アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

雷蔵祭 切られ与三郎 会った女がみな惚れる

2014年10月18日 | 時代劇

雷蔵がお姫様抱っこして水の中へ…。
最後はこうなるのかっ!グワァアアア!!
脳天チョ~~ップ!!
そんな映画があったはずなのに、題名を忘れ…。
大衝撃をうけたのに記憶ゼロって…アカンやんっ。
この映画祭で何本か観るんだけど、その中…に…
ビンゴっ!これやった!! わぁあい♪

 雷蔵祭 初恋 
2014年8月25日(月)   
角川シネマ新宿

切られ与三郎
脚本・監督:伊藤大輔
製作年:1960年
製作:大映 

江戸の蝋燭問屋の跡取りとして養子に迎えられていた
与三郎(市川雷蔵)なんだけど、
実の子が生まれたもんで、俺がいちゃ邪魔でしょ。
って家を飛び出し放蕩三昧ぃぃ。

歌舞伎小屋で三味線を弾いてる雷蔵!
こんな姿が最初に映るんだよぉおお。
元歌舞伎俳優のキャリアを生かした映画は何本もあるけど、
床に座っている姿が観れるなんてぇ♪眼福ぅぅぅ♪

しかもさぁ、あんな下手な役者でやってられるか!
っつうて、その公演を降りちゃうんだよね。
道楽でやってるだけなんだって。
ただの我がまま野郎なのかっ。
なんてぇことを客席に思わせたりしつつ…。

家に帰ると婆や(浦辺粂子)がっ。
フ~ン。坊々の贅沢な生活って感じじゃないかぁ♪

そこへキャワイイ女の子がやってくるの。
「おあ兄さま」
義妹のお金(冨士眞奈美)が手毬を持ってねぇ♪
嗚呼ぁあ、冨士眞奈美ってめちゃくちゃ可愛かったんだなぁ。
お兄ちゃん(市川雷蔵)の目尻も下がってるぞぉおお。

病床の父上が呼んでるから、どうしても家に帰ってきて。
そうお願いに来たんだよぉお。
お金って絶対におあにいさまが好きでしょ。
でしょでしょ。なんていうムードも醸し出しつつ…。
2人は家に帰ることに…。
明神様に願掛けをする妹の姿があどけないのよねぇ。
「おあにいさまが早く帰って来てくれますように」

でもやっぱり俺はいない方がいいんだ…。
旅に出ちゃった与三郎。
木更津に着いて、新内節で三味線片手に流してまぁす。 
またまたこの姿がカッチョエエのよぉお♪
でもって、そこで出逢っちゃうわけだよねぇ。
お富(淡路恵子)とぉ。

歌舞伎じゃぁ有名な『与話情浮名横櫛』ね『切られ与三』ね。
物語はバッチリ知ってるつもりなんだけど…。
そこは映画だもの、色々と趣向があるんだね!

江戸の粋な新内を聞いて、懐かしくて、
つい連れ引きしちゃうお富。
与三郎を座敷にあげちゃってぇ。
イケメン雷蔵に女の色気ムンムンさせて迫るっ淡路恵子っ。
これがまた婀娜っぽいのよぉ。
でもそんなことで、なびいたりしないよ。
最初はそうだったんだけど…あぁぁ。
ラブシーンも色っぽいよぉお。

当然だけど、逢引は見つかっちゃって、
ホ~ラぁ、体中を滅多斬り!顔にも容赦なし!
簀巻きにされて海へドッボ~ン。

やくざの親分の前でさぁ、女はシレっというのよ。
「この人が無理やりにっ!」
おいおいおい!そりゃぁ違うだろうがぁあ。
雷蔵も私もビックリさぁ!

断崖の下で虫の息になってる与三郎を見つけたのは、
旅芸人の一座。
中村玉緒の登場だぁあああ。
キョワァ!この人もめちゃくちゃ可愛かったんだなぁ。

世の女どもが雷蔵を放っておくはずがないわなぁ。
女座頭・あやめが色目を使ったたぁああ。
かつら(中村玉緒)も心の中では…。
だよね、だよね、そうだよね。判るわぁあ。
でも、だからこそ与三郎は女達の前から姿を消すんだぁ。

それから1年…温泉街でバッタリ再会する雷蔵玉緒
一座は嵌められて解散。
女達は売り飛ばされて、玉緒は妾に…。
「ここから連れ出して」
また色っぽくお願いするんだよねぇえ。
命を助けられた恩義もあるし…
危ない橋を渡るしかないのね、与三郎…。
うわっ大ピンチっ。
かつら(中村玉緒)が親分をギュギュッ!絞め殺すぅう。

やくざ達に囲まれた2人っ。
「この人が殺ったんだ!」
またっ!またぁあ!女に裏切られたぁあ。
雷蔵も私もビックリさぁ!
チクショォオオ!!玉緒をブスッッ!!
牢屋に繋がれたぁあ…。

そうして逃げたぁああ!
これで正真正銘のお尋ね者だよぉ。
顔を上げてお天道様を拝めなくなっちったよぉ。
江戸へ帰って来て、橋の上でバッタリ婆や(浦辺粂子)と再会。
気にかかるのはお金(冨士眞奈美)のこと…。
なんと!もうすぐ祝言!でも実は妾ってかぁああ! 

キチャナイ身なりの蝙蝠ノ安五郎(多々良純
多々良純だぁあ。時代劇ではお馴染みだよねぇ。ウキャ。
こいつと組んで日銭を稼ぎに行っちゃうよぉ。

ホラホラあの場面でしょ。玄冶店だぁい。
雷蔵の頬かむり姿がぁあああ。カッケェエ!!
あの座り方もあの手の組み方もぉお。カッケカエエェエ!!
「もし、ご新造さんえ、女将さんえ、お富さんえ、
いやさお富。久しぶりだなぁ」
ホ~。歌舞伎口調なのに、リアルな台詞回し。これが映画なのね。
これもまたいいねぇえ♪ホレボレするぅぅう♪
でもってしこたま金を頂いちゃって…。
こっからの展開がっ。ヘェエ!こうなるんやぁ。

お富を妾にしてる旦那ってのが、カワイイお金が嫁ぐ相手なんだよっ。
与三郎からお金を助ける計画を持ち出されて、
「女房にしてくれるなら」
これで与三郎はひと安心。…と思ったらっ。
お富っ!旦那にバラしたらあかんやんけぇ。
またっまたっまたっ女に騙されっ!
ブスっ!とやるよぉ。やっちゃたよぉお。

町中が御用の提灯で埋め尽くされるぅ。
敵、敵、敵だらけだよっ雷蔵ぉおお。
屋根を伝って逃げるぞっ!カッケェエぞぉ。
あの明神様で、お金がおあにさまを待っているのよぉ。
自分が代官所に名乗りでるから。そうしたらお金は兇状持ちの妹。
ってことは破談。これでめでたしめでたし。
なんてぇことはイヤっ!!そんなことはイヤっ!
お金は泣き叫ぶのよぉお。なんとも可憐♪
そうして極めつけはこの言葉だぁ
「私、おあ兄様のことが好き」
WOOO~!!…与三郎ぉおお。
やっとやっと真実の愛に巡り会えたよぉ。

2人で手に手を取って…。でも生き延びる術なんて最早無し…。
「誰にもやらぬ。お前は俺ひとりのものだ」
与三郎はお金をひしと抱きかかえ、
1歩…また1歩と、波の向こうへ歩んで行く…

ハートにズキュゥゥゥッゥン!!鼻血ブゥゥウウウ!!
雷蔵の映画をお茶の間で何本も観てきたよ。
中島貞夫の邦画指定席』で体験してきたよ。
カッコイイとは思ってるけど、こう…なんちゅうか…胸キュン♪
みたいなものを感じたことは無かった!
なのに…スクリーンってスゴイぞぉおお。
彼の細やかな表情が…瞳の奥の感情が…。
バ~ンっ!って伝わってきてレロレロやぁああ♪
だってぇ、とっても悲しい目をするんだものぉお。
ヤバイっヤバイヤバイぃいいい♪
LOVE雷さまぁあ

市川雷蔵
1931年(昭和6年)京都生まれ。
生後6ヶ月で歌舞伎俳優市川九団次の養子となる。
1946年、15歳の時に大阪歌舞伎座で三世市川莚蔵として
初舞台を踏む(「中山七里」娘お花役)。
1951年、関西歌舞伎界の長老市川寿海の養子となり、
同年6月、大阪歌舞伎座「白浪五人男」で襲名披露、市川雷蔵と名乗る。
1954年(昭和29年)大映に入社し映画俳優に転身、
すぐに二枚目スターとして名を馳せる。
市川崑監督『炎上』(1959)での演技が高く評価され、
その後も『眠り狂四郎』シリーズなど数多のヒットを飛ばし、
勝新太郎とともに「大映の二枚看板」に。
1969年(昭和44年)没。 

雷蔵祭 初恋 オフィシャルサイト 
8月9日~9月19日:東京 角川シネマ新宿
9月27日~11月7日:大阪 テアトル梅田
10月25日~11月21日:福岡 中洲大洋
長野、愛知、広島でも順次公開
再上映決定!12月20日~ :東京 角川シネマ新宿

雷蔵祭 初恋 スクリーンに市川雷蔵がぁあ♪ (2014.8.7記)
歌行燈 切なくて美しい純愛に涙… (2014.9.3記)
映画館中が雷さまだらけ♪ (2014.9.4記)
切られ与三郎 会った女がみな惚れる (2014.10.17記)

中島貞夫の邦画指定席が終わってた…ぁ (2014.6.9記)


2 コメント

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ええっ! かわいい!富士真奈美! (やたけたの熊)
2014-10-18 09:42:50
中村玉緒がかわいかったことは「悪名」で知りました。

でも富士真奈美がこんなにかわいかったとは!
ビックリビックリです!

テレビドラマ「細腕繁盛記」で、伊豆の旅館に嫁いだ嫁(新珠三千代)をいびり倒す役が富士真奈美でした。
牛乳瓶の底のような眼鏡をかけて、静岡弁で憎く憎くしくいびってたのが印象に残っています(笑)
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細腕繁盛記 (かしまし娘)
2014-10-20 10:40:34
やたけたの熊様
中村玉緒の可愛さは、他の雷蔵映画で観知っていたのですが、
富士真奈美がキュート過ぎるでしょぉおお!!

細うで繁盛記!!懐かしいぃですっ。薄っすらとした記憶ですが(笑)
新珠三千代!!…そうそう!そうでしたね。美しかったです。
富士真奈美は、みやぁみやぁ言ってましたよね。
さすがに女優です。あの華麗な少女から大変身っっ!!
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