「クローズアップ現代」(6月12日、NHK午後7:30-)を見ました。
「アメリカ発 ミツバチ“大量失踪”の謎」という題で、最近アメリカで問題になっている、ミツバチが大量に突然いなくなる事態の原因を探るものです。
アメリカでは農作物の3分の1をミツバチの受粉に頼っています。
そこでミツバチが、跡形もなく姿を消し、いつの間にか巣箱が空になるという現象が、各地で起きています。
科学者たちはこの異変を「蜂群崩壊症候群(CCD)」と命名しました。
米農務省は、研究チームを立ち上げて原因究明に乗り出しました。
そこで分かってきたことは、効率重視のアメリカ農業のあり方が、原因のひとつであるらしいということです。
①巣箱に残ったミツバチのDNAを調べたところ、免疫力がいちじるしく低下していることが分かりました。
例になったアーモンド農場では、広大な農地にアーモンドを植えています。
そこで受粉作業を行うミツバチは、飛べる範囲が3~4Kmのため、食べる花粉がアーモンドだけになってしまいます。
これは、人間が長期間ピザだけを食べるのと似た状態で、ミツバチ本来の状態(いろいろな花粉を食べる)とはかけ離れているとアメリカの研究者が話していました。
②巣箱に残された花粉を調べたところ、約50種類の農薬が検出されました。
その中にはネオニコテノイド系の殺虫剤も含まれていました。
この農薬は、方向感覚を狂わせ、巣に帰れなくする作用があるそうです。
③中村純さん(玉川大学ミツバチ科学研究センター教授)がスタジオで、
アメリカでは1人の養蜂家が1000箱を管理し、3週間ごとにアーモンド→チェリー→りんごと移動して受粉をさせる
という飼育方法が、ミツバチにストレスを与えているのも原因のひとつではないかとおっしゃっていました。
④対策として、ストレスに強いアフリカ種のミツバチを使う等の方法が考えられているといることでした。
この放送を見て、最近、鯨が陸に向って泳いできて、死んでしまうニュースは、このネオニコテノイド系の殺虫剤の影響で、鯨の個体やリーダーが方向感覚がくるってしまった場合もあるのではないかと考えました。
効率を追い求める方法は、もっと自然にすればいいのにとも思いますが、それでは競争に勝てないのでしょうか。
「アメリカ発 ミツバチ“大量失踪”の謎」という題で、最近アメリカで問題になっている、ミツバチが大量に突然いなくなる事態の原因を探るものです。
アメリカでは農作物の3分の1をミツバチの受粉に頼っています。
そこでミツバチが、跡形もなく姿を消し、いつの間にか巣箱が空になるという現象が、各地で起きています。
科学者たちはこの異変を「蜂群崩壊症候群(CCD)」と命名しました。
米農務省は、研究チームを立ち上げて原因究明に乗り出しました。
そこで分かってきたことは、効率重視のアメリカ農業のあり方が、原因のひとつであるらしいということです。
①巣箱に残ったミツバチのDNAを調べたところ、免疫力がいちじるしく低下していることが分かりました。
例になったアーモンド農場では、広大な農地にアーモンドを植えています。
そこで受粉作業を行うミツバチは、飛べる範囲が3~4Kmのため、食べる花粉がアーモンドだけになってしまいます。
これは、人間が長期間ピザだけを食べるのと似た状態で、ミツバチ本来の状態(いろいろな花粉を食べる)とはかけ離れているとアメリカの研究者が話していました。
②巣箱に残された花粉を調べたところ、約50種類の農薬が検出されました。
その中にはネオニコテノイド系の殺虫剤も含まれていました。
この農薬は、方向感覚を狂わせ、巣に帰れなくする作用があるそうです。
③中村純さん(玉川大学ミツバチ科学研究センター教授)がスタジオで、
アメリカでは1人の養蜂家が1000箱を管理し、3週間ごとにアーモンド→チェリー→りんごと移動して受粉をさせる
という飼育方法が、ミツバチにストレスを与えているのも原因のひとつではないかとおっしゃっていました。
④対策として、ストレスに強いアフリカ種のミツバチを使う等の方法が考えられているといることでした。
この放送を見て、最近、鯨が陸に向って泳いできて、死んでしまうニュースは、このネオニコテノイド系の殺虫剤の影響で、鯨の個体やリーダーが方向感覚がくるってしまった場合もあるのではないかと考えました。
効率を追い求める方法は、もっと自然にすればいいのにとも思いますが、それでは競争に勝てないのでしょうか。