ある40代女性の生活

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クローズアップ現代: ヒマラヤ 氷河湖決壊の危機

2008年06月24日 07時17分51秒 | テレビ
昨日の「クローズアップ現代」(NHK、午後7:30-)を見ました。

ヒマラヤの氷河が溶けつつある問題から、2つの話題がありました。

(1)ヒマラヤ 氷河湖決壊の危機

決壊寸前の氷河湖イムジャ・ツォで、慶応大学の研究チームが宇宙衛星と標高5000mの地上から氷河湖を観測する警報システムを作りました。

世界初だそうです。

湖が決壊しそうになると、地元住民にパソコンと携帯電話にメールで知らせるます。問題は、貧しい住民は携帯電話を持っていない点で、今後、よりよい伝達方法を考えるということでした。

(2)9つの大河への影響 水資源の貯金としての氷河

ヒマラヤの氷河は、メコン川、インダス川、ガンジス川、プラマプト川、黄河、長江等の源流です。

特に乾燥地帯を流れるインダス川は、氷河の変化の影響を受けます。

イギリスの研究者グウィン・リースさんは、今後、氷河が解けてインダス川の水量が増した後は、今度は氷河が無くなることで、2100年には現在の50%の水量にまで減ると予測していました。

これでは、農業で生計を立てている住民は暮らしていけなくなります。

スタジオで、中尾正義さん(総合地球環境学研究所 名誉教授)が、ヒマラヤの氷河は水資源の大切な貯金としての役割があり、現在はそれを取り崩している状態です。コントロールしてく必要がありますと話していらっしゃいました。
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地球温暖化防止のため、二酸化炭素の排出を減らそうという動きが盛んになっています。

一方、地球が温暖化しているのは、本当に二酸化炭素が増えたせいだけか、分からないという人もいます。

地球自体が、温暖になったり、氷河期になったりしてきた、その流れの一部の温暖化だったら、人間が少々何かしても同じではないかという考え方もあります。

しかし、現実にこのヒマラヤの氷河が溶けたり、ツバルという南太平洋の国は、国土が海抜5mまでの島国なので国自体がなくなりそうになっていたりするという、問題が現実に起こっています。

何もしないでいるよりは、少なくとも二酸化炭素は温暖化と関係があることは証明されているので、そこから取りかかろうということなのだと思います。

もちろん、他の要因の研究も並行して進めることは必要だと思います。

5月26日にエベレスト登頂を75歳で果たされた三浦雄一郎さんも、頂上付近のあと10mが、以前は雪に覆われていたのに、今回行ったらほとんど岩で、ロッククライミングのように登らなければならず、それが大変だったと話していらっしゃいました。

養豚場排水を“宝”に リンの再回収

2008年06月24日 06時32分33秒 | 新聞
昨日お昼にYahooニュースを見ていたら、「養豚場排水を“宝”に 需給逼迫のリンに再回収技術」というトピックスがありました。

養豚場排水には、リンが豊富に含まれます。最近、新興国での農産物需要が拡大して、窒素、カリウムと並ぶ肥料の三大要素であるリンは値上がりをしています。新技術で、排水からリンを取り出し、肥料として活用しているというものでした。

詳しくは、「フジサンケイビジネスアイ」へということで、さっそく読みに行きました。

今まで養豚場排水は、環境対策として有機溶剤を加えてリンを沈殿させていました。この方法だと重金属が含まれるため、再利用ができませんでした。

農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所の研究グループは、pHを8~8・5に高めるとリン酸の結晶化反応が起きることを利用して、汚水にエアポンプで空気を送り込み、二酸化炭素(CO2)を追い出すことでpHを上昇させ、リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)を回収する方法を開発しました。

MAPは天日乾燥するだけで、リン酸肥料として再利用できます。
塩化マグネシウムや海水を添加すると、さらに回収効率を高めることができます。

1立方メートルの汚水から最大で約170グラムのMAPを回収でき、1000頭規模の養豚場で1日におよそ1・7キロのリンが回収できるそうです。

MAPは市販のリン酸肥料に比べ土中でゆっくりと溶出する特徴もあり、作物の栽培実験の結果、市販のリン酸肥料に比べタマネギでは約1・2倍、ニンジンで約1・1倍と収穫高を増やすことができたとあります。
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すばらしい技術だと思います。

リン鉱石産出国の中国と米国が、事実上の輸出規制を始め、リンが入手しにくくなっている中で、自国内でしかも今まで捨てていたものから回収する技術です。

捨てていたものから回収という点では、パソコンや携帯からレアメタルを回収する技術もありますね。

れんげ草が田んぼに春に植えられていたのは、根に根粒菌が共生し、空気窒素を固定するからでした。チッソの供給源として、再び使われるという動きはあのでしょうか?
それとも、れんげ草の種も外国から買っていたのでしょうか?