2005年5月 国立小劇場
ロックで文楽~!?
唸る→財布覗く→無かった事にする
過去数回そうやって無視した。
だってよ~。幾らすると思うぇ~?。
8800円。前売りでね…。
高いわ~。腰引けるわ~。
公演はいつも2日ほど。毎年演るわけでもない。
でもな~。ちょっとな~。
ロックっつうのも、怖いものみたさ系だしなぁ。
しかーし、避けて通ったこの路も、年貢の納め時が来た様で、
観念いたしました…。
構成・作詞 阿木耀子。音楽・宇崎竜童。
宇崎(徳兵衛)、力也(九平次)、尾崎亜美(お初)
人形:桐竹紋寿、吉田文吾。
スっと世界に入れたのは、なんと!
文楽人形について「前説」があったから。
こんなええもんが付いていたとは露知らず~。
それが、高校生の為の文楽教室の時より、
大人向けでおもろかったんや。
人形の仕組みに見入ってしまうねん。
話術のせいやで~。おもろいおっちゃんやったな~。
お客さんを2人舞台に上げて、
つめ人形(1人で操る人形)の殺陣を体験っ。
やってみたかったわ~。
「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」
手代の徳兵衛と遊女のお初。
この世で結ばれない運命の恋人同士は、やがて心中へと向かう。
照明はいつもの点けっ放しじゃぁなかったので、
人形遣いの黒衣姿が浮き上がってみえて美しかったぁ。
そしてもう一つ、いつもと違うのは
人形遣いの腰から下を隠す”手摺”という舞台セットがなかったの。
なもんで、黒衣姿が等身大で現れたわけ。全身丸見えヨ~。
感服したのは、”主・左・足”三位一体のその動きっっ。
でも黒衣の大切なお仕事はそれだけじゃありません。
“小道具の受け渡し”
三位一体の後ろに、しゃがんだ黒衣を発見!
『介錯』ですね。
普段は絶対に見れないもんなのだ。ウッシッシー。
結局、人形見ないで、黒衣を追い駆けてた。
音楽はロックっていうより和太鼓なんかも入ってるしっとり系。
イメージしていた音より、優しい感じ。
正味90分の劇。
物語はドンドン進んじゃう。
呆気なさを少々感じていた時、追い討ちを掛けたのが
「天満屋の段」
2人が心中を誓いあう時の、お初の“足”は特になく…。
歌だけで表現したからだろうけど…。
そこ、この作品の売りじゃん。
文楽じゃぁ、娘の人形に足が無いのが基本。
でも、お初にゃぁ足が付くってぇのが目玉だべぇ。
歌舞伎じゃぁ、”素足!素足!”って宣伝すんのにサ。
これはいつもの古典で観た方がイイな。
「徳さま」という尾崎亜美のハスキーな声。
切羽詰って「お初」と囁く宇崎竜童の声。リアルだったぁ。
ラストの心中シーン
♪南無阿弥陀仏♪
「徳さま」
「お初」
盛り上がってゆくクライマックス。
いやーあれでも充分なんだけど、
でもね、いつもはもっと、もっと、グロでリアリティあるんだなぁ。
”太夫と三味線”徒や疎かに出来んわい。
摩訶不思議な電磁波出してるよなぁ。
文楽って面白~い。
アンコールでは、スタンディングオベーション!!
最後は、人形遣い達も顔を見せた。
徳さまと宇崎が何やらコソコソ話。人間と人形のツーショットっ!
えらかったのは、足遣い。
他の皆は顔出ししてんのに、最後まで
人形の真後ろに隠れて見えなかった~。
歌詞・照明・音響など「?」マークはあるけれど、
メロディーは頭に残るし、これが彼らのスタイル。
文楽を”ただの人形劇だ”と思い込んでいる人には、
充分に激震だったみたいっ。
☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。
ロックで文楽~!?
唸る→財布覗く→無かった事にする
過去数回そうやって無視した。
だってよ~。幾らすると思うぇ~?。
8800円。前売りでね…。
高いわ~。腰引けるわ~。
公演はいつも2日ほど。毎年演るわけでもない。
でもな~。ちょっとな~。
ロックっつうのも、怖いものみたさ系だしなぁ。
しかーし、避けて通ったこの路も、年貢の納め時が来た様で、
観念いたしました…。
構成・作詞 阿木耀子。音楽・宇崎竜童。
宇崎(徳兵衛)、力也(九平次)、尾崎亜美(お初)
人形:桐竹紋寿、吉田文吾。
スっと世界に入れたのは、なんと!
文楽人形について「前説」があったから。
こんなええもんが付いていたとは露知らず~。
それが、高校生の為の文楽教室の時より、
大人向けでおもろかったんや。
人形の仕組みに見入ってしまうねん。
話術のせいやで~。おもろいおっちゃんやったな~。
お客さんを2人舞台に上げて、
つめ人形(1人で操る人形)の殺陣を体験っ。
やってみたかったわ~。
「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」
手代の徳兵衛と遊女のお初。
この世で結ばれない運命の恋人同士は、やがて心中へと向かう。
照明はいつもの点けっ放しじゃぁなかったので、
人形遣いの黒衣姿が浮き上がってみえて美しかったぁ。
そしてもう一つ、いつもと違うのは
人形遣いの腰から下を隠す”手摺”という舞台セットがなかったの。
なもんで、黒衣姿が等身大で現れたわけ。全身丸見えヨ~。
感服したのは、”主・左・足”三位一体のその動きっっ。
でも黒衣の大切なお仕事はそれだけじゃありません。
“小道具の受け渡し”
三位一体の後ろに、しゃがんだ黒衣を発見!
『介錯』ですね。
普段は絶対に見れないもんなのだ。ウッシッシー。
結局、人形見ないで、黒衣を追い駆けてた。
音楽はロックっていうより和太鼓なんかも入ってるしっとり系。
イメージしていた音より、優しい感じ。
正味90分の劇。
物語はドンドン進んじゃう。
呆気なさを少々感じていた時、追い討ちを掛けたのが
「天満屋の段」
2人が心中を誓いあう時の、お初の“足”は特になく…。
歌だけで表現したからだろうけど…。
そこ、この作品の売りじゃん。
文楽じゃぁ、娘の人形に足が無いのが基本。
でも、お初にゃぁ足が付くってぇのが目玉だべぇ。
歌舞伎じゃぁ、”素足!素足!”って宣伝すんのにサ。
これはいつもの古典で観た方がイイな。
「徳さま」という尾崎亜美のハスキーな声。
切羽詰って「お初」と囁く宇崎竜童の声。リアルだったぁ。
ラストの心中シーン
♪南無阿弥陀仏♪
「徳さま」
「お初」
盛り上がってゆくクライマックス。
いやーあれでも充分なんだけど、
でもね、いつもはもっと、もっと、グロでリアリティあるんだなぁ。
”太夫と三味線”徒や疎かに出来んわい。
摩訶不思議な電磁波出してるよなぁ。
文楽って面白~い。
アンコールでは、スタンディングオベーション!!
最後は、人形遣い達も顔を見せた。
徳さまと宇崎が何やらコソコソ話。人間と人形のツーショットっ!
えらかったのは、足遣い。
他の皆は顔出ししてんのに、最後まで
人形の真後ろに隠れて見えなかった~。
歌詞・照明・音響など「?」マークはあるけれど、
メロディーは頭に残るし、これが彼らのスタイル。
文楽を”ただの人形劇だ”と思い込んでいる人には、
充分に激震だったみたいっ。
☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。
>確かDVD出てましたよね?
でしたっけ?…以前、どっかで
そんな話しをした事があるようなないような…(コラコラ)
顔や人形がアップになる臨場感はあるかも。
しかも何度も見直せるし(笑)