ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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テデスキ・トラックス・バンド来日と、コフィ・バーブリッジ安らかに…

2019-02-28 10:56:29 | ルーツ・ロック
TEDESCHI TRUCKS BAND / SIGNS

現行サザン・ロックの最高峰、テデスキ・トラックス・バンドの新作「SIGNS」。テデスキ・トラックス・バンド名義のスタジオ作品としては、3年振り4枚目となる今作。録音はお馴染みのスワンプ・ラーガ・スタジオ。プロデュースは、デレク・トラックスとジム・スコット。このジム・スコットは、ウィルコとの仕事で知られるプロデューサーで、テデスキ・トラックス・バンドとは、1st作、2nd作でも、デレクと共同プロデュースしている、信頼厚きブレーンです。

黒くソウルフルなフィーリングに溢れる「Signs, High Times」に始まり、「When Will I Begin」、「Walk Through This Life」など、デレクのスライド・ギターやスーザンの歌声はもちろん、ホーンやコーラスを含めたバンド一丸となっての深遠なるアメリカーナはテデスキ・トラックス・バンドならではのモダン・サザン・ロック。マイク・マティソンの作で彼の歌声もフィーチャーしたファンキーな「Strengthen What Remains」も良い。おおらかな南部グルーヴが最高な「hard Case」や「They Don't Shine」、ジャム・バンドも飲み込んだサザン・ロックのダイナミズム溢れる「Shame」など、王者の風格さえ漂う強力盤。

ブルース、ソウル、ゴスペル、ジャズなど、ありとあらゆるルーツ・ミュージックをごった煮にしながらも、これぞテデスキ・トラックス・バンド!という彼らならではの”しなやか”なグルーヴに酔いしれる。

そんなテデスキ・トラックス・バンドは現在アメリカをツアー中。4月にはヨーロッパに渡り、5月にまたアメリカへ戻り、そして6月に日本にやってきます。現在発表されている公演日程は以下の通り。


2019年6月11日(火) @ 大阪 あましんアルカイックホール
2019年6月12日(水) @ 名古屋 Zepp Nagoya
2019年6月14日(金)、15日(土)、16日(日) @ 東京ドームシティホール

詳細はこちら→  ウドー音楽事務所



新譜の発表、来日の決定と、嬉しいニュースの続くテデスキ・トラックス・バンドですが、とても悲しい知らせもありました。

2019年2月15日、コフィ・バーブリッジが亡くなられました。デレク・トラックス・バンド時代から、デレクを支えてきたキーボード/フルート奏者です。2017年に心臓の手術を受けたこともあり、今回のツアーには参加しないよていだったそうです。デレクのバンドにおける鍵盤奏者の重要性は言わずもがなですが、フルート奏者が居るというところもとてもユニークで、ステージにおいても存在感を発揮していました。また、ソングライターとしても貢献し、新作「SIGNS」でも、「Signs, High Times」、「Still Your Mind」の2曲で作曲者にクレジットされています。

ステージでコフィがフルートを吹く姿を見れないと思うと、とても残念でなりませんね…。


コフィ・バーブリッジさん、安らかに。




Tedeschi Trucks Band ~ Mahjoun (w/Branford Marsalis)


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