先日、友達が教えてくれた番組。
早速、Tiverで観てみました。

脚本家の夫と、夫のために事務所を設立し社長を務める妻と、
高1の長女と、小6の弟君の4人家族のドタバタ劇であります。
弟君は自閉症スペクトラムで、朝起きるのが苦手、学校を休んだり、遅刻したり・・・している。
なんとか学校に行かせようと毎朝、あの手この手を使って、必死な父と母。
お姉ちゃんは、そんな弟のことを怠け者にしかみえず、冷たい視線を送っている。
自分だって学校に行きたくないのに我慢して行っているのに・・・弟だけ特別扱いされているように思え、不公平感を感じ、常に、親や弟にイライラ。
こんなシーンがありました。
母が起こしてもなかなか起きない弟に「学校に行かないと!YouTubeもゲームもなしだからね!」
特性がわかっていても、どうしてもイライラして、そんな言葉を投げかけてしまう。
そんな状況でも我関せずでスマホばかりみている夫にもイライラがマックス

起きない息子を夫にお願い、母は、グループホームの女の子を学校に送り出すボランティアへ。
女の子の登校に付き添いながら、同じ障害を持っていても、自分の子でなければイライラしないんだ・・・と思う。
夫は、起きても一向に学校に行かない息子に「学校に行ったら、漫画を買ってあげる。ママに内緒だよ~」と物釣り作戦に出る。
息子は「ほんと?じゃあ、12時頃に行くかも~」と。
息子は、学校に向かったが、学校から消えてしまったと担任から連絡が入る。
息子を見つけ出し、逃げた理由を聞くが、一向に答えない。
「理由を言わないんだったら、約束した漫画、買ってあげないよ」
「パパ、約束を破った!パパはいつだって約束を破る!漫画を買ってあげるって言ったこと、ママに言いつけるから!」と痛い所をついてきて猛攻撃。
「ママに言ったら、もう一生、漫画を買ってやらないよ!」
「もうパパとは一生、話しない!
」

こんなことの繰り返し・・・
強い口調や大きな声が苦手な弟くん。
こんな風に言われると、すぐ心を閉ざしてしまうのもわかっているのに・・・
一方、野球部に所属している、お姉ちゃんは・・・
本来は家でYouTubeやゲームをしている方が好きだけど、父と母が「やれ」というので、野球部を続けていた。
部内での人間関係が上手くいってないこともあり、たびたび、辞めたいと口に出してはいたが、ついに部活に行かなくなり、それが親の耳に入る。
父親が娘と話をし、必死に止めようとする。
「何処にでも、嫌なヤツはいるよ。その度に、辞めていたら、行く場所なくなるよ。大人になったら苦手な人とも付き合っていかなければいけなんだよ。世のなか、嫌な奴はいるよ。その度に、逃げるわけにはいかないよ」
「ダメなんだよね?そういうの、協調性がないんでしょ?パパとママ、そう言ってたよね。私が悪いの。パパが言うように、将来、行き場がなくなるかもしれないんでしょ?私、不安だよ。この先、ちゃんと働けるかどうか、大学行っても、どうせ、こうなっちゃうんじゃないかとか、どうやって生きていけばいいのかわからない。こうやって言われるたびに、私がダメなんだって思うもん」
母「カウンセラー行ってみたら?少しは楽になるかもよ。」
娘「そんなの行きたくない」
父「これまで、いろんなことをさせていたのは、その中から好きなことがみつかればいいなって思ってさ。好きなことやっていたら、嫌な奴がいても、我慢というか・・・乗り越えられると思うんだ。パパだって映画作りたいけど、嫌なやつたくさんいるよ~嫌なやつがたくさんいるけど・・・ぐっと我慢して・・・」
娘「今はパパの話、関係ないじゃん。今は私の話でしょ?そうやってなんでもかんでも、パパの話に持って行かないでよ。」
父「いや~物の例えだよ~」
母「例えでも、そう聞こえるでしょ?」
父「(うるさい!黙れ)とにかくパパは勿体ないと思うよ。むかついちゃうのは、そいつらが目に入るからだろ?いないものとして行動すればいいじゃなん」
母「無理でしょ。実際にいるんだから・・・」
父「(だからお前に話してないって~)」
母「(この人、やっぱり自分が優先なんだ・・・)」
( )は心の声。
父と母は、いつも、相手の対応に不満で、最後は必ずバトルに発展していく・・・
家の中での口論が絶えない・・・
思いっきり、子どもに聞こえている・・・
いやいや、ツッコミどころ、満載ですよねぇ。
でも、どの会話も、結構、ありがちなのかも?
父と母が違うことを言う・・・子どもが混乱する。
守れない約束を安易にする・・・子どもの信頼を失う。
アドバイスしているつもりが、結局、それができないことへの批判となり、子どもの自己肯定感を下げてしまう。
夫婦喧嘩を子どもの前で平気ですること・・・これが一番、よくないですよね。
相手にイライラをぶつけていては、子どもの親へのイライラも募るばかり・・・
家庭内の雰囲気がいつもピリピリしたものに。
お子さんが生活するのに、いい環境とはいえず、なんらかの影響が出てしまうのでは?
ドラマを観て、我が家を振り返り、考える・・・
そんなきっかけを作ってくれるドラマかなと思いました。
いつもありがとうございます。