ある40代女性の生活

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R25:「クイズ作家の仕事」

2008年06月05日 08時18分46秒 | 本、雑誌
昨日お昼にYahooニュースを見ていたら、「クイズ作家」が紹介され、詳しくは『R25』でとありました。

さっそく『R25』5月29日号(No.193)を読みました。

『R25』は、東京都内の主要駅に置かれるフリーペーパーで、人気があります。
最近、インターネットでも読めるようになりました。http://r25.jp/です。

「日本のクイズ番組を支える「クイズ作家」の仕事の中身は?」という吉川スミスさんの記事です。

テレビでは、いまクイズ番組がたいへん多いのだそうです。

これは、「検定ジャポン」も監修される演出家の〆谷浩斗さんによると、
「ザッピングされたときに目に留る、旬のタレントを登用できるから」「最近のクイズ番組は問題VTR+スタジオ収録とシンプルなので、出演者のギャラに使う割合を多くできるから」ということでした。

そんな状況の中で注目されるのが「クイズ作家」という仕事で、
「クイズヘキササゴンⅡ」等のクイズ作家の田中健一さんの話が載っていました。
田中さんは、「第16回アメリカ横断ウルトラクイズ」の優勝者です。

「常に締め切りとの闘いです。作った問題が放送日前に、他番組で先に出された時はショックですね」

昨年1年間で2万問題作り、これは1日50問になります。

「会話にもヒントがあるので、ネタ帳は欠かせません。本などに月10万円くらいかかり、『R25』も毎回チェックしています」ということでした。

今まで知りたかった世界の話が聞けて、嬉しいです。
月10万の資料代も必要なのですね。
本を買うときは、実際に書店を歩いて手に取って買われるのでしょうか。
このような仕事をしている方の1日を追うドキュメンタリー番組も、テレビで見てみたいと思います。

クローズアップ現代:ランキング依存が止まらない

2008年06月05日 07時47分03秒 | テレビ
昨夜の「クローズアップ現代」(NHK、午後7:30-)を見ました。

仲俣暁生さんをゲストに、「ランキング」で本を読む風潮を考えるというものです。

「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーを生み出し、じっくりと本を育てることで定評のあった草思社が倒産するなど、出版社の倒産件数が15年ぶりの高水準になっているそうです。

ポスシステムを使った本の管理が紹介されていました。

撮影された書店では、
1日に2000冊の本が入荷し、バーコードに機械をかざし、ピ、ピピという音の数で、平台に置くとか、返品するとかの仕分けをしていました。

このシステムは、全国のランキングを反映していて、5000位以下は返品等の基準があるとのことです。

仲俣さんは「現場は作業が大変で、並べずに返品される本もあります」「読者については、これだけたくさんの本が出版されている中で、ランキングに頼るのも、しょうがない面もあります」「書店の側では、返品することで販売チャンスをのがしている面もあります」とコメントされていました。

現在は、
①本の売上げは、減少
②中小書店の数も、減少  の中で、
③出版点数は、増加  しています。

この理由として、
①本が全体として、書店に長く置かれないから、その分たくさん出版する
②出版社のシステムとして、取次店に出すと現金が入るが、返品があると返金する必要がある。次の本の売上げで、前の本の返品分を支払うことを繰り返している
が、挙げられていました。

4月に都内で「本屋大賞」の授賞式がありました。
本屋さんが本当に売りたい本を選んだ結果、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』が1位に選ばれ、伊坂さんがトロフィーを受け取っていらっしゃいました。

「本屋大賞」受賞作は、50万部売れるけれども、2位以下はあまり売り上げが伸びないそうです。「本屋大賞」が新たなランキングになっていると指摘されていました。

ランキングとは、その書店でのランキングであり、本の「100万部」も出版社が印刷した数で、売れた数ではないことも紹介されていました。

オリコンが始めた「オリコン本ランキング」は、全国書店、インターネット販売、レンタルショップ併設の書店のランキングも取り入れたランキングで、新しい試みであり、ここでは、他で見ない本も出てくるということです。

仲俣さんのアドバイスとして、「書店では、その本が本来置かれている場所に行って、本を手に取ってみてください。そのために本屋はあるのです」「ベストセラー本を手がかりに、その他の本を読んでほしいです」と話していらっしゃいました。

現在の8万点出版というのは、限界であり、
ビジネスモデルも転換期にあると思われます という番組の結論でした。

とても興味深く見ました。
気になったのは、「ランキング」が良くないものという前提で番組が作られ、距離を置きましょうという進められかたに思えたことです。
もっと対象をニュートラル(中立的)にとらえ、現状がこうなっています、何故このようになるのでしょうか、という進め方もあると思います。

売れ筋の本は、時代をつかんだ話題、内容、表現方法(装丁も)、販売方法を取っているから、売れているという見方もあります。

書店は、売れ筋+その書店の個性の品揃えで、いいのではないでしょうか。
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