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和田アキ子『5年目のハイヒール』新装版 (扶桑社文庫)

2008年06月21日 07時33分43秒 | 本、雑誌
一昨日、書店で和田アキ子さんの『5年目のハイヒール』新装版 (扶桑社文庫)を見つけ、「和田さん、こういう本を出されたのか」と購入していました。

昨日の朝日新聞朝刊のテレビ欄を見たら、「和田アキ子物語」(フジ、午後7:57-)の予告記事があり、その原作と紹介されていたので、驚きました。

テレビを見て、本を読みました。

和田さんは、大阪生まれで、お父さんが柔道師範で道場を開いていた影響で、6歳から柔道を習い、中学1年で初段になります。

父親の厳しい教育方針への反発から不良の道に進み、ミッション系の市立女子高校も父親が3日目に勝手に退学届を出してしまいます。

クニやんというバーテンダーさんと知り合いになり、彼の「ケネディハウス」という店でアブサンのウオッカ&ジン割りを飲んだり、ジャズ喫茶でリズム&ブルースを歌ったりしていました。

ホリプロの池田さん(大阪支店長)が訪ねてきて、「一度、うちの社長に会ってほしい」と言われ、大阪グランドホテルのロビーで堀威夫社長に会います。

名刺を、隙を見て子分に渡し、ホリプロに電話させて本物か確認させるエピソードが書かれていて、なるほどと感心しました。

プロ歌手として上京することになり、大勢の友人(子分)に見送られて、17歳で新幹線で東京へ行きます。

最初は、朝10時に出勤して電話番をし、お昼から英語とモダンダンスのレッスンをし、その後はまた電話番という生活で、大阪時代と比べ、地味で貧乏な生活を送ります。

上京半年で「星空の孤独」という曲でデビューし、2曲目の「どしゃぶりの雨の中で」が大ヒットします。

芸名は最初は「マーガレット和田」の予定だったのを、堀社長が「本名の和田現子をカタカナにして和田アキ子でいこう」と言って決めます。

芸能界に入って、いしだあゆみさんはいろいろと教えてくれたり親切にしてくれます。それ以外では異色の存在でもあり、いじめに会います。バスケットシューズにマジックでいたずら書きしたと書かれた女性歌手の方は、今でも歌っていらっしゃるそうですが、今は後悔されているのではないかと思います。

現在の小林プロダクション社長の小林甫さんと最初の結婚をします。
昭和51年、和田さんが26歳のときです。9ヶ月で離婚に至ります。

小林さんは、和田さんのマネージャーで長くつきあってから結婚されたのですが、結婚するとマネージャーをはずされ、生活がすれ違いになります。社長に「私、別れたいんです」相談に行ったら、すぐに離婚で話が進み、記者会見になってしまいました。

本当は嫌いで離婚したわけではないので、離婚後1年で和田さんの営業を小林プロがすることになります。現在も今の旦那さんと3人でゴルフに行ったりするそうです。

和田さんの人脈の広さは有名です。この本にも、美空ひばりさん、森繁久彌さんとその奥様、憧れのレイ・チャールスズさんから「優れた才能を備えた美しい女性」と言われたり、グラミー賞授賞式で会った話などが紹介されています。

和田さんは料理上手でも有名で、自宅を「和田屋旅館」と書かれていて、多くの芸能人が来て、ビートたけしさんもその1人とのことです。

ビートたけしさんが、ものすごく本を読む方だという話は、興味深かったです。
ニーチェ、カントからホーキングの宇宙論、高校の化学の教科書も車の中や楽屋にあったそうです。和田さんも影響で多方面の本を読むようになったと書かれています。

山岡久乃さん、島田紳助さん等のエピソードもあります。

題名の『5年目のハイヒール』は、デビューして5年目で「あの鐘をならすのはあなた」でレコード大賞、最優秀歌唱賞を取られてから、それまで背が高いからとローヒールだったのを、堂々とハイヒールを履くようになったことからつけられたそうです。

ドラマも見ました。
和田さんを演じたのは中鉢明子さんでした。2007年ミス・ユニバース・ジャパンで第3位に選ばれた方なのですね。とても雰囲気が似ていて、歌も上手だったのは、中鉢さんが歌われたのでしょうか?プロの方の歌声に聞こえました。
出演者も豪華メンバーで和田さんの影響力の強さを感じました。


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