森山周一郎 逝く…

宮崎駿監督のアニメ映画「紅の豚」の

主人公ポルコ・ロッソの声を演じるなどで知られた

俳優の森山周一郎（もりやま・しゅういちろう、

本名大塚博夫＝おおつか・ひろお）さんが

2月8日、肺炎のため埼玉県久喜市の病院で死去した。

86歳だった。

渋い低音を生かして、洋画の吹き替えでも活躍。

当たり役は７３年から６年間にわたって放送された

米人気ドラマ「刑事コジャック」。

米俳優、テリー・サバラスが

演じたタフな主人公・コジャック警部補の

日本語吹き替えを務め、お茶の間の人気者になった。

ジャン・ギャバンやチャールズ・ブロンソンら

ハードボイルドな役の吹き替えでも知られた。

アニメ映画「紅の豚」（９２年公開）では、

トレンチコートの似合う主人公ポルコ・ロッソの声を担当。

森山さんの声のファンだった宮崎駿監督（８０）

直々のオファーで引き受け、

「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」は名せりふとなった。

本当に渋い声でねぇぇ。

吹替洋画やドラマを

お茶の間で観て育った世代には、

とても慣れ親しんだ声だったのよぉ。

『紅の豚』はテレビでOAされる度に、

観てるよぉ。

嗚呼、ポルコの声をもう1度聞きたい…。

ご冥福をお祈り申し上げます。