ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロック第1弾 その傾向と対策

2019-02-09 19:36:42 | フジロック
昨日、フジロックの出演アーティスト第1弾がオフィシャルサイトにて発表されました。


THE CHEMICAL BROTHERS
THE CURE
SIA
DEATH CAB FOR CUTIE
JAMES BLAKE
JASON MRAZ
MARTIN GARRIX
THOM YORKE TOMORROW'S MODERN BOXES
ALVVAYS
AMERICAN FOOTBALL
ANNE-MARIE
BANDA BASSOTTI
CAKE
CALPURNIA
CHON
DANIEL CAESAR
GARY CLARK JR.
GEORGE PORTER JR & FRIENDS
INTERACTIVO
JANELLE MONAE
KAYTRANADA
KHRUANGBIN
KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD
THE LUMINEERS
MATADOR! SOUL SOUNDS
MITSKI
NICOLA CRUZ
RED HOT CHILLI PIPERS
SHAME
STELLA DONNELLY
TORO Y MOI
UNKNOWN MORTAL ORCHESTRA
THE WATERBOYS
YAEJI


凄い34組ですね〜! THE CHEMICAL BROTHERS、ザ・キュアーでフジロックらしさ全開を印象づけつつ、まさかのシーアですよ。ヘッドライナーですよね? 数年前までのフジロックなら、シーアのようなポップ・アーティストがグリーンのトリを務めるなんて考えられませんでしたけど。まあ、ポップと言ってもシーアのライヴは前衛的というかアート性が強そうなので、フジの雰囲気には合ってると思いますけどね。

さらにDEATH CAB FOR CUTIE、JAMES BLAKE、JASON MRAZ、MARTIN GARRIX、そしてトドメのTHOM YORKE TOMORROW'S MODERN BOXES ですからね。これでもか!って感じですよね。この辺りはおそらく、ホワイトのトリとか、グリーンのトリ前とかになるんでしょうけど、なかなか読めませんね。ジェイムズ・ブレイクは2012年の初出演がホワイトのトリ、2016年の2回目がグリーンのトリ前でしたけど、何となくホワイトの方が据わりは良いような。あと、驚いたのはマーティン・ギャリックス。 彼のようにEDMど真ん中な感じはフジではやらないのかと思っていましたが、やはりフジのポップ化は進んでいますね。ホワイトのトリですかね?それともケミカルの前とか? そしてトム・ヨークですよ。現在日本でも公開中の映画「サスペリア」のサウンドトラックを担ったことでも話題の彼。プロデューサーのNIGEL GODRICHと、ヴィジュアル・アーティストのTARIK BARRIを伴っての出演ということで、ヘッドライナーでも良いぐらいですけど、そうじゃないところが豪華。

ここまでで8組。グリーンのトリ、トリ前、ホワイトのトリ辺りは概ね埋まってしまった感じですかね。残りは邦楽かな〜?

The Chemical Brothers - Got To Keep On (Official Video)

4月に新作がリリースされるケミカル・ブラザーズ。こちらは先日公開されたばかりの新曲のミュージックビデオ。相変わらず映像が格好良すぎる!!


それにしても豪華ですよね〜! 肝心のロック勢が弱い? 確かにここまで、純粋にロックと呼べるのはキュアーとデスキャブぐらいですかね。でもそこはフジロック。中堅から新人まで魅力的なアーティスト達がエントリーされています。昨年、7年振りの新曲をリリースしたCAKEを初め、カナダ発のドリーム・ポップ ALVVAYS、エモ界の雄 AMERICAN FOOTBALL、俳優のフィン・ヴォルフハルトを中心に結成されたというカナダのバンド CALPURNIA、昨年デビューしたばかりのUKロック SHAME、ニュージーランド出身のモダン・サイケ・バンド UNKNOWN MORTAL ORCHESTRA、そしてケルティックなロックを代表するTHE WATERBOYS 。直球ではなく、ちょっと斜に構えた人選なところがフジロックらしいですよね。


CAKE | SINKING SHIP

ケイク、7年振りとなる新曲。ニューアルバムも待たれますね。




さらに、お馴染みのTORO Y MOIとか、日本出身でPitchfork界隈で話題のMITSKI とか、エクアドルを拠点とするエレクトロニック・アーティストのNICOLA CRUZ とか、ニューヨーク生まれの韓国人アーティスト YAEJI とか、いかにもフジロック的な先鋭を感じさせてくれますね。


さて、ブラック系はどうでしょう。まずはJanelle Monáe ですよね。昨年リリースした3作目「Dirty Computer」が大絶賛されるなかという、抜群のタイミング。女優としても成功を収める彼女は、今、最も求められるアクトの一人でしょうね。私のツイッターでは、ヘッドライナー周辺より、ジャネールへの喝采が目立っていた程でしたから。しかもこの位置ですからね。ヘッドライナーでもおかしくないと思いますが、さて何処へ出るんでしょうか?グリーンの夕方辺りかな〜?

そして昨年『Rolling Loud Japan 2018』でヘッドライナーを務めたことも記憶に新しい気鋭のプロデューサー、KAYTRANADAです。こういう人選はフジらしいですよね。レッドの深夜とかも似合いそうですけど、キャパ的にホワイトですかね。さらにカナダから期待の若手R&Bシンガー、Daniel Caesar も登場。ですが、思ったより少なかったですね。もっとヒップホップ系とか来ると思ったんですけど。


Janelle Monáe - Make Me Feel [The Voice Performance]




Daniel Caesar - Best Part | A COLORS SHOW




KAYTRANADA - GLOWED UP (feat. Anderson .Paak)




さて、「ルーツな日記」的にはここからが本題。奥の方へ行ってまいりましょう。

まず何と言ってもGEORGE PORTER JR & FRIENDS ですね。ご存知、ニューオーリンズ・ファンクの伝説、ミーターズのオリジナル・ベーシストです。気になるのはフレンズの皆様。蓋を開けるまで分からないパターンかと思いきや、オフィシャルサイトで既に明らかになってるんですね。そのメンバーとは、George Porter Jr (Bass), Ivan Neville (Hammond B3 organ), Ian Neville (guitar ) ,Tony Hall (guitar), Mike Lemmler (piano) ,Terrence Houston (drums) といった面々。アイヴァン、イアン、トニーはネヴィル・ブラザーズ界隈やダンプスタファンクでお馴染み。マイクとテレンスの2人は、ジョージとトリオで活躍もするメンバーですが、Runnin' Pardnersでも一緒にやっているお仲間達です。これは強力なニューオーリンズ・ファンクが期待出来そうですね!!

そして、ザ・ニュー・マスターサウンズのエディ・ロバーツ(g)と、ソウライヴのアラン・エヴァンス(ds)が組んだMATADOR! SOUL SOUNDSですよ!オルガンはニューオーリンス界隈での活躍で知られるChris Spiesですからね、これは楽しみ!!

前回、2014年のフジロック出演も素晴らしかったTHE LUMINEERSですが、あの時はグリーンとヘヴンと、2ステージの出演だったんですよね。私は両方観たんですけど、あの時のライブは最高でした。ぜひ、ヘヴンに再来して欲しい! ただ、その後にリリースされたセカンド作ではトラディショナル感が後退したので、ヘヴンよりホワイトの方が似合うかも。


その他では、お馴染みのBANDA BASSOTTI やINTERACTIVO を初め、タイのファンクに影響を受けているというテキサス出身のバンド KHRUANGBINとか、バグパイプでロックするRED HOT CHILLI PIPERSとか、アメリカ西海岸からのテクニカル軍団 CHONとか、オーストラリアはパース出身のシンガー・ソング・ライター STELLA DONNELLYとか、さらには今年3月に3年半振り5枚目となる新作アルバムをリリースするGARY CLARK JR. も登場と、早くも充実の構えですね〜。

あとKING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD はどうでしょう? オーストラリア産のサイケデリック・ロック・バンドですが、おそらくホワイトではないかと思いつつ、案外、ヘヴンも似合うかも。でもヘヴンにはちょっと激しすぎるかな?



Ivan Neville & Friends 4/30/18 (Part 5 of 5) New Orleans, LA @ NOLA Crawfish Festival

アイヴァン・ネヴィル&フレンズ名義のステージですが、メンバー構成は今回のジョージ・ポーター・ジュニア&フレンズに近いです。ドラマーは違うけど。



"Mr. Handsome" - Matador! Soul Sounds - Brooklyn Comes Alive 2017

これはヘヴンのトリかな?



Red hot chilli pipers live in Sofia - Intro and ZZ top cover

バグパイプでZZトップのカヴァー!!



Gary Clark Jr. Performs 'This Land'




Chon - Story | Audiotree Music Festival 2017




Stella Donnelly - Mean to Me (live)

2019年3月にアルバム・デビューする、オーストラリア出身のステラ・ドネリー。ヘヴンでまったり観たいけど、レッドも似合いそう。



Khruangbin - Dern Kala | Audiotree Music Festival 2018

クルアンビンと読むらしい。タイのファンクというのはちょっと分からないんですけど、テキサス出身と聞いただけでなんだかそそられます。フジロックに先駆け3月に来日します。



King Gizzard & The Lizard Wizard “The Lord Of Lightning” 04/17/17 - CONAN on TBS







なんだか、第1弾からあまりにも全方位的で、クラクラしますね。今から被りが心配です。