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ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

22万の課金請求(>_<)

2019-11-19 23:22:23 | 家庭生活
昨日の記事で、ゲームのことにも触れましたが、
我が家で起きた「課金問題」のことを書こうと思います。

タイトル通り、ある日我が家に、カード会社から約22万円の課金の請求が来たのです。

これは、2014年に起きたことです。
当時、あまりにもショックでブログに書くことができませんでした。
ケン太は当時、高校2年生でした。




実際の利用明細書。


ケン太が無断で私のカードを使い、スマホゲームの有料アイテムに充てていました。

無断と言っても、私のカードを盗んで使ったわけではありません。
以前、私がケン太のスマホでカード支払をしてあげたことがあり、
それがこのような事態を引き起こす発端となってしまいました。

それ以前・・・

ケン太が「音楽をダウンロードしたい。お金を払うからカード決済して」と言ってきました。
これまでケン太から代金をもらい、私のPCでカード払い決済をしたことはあるのですが、
(この時点でカード払いの楽さを覚えてしまっています)
今度はケン太のスマホで。
迷いがなかったわけではないのですが、代金をもらい、私がケン太のスマホを操作してカード払いをしました。

これが安易すぎました。

翌月、私の知らないカード請求がありました。スマホで何かを買ったのは明らかです。
ケン太に問いただすと、カード払いができたので使ったとのこと。
まさかカード情報がそのまま残っていたとは・・・その場限りだと思っていた私の誤算でした。

ケン太と話をしたのですが、
「音楽のダウンロードはこれからもしたい。お小遣いはその月のカード明細の使用分を差し引いてもらうということにしてほしい」と言ってきました。

その要求を呑む条件として、もしお小遣い以上に使うことがあればカード支払は即、打ち切り。
二度とカード払いはできない。と決めました。
でも、やはり子どもにカードを使わせること自体が間違いでした。

それから、請求金額がお小遣いを上回ることなく半年が過ぎました。
ただ、カード支払金額が少しずつ上がってきて、渡すお小遣いの金額が少しずつ減ってきていました。
残金が千円ということも・・・ほぼお小遣いがない状態で数か月過ごしたことになります。

そしてついにこの事件が起きました。

カード会社からの明細書が届き、愕然としました。

請求の数が3ページに渡り、1日で30件、約5万にも達している日もありました。
狂ったような使い方。
単純にゲームの課金をしたくて使ったという使い方ではないでしょう。
ケン太の中で何かが起きている。
咄嗟にそう思いました。

すでに夜中の1時でしたが、すぐケン太をリビングに呼びました。

「何?」と言うので「カードの請求のことで」と言うと、観念したようにリビングに現れました。
最初、遠くに座りましたが、「ここに座って」というと私の横に座りました。

何に使ったかを聞くと、ゲームの課金。
パズドラとアンジュに使ったということでした。

「今日も買ったの?」「買った」
明細書の金額は約13万。でも、締め日からすでに2週間すぎている。
使った合計金額を聞くと、「22万ぐらいになると思う」と。
「簡単に返せる金額じゃないよね?どうするつもり?」と聞くと
「さぁ」
「さぁ?考えていなかった?」
「何も考えていない」
「お金は返すつもりだった?」
「わからない」

「どうしてこんな使い方をしたくなった?」と聞くと
「・・・俺の精神的なことを聞いているわけね?」
「そうだね」
「・・・ただ、お金を使いたかったんだろうな」
「お金を使いたかった?じゃあ、ゲームじゃなくてもよかったってこと?」
「そうだね。ゲームは今、アンインストールしろと言うのならしてもいい。
カード払いでなければ、コンビニでプリペイドカードを買うんだろうけど、そこまでしてお金をつぎ込みたいとは思わない」
「どうして、そんなにお金を使いたくなった?」
しばらく考えていたけれど、言葉はでてきませんでした。

「だんだん、貰えるお小遣いの金額が少なくなって、数か月キツキツの生活をしていたこと。
そんな生活をしていたら反動も起きる。
本来、未成年はカードを持てない。信用があって初めて使えるもの。それを使えるようにしたお母さんが間違っていた。
金銭感覚を狂わせてしまったかもしれない」

そういう話をすると・・・

「確かにお金を使っている感覚がなかった。カードはよくないと思った。
22万もあれば、キーボードが買えた。キーボードを買えるお金をただ無駄に使ってしまった」
「約束だから、もうカードは使えないよ」
「わかってる」

ケン太は、その場でスマホのカード情報を自ら消しました。
私も確認しました。

「しかし、22万も・・・どうしよう・・・」と私が頭を抱えると、
「俺が返さないと思っている?」と。
「返せるの?」
「返すしかないだろうな」
「どうやって?」
「今は無理だけど、この先、バイトして返す」とケン太が言いました。

「このことは、お父さんに話さないわけにはいかないからね。明日、お父さんと話ししよう。」
と言って、その日は終わりました。

3時になっていました。

翌朝、主人に報告すると、

「精神がおかしくなったんじゃないのか?それとも腹いせか?何か家庭に不満でもあるんじゃないのか?」
「お母さんとうまくやってないんじゃないの?」とも(怒)

相変わらず失礼な主人です。

実際に主人がケン太に話した内容は・・・

「22万のことを聞いた」と切り出し・・・
「何か悩みでもあるのか?」
「いや」
「こんな使い方普通じゃないからな。ストレス解消とかそういうんじゃないのか?お父さんが心配しているのは、学校で何かあるとか、この家とか、お母さんとか、何か嫌なことがあるんじゃないか?(自分は抜き?)」

「そうか。それならいいけれど・・・お父さんと、普段あまり話す機会ないだろ?何かあったら話してくれよな」
「・・・」

相変わらずケン太には優しい(甘い)主人です。
私も甘いですが・・・
でも、私は子どもの前で主人を非難するようなことはしませんけどね。

「いや」しか言わないケン太。
いえ、「いや」しか言わせない主人でしたが、

最後に、「何か他に言葉はないのかな?ごめんなさい・・・とか」
「ごめんなさい」

言わせましたが、一応、謝りました。

「22万はなぁ。どうしようかね。払えったって、払える金額じゃないし、お母さんにも責任の一端はあるしな。
これから娯楽とか控えて、切り詰めた生活を送っていかなければならないな」

その後、主人は、保護者が知らない未成年のカード支払は無効になると、請求元、Apple iTunes Storeに返金請求をしました。
本来ならば返金には応じられないケースらしいですが、特例として返金してもらえることになりました。
主人は当然の主張として強気な態度に出たのがよかったのだと言っています。

その時のメールを転記しておきます。

『お世話になります。
クレジットカード会社から身に覚えのない高額な請求書が届き、確認してみると、子どもがオンラインゲームの有料サービスを利用していたことが判明しました。子どもが未成年であるため、民法5条2項に基づき、アイテム購入契約の取り消しをお願いいたします。
なお、ゲーム会社の年齢確認は極めて形式的であり、単に「成年ですか」という質問が出て、それに対して「はい」をクリックするものであり、これをもって民法21条の「詐術」と言えませんので取消しが認められます。 なお、取消をお願いするのは、5月12日支払い分(利用日3月19日以降)約22万円です。 早急なご対応、よろしくお願いいたします。』



ケン太に課金の明細を聞き、表にして添付しました。


ケン太には返金してもらえることは伝えないことにしました。

嘘はよくないので、聞いてきたら知らせようと主人と話していましたが、聞いてこなかったです。
親が22万の支払いをしたという重みを少しは感じてくれればと思いましたが、どうしょうね。

しかし、課金を重ねていた時の、ケン太の心境はどういうものだったのでしょう。
当時、登校が不安定で、やる気も下がっていました。
現実逃避でゲームにのめり込んでいたのかもしれません。
それ故、突発的にヤケを起こした可能性もあります。
それにしても使い方が異常すぎます。

表面的には「課金問題」ですが、
実質的には、メンタルの問題なんだと思います。

ケン太はちょっとのきっかけで、一気に悪い流れを引き起こしてしまうことが、これまでもありました。
ケン太の怖いところです。

この部分は例え、安定していても忘れてはいけないなと思っています。

それから5年経ち、今は社会人ですので、自分でカードを作り、自分の支払い口座から支払っています。
課金もしているようですが、払えなかったことはないと思います。

「カードはよくないと思った」という当時の言葉。
これ、覚えているでしょうかね。

まあ、なんとかお金は回っているようです。

精神的にもわりと安定していると思うので、それが一番ですね。
もうこのような金銭トラブルが起こらないことを願っています。




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