、州議会議員、連邦上議員、大統領候補となります。

第4回もシカゴからで、オバマ氏の「現実主義」が中道層に受け入れられ、雄弁がしたたかな政治的打算を覆い隠すとされます。オバマ氏が苦労したのは、自分のアメリカンドリームと米国の歴史と関連づけて演出する部分だったという点は興味を持ちました。

マケイン氏については、

第1回はハノイからで、マケイン氏は1967年10月26日にベトナム戦争でハノイ上空で撃墜され、5年5ヶ月刑務所で捕虜となります。

第2回はアナポリスからで、マケイン氏は50年前、メリーランド州アナポリスの海軍士官学校に入りますが、多くの反則をして罰の行進を何回もさせられます。宿舎を抜け出して酒場へ行ったり、禁止されているテレビを持ちこんだりし、卒業時の成績はビリから6番目でした。

祖父も父親も海軍で活躍し、その伝統の誇りと、それにより選択肢が狭まるいらだちが原因であったとされます。

第3回はジャクソンビルからで、ベトナムで撃墜され墜落したさいに、両腕と右足を骨折し、海軍での出世は不可能になります。航空司令官から77年に連邦議会上院の連絡官になり、海軍のロビイストとして同世代の議員と会うことで、政治の世界に興味を持ち始めます。

息子の高校の卒業式に招かれ、ウォーターゲート事件を題材にしたスピーチで満場の拍手を浴びます。80年に妻と別れ、大手ビール会社オーナーの娘と再婚し、81年に海軍を退役し、82年に妻の地元アリゾナから下院議員に立候補し、当選します。

第4回はニューハンプシャーからで、マケイン氏の人気の秘密は、70歳になっても過去に大逆転を起こした土地で拾ったコインをポケットに入れて選挙運動をしたり、気さくで表裏がなく、一本気な性格だと書かれています。率直な語り口(ストレートトーク)が持ち味だそうです。8年前にブッシュ大統領に負けたときのこともジョークにして笑わせます。

インタビューで伝記を書くときも、自分に都合の悪い部分にも文句を言わず、これは「記者に好かれる」タイプだそうです。

--------------------
米国大統領選挙は、世界中が注目している話題ですが、これまでこのように人柄を紹介された記事がは、あまり読んだことがありませんでした。

たいへん参考になり、他の方にも話したくなる内容でした。

和田アキ子『5年目のハイヒール』新装版 (扶桑社文庫)

2008年06月21日 07時33分43秒 | 本、雑誌
一昨日、書店で和田アキ子さんの『5年目のハイヒール』新装版 (扶桑社文庫)を見つけ、「和田さん、こういう本を出されたのか」と購入していました。

昨日の朝日新聞朝刊のテレビ欄を見たら、「和田アキ子物語」(フジ、午後7:57-)の予告記事があり、その原作と紹介されていたので、驚きました。

テレビを見て、本を読みました。

和田さんは、大阪生まれで、お父さんが柔道師範で道場を開いていた影響で、6歳から柔道を習い、中学1年で初段になります。

父親の厳しい教育方針への反発から不良の道に進み、ミッション系の市立女子高校も父親が3日目に勝手に退学届を出してしまいます。

クニやんというバーテンダーさんと知り合いになり、彼の「ケネディハウス」という店でアブサンのウオッカ&ジン割りを飲んだり、ジャズ喫茶でリズム&ブルースを歌ったりしていました。

ホリプロの池田さん(大阪支店長)が訪ねてきて、「一度、うちの社長に会ってほしい」と言われ、大阪グランドホテルのロビーで堀威夫社長に会います。

名刺を、隙を見て子分に渡し、ホリプロに電話させて本物か確認させるエピソードが書かれていて、なるほどと感心しました。

プロ歌手として上京することになり、大勢の友人(子分)に見送られて、17歳で新幹線で東京へ行きます。

最初は、朝10時に出勤して電話番をし、お昼から英語とモダンダンスのレッスンをし、その後はまた電話番という生活で、大阪時代と比べ、地味で貧乏な生活を送ります。

上京半年で「星空の孤独」という曲でデビューし、2曲目の「どしゃぶりの雨の中で」が大ヒットします。

芸名は最初は「マーガレット和田」の予定だったのを、堀社長が「本名の和田現子をカタカナにして和田アキ子でいこう」と言って決めます。

芸能界に入って、いしだあゆみさんはいろいろと教えてくれたり親切にしてくれます。それ以外では異色の存在でもあり、いじめに会います。バスケットシューズにマジックでいたずら書きしたと書かれた女性歌手の方は、今でも歌っていらっしゃるそうですが、今は後悔されているのではないかと思います。

現在の小林プロダクション社長の小林甫さんと最初の結婚をします。
昭和51年、和田さんが26歳のときです。9ヶ月で離婚に至ります。

小林さんは、和田さんのマネージャーで長くつきあってから結婚されたのですが、結婚するとマネージャーをはずされ、生活がすれ違いになります。社長に「私、別れたいんです」相談に行ったら、すぐに離婚で話が進み、記者会見になってしまいました。

本当は嫌いで離婚したわけではないので、離婚後1年で和田さんの営業を小林プロがすることになります。現在も今の旦那さんと3人でゴルフに行ったりするそうです。

和田さんの人脈の広さは有名です。この本にも、美空ひばりさん、森繁久彌さんとその奥様、憧れのレイ・チャールスズさんから「優れた才能を備えた美しい女性」と言われたり、グラミー賞授賞式で会った話などが紹介されています。

和田さんは料理上手でも有名で、自宅を「和田屋旅館」と書かれていて、多くの芸能人が来て、ビートたけしさんもその1人とのことです。

ビートたけしさんが、ものすごく本を読む方だという話は、興味深かったです。
ニーチェ、カントからホーキングの宇宙論、高校の化学の教科書も車の中や楽屋にあったそうです。和田さんも影響で多方面の本を読むようになったと書かれています。

山岡久乃さん、島田紳助さん等のエピソードもあります。

題名の『5年目のハイヒール』は、デビューして5年目で「あの鐘をならすのはあなた」でレコード大賞、最優秀歌唱賞を取られてから、それまで背が高いからとローヒールだったのを、堂々とハイヒールを履くようになったことからつけられたそうです。

ドラマも見ました。
和田さんを演じたのは中鉢明子さんでした。2007年ミス・ユニバース・ジャパンで第3位に選ばれた方なのですね。とても雰囲気が似ていて、歌も上手だったのは、中鉢さんが歌われたのでしょうか?プロの方の歌声に聞こえました。
出演者も豪華メンバーで和田さんの影響力の強さを感じました。