ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

友部正人トリビュートライヴ@下北沢ガーデン

2010-05-23 17:32:55 | フェス、イベント
今日は友部正人トリビュートライヴを観に下北沢ガーデンに来ています。色々な人が出るみたいですが、個人的にはバンバンバザールとYO-KINGが楽しみです。あと初めて生で観る遠藤ミチロウも! 今、開演待ちです。どんなライヴになるのでしょうか?みんなでセッションしたりするのかな~。楽しみです!




帰宅後追記:

いや~、素晴らしかった! 正直な話、このライヴは妻に誘われて観に行ったんです。恥ずかしながら友部正人さんのこともそれほどは知らなかったり…。でも私の好みのアーティストが結構出るので楽しみにはしてたんですけどね。しかし予想を遥かに超えた素晴らしいライヴでした!! ちなみに出演アーティストはこんな感じ。

ハンバートハンバート、峯田和伸、森山直太朗、バンバンバザール、YO-KING、知久寿焼、リクオ+橋本歩、三宅伸治、原マスミ、遠藤ミチロウ、友部正人


まず、友部さんの曲が良いですね。そしてシンガーが皆さん個性的! 上記の順番で(歳の順ですかね?)でそれぞれが友部さんのカヴァーや、今日のコンセプトに合った自身の曲を2曲づつ歌っていくんですけど、皆さん異様にソウルフルで本当に素晴らしかったです。

友部さんの挨拶の後、ハンバートハンバートでふわりと始まり、早くも峯田さんが上半身裸で異彩を放ち、森山さんは歌はもちろんトークでも存在界を発揮。バンバンバザールは「夜よ、明けるな」だったかな?情緒溢れる演奏が素晴らしかった! YO-KINGさんが「マイ・バック・ページ」、リクオさんが「アイ・シャル・ビー・リリースト」というディラン曲を歌ったのも印象的でした。あとリクオさんをサポートした橋本歩さんのチェロが素晴らしかった! 元たまの知久さんは初めて生で見ましたけど、この人は声を発した瞬間に空気を掴むような、凄いシンガーですね。「一本道」は名曲でした。

三宅さんは『今日はロックンロールはやらないけど…』みたいなことを言いながらも、やはりR&Rな臭いを発していました。そして原さんとミチロウさんの歌には、さすがの重みがあるというか、濃かったですね~。圧倒的な世界観でした。そしてミチロウさんももうすぐ60歳という事実に驚きました。そして友部さん。私は友部さんの歌声を生で聴くのはこの夜が初めてだったのですが、流石の味わいでした。素朴なのに深みがある。そしてエネルギッシュ。「大阪へやって来た」はメチャクチャ格好良かったですね~。文句無しに今夜のベスト・パフォーマンスですよ。あの気迫、ロックでした。

そして友部さんに呼ばれ、この夜の出演者全員がステージに戻ってきての一大セッション。曲は「夕日は昇る」と「朝は詩人」だったでしょうか? 下北沢ガーデンというライヴハウスは、小さな箱なのに全体的に横長なんですよ。ステージももちろん横に長い。でも横長だからこそ、これだけの大人数がほぼ横一列に並べるんです。友部さんがデザインしたと言う真っ赤なTシャツで揃えたこの豪華メンツが、横一列に並ぶ様はなかなか壮観でした。そしてそれぞれがソロ・パートを歌い繋いで行く。圧巻でしたね。さらにアンコールは「ぼくは君を探しに来たんだ」かな?。もちろん全員で。

ここぞとばかりに峯田さんとミチロウさんはパンク魂を爆発させたような歌唱をし、高揚感たっぷりのサビからバンバン・バザールの富永寛之さんが渋~いブルース・ギターを決め、そのあとを三宅さんのソウルフルなギターが受け継ぐ。そしてこの曲での黒川修さんによるバンバン・バザールとはまた違う、熱~いウッド・ベース捌きも良かったですね。ちなみにドラムスは杉山章二丸さんでした。

今回のトリビュートライヴは、友部さんの60歳の誕生日を祝うライヴでもありました。なので三宅さんの音頭により観客みんなで“ハッピー・バースデー”と歌ったり、バースデー・ケーキのプレゼントがあったり。そんなこんなで友部さんも嬉しそうでした。これだけ個性的なメンツが揃いながらも、友部さんを祝い、リスペクトするというテーマで貫かれているためもあり、それぞれが見せ場を作りながらも一体感のある素晴らしいステージでした。最後にはそんな一体感が観客にも伝わったのか、オールスタンディング状態で盛り上がりました。18時に開演し、終わった時は22時を回っていたという長帳場。その心地よい疲れを、友部さんの人柄が優しく包んでくれました。

曲目等、間違いがあったらごめんなさいね。