フロアーには映画のポスターやらスチール写真がてんこ盛り!
雷蔵ゆかりの品もズラリ!ウキャァア♪
客席に座ると…
映画は大映
この文字と一緒に『大菩薩峠』の予告編がっ!
しかも3本もっ!しかもしかも何度もっ!ウキャキャァァ♪
まさかこんな貴重なものまで観られるとはっ!!
鼻血ブゥゥウゥ!!
雷蔵祭 初恋
2014年8月21日(木)
角川シネマ新宿
歌行燈
監督: 衣笠貞之助
脚本: 衣笠貞之助/相良準
原作: 泉鏡花
製作年:1960年
製作:大映
切なくて美しい純愛に涙…
能の公演から映画が始まるっ!スッゲェ♪ステキ♪
シテが幕のこっち側へ退場してくると、
そこで待っているのはお弟子の面々。
オオ~!市川雷蔵がいるっ!!
彼らはこの伊勢に招かれて公演を行った、東京の能楽師。
雷蔵は、その家元の息子なんだね。
っていうのが観客に判ったのは、もう少し後だったよ。
地元の能楽の名人を訪ねて、
厳しい表情のまま、謡に併せて鼓を打つ市川雷蔵。
カ…カ…カッケェエエ!!
芸の力でこてんぱんに打ちのめされた地元の名人。
盲目の身体で庭へ出て、フラフラ…井戸へ真っ逆さま…。
まさか!こんな事になるなんてっっ!!
恩地喜多八(市川雷蔵)は家に帰ってビックリィィ!!
ただ、父を馬鹿にした素人能楽師達を、
ギャフンと言わせたかっただけなのに…。
新聞記者達のいる前で、父親から破門を言い渡された…ぁ。
名人を失った一家はアっちゅうまにバラバラ…。
元々、按摩稼業の傍ら趣味でやっていた謡を、
後妻がプロデュースして、有名にして、金儲けをしたんだってさ。
この家にいたうら若き娘は、なんと名人の娘っ。
山本富士子
あんまりにも美しくて、儚げで、艶っぽさが漂ってて、
雷蔵も私も、てっきり愛人だと思い込んどったわぁ。
喜多八がお悔やみに来るんだヨ。
で、そこで…なんか…こう…
お互いに一目惚れしたんとちゃうかあぁあ。
っていうムード満点♪
でもそこまで突っ込んだ会話も出来ず…お別れ…。
さあ、喜多八は謡を口にすることを禁じられて、
しがない門付けにっ!
三味線弾いて唄いながら、流してまぁす。
これが、これが、またカッチョエエんやぁああ。
さすがは雷様♪
どんな格好しても絵になるったらぁ。キャァア♪
きちゃないきちゃない宿に泊まって、その日暮らしさぁ。
そうして同じ街で、あの娘・お袖(山本富士子)は、
芸妓になっとったぁあ。
売れっ子かと思ったら、じぇんじぇん芸事を覚えようとしなくって、
厄介者なんだわさ。
何もしようとしないのは、
父親が中途半端な芸で身を滅ぼしたから…。
ウゥゥン。1本筋が通ってるよね。アッパレじゃ!
いつだったかこの作品より何年も前に創られた、
白黒版をた事があってね。脳みそバァアアン!!
1943年/東宝
監督:成瀬巳喜男
脚本:久保田万太郎
出演:花柳章太郎・山田五十鈴
能が、謡が、物語の中心になっているってのにもウギャギャ!
芸の厳しさってのがビンビン伝わってきてウギャウギャ!
それを雷蔵がやってるんだっていうんだもの!
今、スクリーンで観られるっていうんだもの!
そらぁあ映画館に行くさぁあ。
そうしてやってきた運命の再会の時!キャァァア♪
こっからよ、こっから!こっからがまたイイのよぉおお。
お袖は喜多八から謡を教わるっ!!
互いに”禁を破る”っちゅうわけよぉお。
早朝の森の中で誰にも知られず2人っきりで。
このシチュエーションがまたグッとくるねぇ。
広い空間に朗々と響き渡る声っ。
ピーンと張り詰めた緊張感っ。
やがて…通じ合う心と心。それを言葉で確かめ合って…
ヤッター!ついに2人は結ばれるのねぇえ♪
えぇえ!ちょっとちょっとぉ、喜多八ったら、
ヤクザ者と喧嘩しちゃって牢屋に入れられたぁ。
お袖はね、金持ちの妾にされそうになってんのよぉ。
だから手と手を取り合って、トンズラするんでしょうがぁ。
嗚呼、このままじゃぁ時間切れにぃ。
運命の歯車がグルングルン回って…
お袖があるお客の座敷に出ることにっ!
「何か芸を見せてくれ」
当たり前なんだけど、お願いされちゃったよぉお。
自害する覚悟を決めてるお袖は、最初で最後の芸を…。
彼女が知っているのはたった一つ。
あれだよねあれね、喜多八の謡。
目の前にいる客とは…なんと!喜多八の父親!!
芸が全てを物語ってくれるよぉ。グウォォオ
お袖を見つけられず、酔っ払って道に倒れてる喜多八。
この姿もカッケエエー!!
いやいや、そんなとこで寝っ転がってる場合じゃぁないのよ。
起きてぇえ!雷蔵ぉお!
杖で小突かれて目を覚ますっ。
按摩が独り言をいう「なんだ…人か…」
盲目の按摩っていうのがね!またね!イイね!
聞こえてくるのは…あの…!!!!
音のする方角を探して彷徨う喜多八。
坊さんのお経が邪魔したりすんのよぉ。もぉぉ。
ついにっ!ついにっ!WOOOO!!
父親の勘当が解けて、愛しい人を抱きしめる喜多八。
山本富士子と市川雷蔵が抱き合いながら、
放心した様に、ゆっくりゆっくりくず折れて行く姿が…
美しくて麗しいィィィ…
心がフルフル震えるゥゥゥ…
泉鏡花の耽美ワールド全開っっ!!
プハ~っ。あ、息を止めておったみたいやね。フラフラだぁあ。
原作が読みたいなぁ。
初めて雷蔵の姿をスクリーンで観た!!
大感激じゃぁぁああ!!
今までテレビで何本も観たよぉ。
でも大写しになると何とも言えないねぇえ。
萌え度がめちゃくちゃア~~ップ
外に出ると、いつもの新宿。ちょっと蒸し暑い…。
現実に戻ってしもぉたぁあ。
54年の時を経て、雷蔵に会えるという幸せ
あの夢の世界の心地良さを味わいに、
また映画館へ行く気満々だぁ!
客席はご高齢の方が多く…
きっと青春の日々は、雷蔵と共にあったんだろうな。
でも女性ばかりじゃぁない!男性も!いいねぇ。
メッセージボードに様々な書き込みがっ。
雷蔵祭 初恋 スクリーンに市川雷蔵がぁあ♪ (2014.8.7記)
歌行燈 切なくて美しい純愛に涙… (2014.9.3記)
映画館中が雷さまだらけ♪ (2014.9.4記)
~追記~
切られ与三郎 会った女がみな惚れる (2014.10.17記)
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