昨日の「クローズアップ現代」(NHK、午後7:30-)を見ました。
従来とは違ううつ病が増え、それにどう対処するかというものでした。
(1)「非定型うつ病」
日本うつ学会の学会で、抗うつ薬が効かない「非定型うつ病」が増加していることが報告されました。
主婦の患者は、3年前から子供に恵まれないことからうつ状態になり、涙がポロポロ出てうつ病と診断されます。
しかし、うつ病にあると言われる
①不眠、②食欲不振、③自責の念、④一日中憂うつ は当てはまりません。
日中は気分がよく、夕方落ち込み、
自責でなく、イライラして周囲に当たります
寝ても寝ても満足しません。
周囲からはなまけていると見られますが、病院を変え、貝谷久宣先生に診てもらい、「非定型うつ病」と診断されます。
(2)「双極性障害」Ⅱ型も紹介されました。
野村総一郎さん(防衛医科大学教授、日本うつ学会理事長)が、もう一つの抗うつ薬が効かないタイプとして紹介されました。
「双極性障害」Ⅱ型は、そううつ病の一種です。
患者の40代男性も、うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んできましたが、改善されませんでした。
家族は、患者が会社の宴会で司会をして歌を歌ったり、会議で長時間自分の主張を述べたのを知り、うつ病ではないのではないかと感じます。
うつの状態のときに受診するので、そうの状態を見抜くのが難しいとのことでした。
このタイプに抗うつ薬を投与すると、病状が悪化する場合があるそうです。
極端なそう状態で対人関係でトラブルを起こし、反動でうつでひどく落ち込み、自殺を考えることもあるということでした。
この患者さんは、適切な治療を受け、職場復帰を果たしました。
スタジオに野村さんが来られて、そう状態を見落とさないために、家族にもハイテンションのたときがないか確認することが大切と話されました。
「双極性障害」Ⅱ型は、うつ病ではないとする医師もあるそうです。
米国精神医学会では9項目を診断基準にし、該当するかで判断します。
従来の几帳面でまじめで気をつかうという、従来の概念では判断できないと話されました。
(3)対策
①群馬大学の脳波測定
健康な人が「あ」から始まる言葉を言うとき、脳が活性化して赤くなりますが、うつ病の人は赤くなりません。「双極性障害」Ⅱ型の人は、現れるのが遅くなるものの、赤くなります。
福田正人准教授は、問診以外に、検査結果を補助的に使うことで、診断の助けになるのではと話していらっしゃいました。
②沖縄県立総合精神保健センターの「集団認知行動療法」
40人の患者が、投薬と患者同士が語り合う場を設ける治療を行っています。
現在アメリカで広く行われている方法とのことです。
患者さんは「ここに来ると、こんなに弱いところがあってもいいと感じる」「一緒にどん底から這い上がろうと思う」と話していらっしゃいました。
仲本晴男所長は、この治療方法は、医師が同席し、孤独感を軽くすることができることが期待できるのではと言われました。
スタジオの野村さんは、
①医学界のノウハウが、現場で100%生かされているわけではないので、知ってもらう努力が必要
②多職種(医師、心理師、看護師、ケースワーカー)のチームでの取り組みが大切
と話されました。
番組を見て、昨日発表された自殺者の統計(警察庁)でも、10年連続で3万人を超える人が毎年自殺していることが明らかになりました。
これは、毎年交通事故で亡くなる人のが8千人台から6千人台へと減少したのと比べても異常な状態です。
自殺の原因となるうつ病対策も、真剣に進める必要があると思いました。
従来とは違ううつ病が増え、それにどう対処するかというものでした。
(1)「非定型うつ病」
日本うつ学会の学会で、抗うつ薬が効かない「非定型うつ病」が増加していることが報告されました。
主婦の患者は、3年前から子供に恵まれないことからうつ状態になり、涙がポロポロ出てうつ病と診断されます。
しかし、うつ病にあると言われる
①不眠、②食欲不振、③自責の念、④一日中憂うつ は当てはまりません。
日中は気分がよく、夕方落ち込み、
自責でなく、イライラして周囲に当たります
寝ても寝ても満足しません。
周囲からはなまけていると見られますが、病院を変え、貝谷久宣先生に診てもらい、「非定型うつ病」と診断されます。
(2)「双極性障害」Ⅱ型も紹介されました。
野村総一郎さん(防衛医科大学教授、日本うつ学会理事長)が、もう一つの抗うつ薬が効かないタイプとして紹介されました。
「双極性障害」Ⅱ型は、そううつ病の一種です。
患者の40代男性も、うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んできましたが、改善されませんでした。
家族は、患者が会社の宴会で司会をして歌を歌ったり、会議で長時間自分の主張を述べたのを知り、うつ病ではないのではないかと感じます。
うつの状態のときに受診するので、そうの状態を見抜くのが難しいとのことでした。
このタイプに抗うつ薬を投与すると、病状が悪化する場合があるそうです。
極端なそう状態で対人関係でトラブルを起こし、反動でうつでひどく落ち込み、自殺を考えることもあるということでした。
この患者さんは、適切な治療を受け、職場復帰を果たしました。
スタジオに野村さんが来られて、そう状態を見落とさないために、家族にもハイテンションのたときがないか確認することが大切と話されました。
「双極性障害」Ⅱ型は、うつ病ではないとする医師もあるそうです。
米国精神医学会では9項目を診断基準にし、該当するかで判断します。
従来の几帳面でまじめで気をつかうという、従来の概念では判断できないと話されました。
(3)対策
①群馬大学の脳波測定
健康な人が「あ」から始まる言葉を言うとき、脳が活性化して赤くなりますが、うつ病の人は赤くなりません。「双極性障害」Ⅱ型の人は、現れるのが遅くなるものの、赤くなります。
福田正人准教授は、問診以外に、検査結果を補助的に使うことで、診断の助けになるのではと話していらっしゃいました。
②沖縄県立総合精神保健センターの「集団認知行動療法」
40人の患者が、投薬と患者同士が語り合う場を設ける治療を行っています。
現在アメリカで広く行われている方法とのことです。
患者さんは「ここに来ると、こんなに弱いところがあってもいいと感じる」「一緒にどん底から這い上がろうと思う」と話していらっしゃいました。
仲本晴男所長は、この治療方法は、医師が同席し、孤独感を軽くすることができることが期待できるのではと言われました。
スタジオの野村さんは、
①医学界のノウハウが、現場で100%生かされているわけではないので、知ってもらう努力が必要
②多職種(医師、心理師、看護師、ケースワーカー)のチームでの取り組みが大切
と話されました。
番組を見て、昨日発表された自殺者の統計(警察庁)でも、10年連続で3万人を超える人が毎年自殺していることが明らかになりました。
これは、毎年交通事故で亡くなる人のが8千人台から6千人台へと減少したのと比べても異常な状態です。
自殺の原因となるうつ病対策も、真剣に進める必要があると思いました。