アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

秀山祭 菅原伝授手習鑑 河内山

2012年09月24日 | 歌舞伎

初日目前のアクシデント…。でも今年も幕が開いたよ秀山祭!

2012年9月13日(木) 
新橋演舞場 昼の部 3階1列センター

秀山祭九月大歌舞伎
昼の部
菅原伝授手習鑑
寺子屋 /寺入りよりいろは送りまで

松王丸  吉右衛門
千代  福助
園生の前  孝太郎
涎くり与太郎  種之助
下男三助  錦吾
春藤玄蕃  又五郎
戸浪  芝雀
武部源蔵  梅玉

ウキャキャ~!!悪ガキ大将の涎くり(種之助)が
戸浪(芝雀)にお仕置きされてる。
机の上に茶碗と線香を持って立たされてるぅ。
そこへ転入生がやって来て、その母親千代(福助)が、
涎くり君の鼻をかんであげてるよぉ。チ~ンチ~ンってぇ。
福ちゃんってば、子供をなだめる母を演らせたらサイコー!!
葛の葉』の時もMYツボなんよぉぉお♪

息子小太郎と千代の別れ…。
出口で扇を忘れたようだと嘘をついて、戸浪を奥へ探しにやっちゃう。
そうして、小太郎をヒシと抱きしめたぁぁあ。
ウォォオ~ン… こっから涙するとは思わなんだぁあ。
福ちゃんってばやってくれるぜ!
千代は後ろ髪を引かれつつ、小太郎に背を向けて…。
お次は何かと思ったら、お笑い担当の涎くり。
相方を務めるのは下男三助(錦吾
2人で今までの台詞をサクっと真似ちゃってるよぉ。キャハハ。
寺入りエエ場面やないかいな。

松王丸(吉右衛門)と春藤玄蕃(又五郎)。
去年の又五郎襲名披露で『寺子屋』観たなぁ。
こんなに直ぐまたお目にかかるとはっっ。
又五郎が武部源蔵役で、足を痛めてたよなぁ…。
キッチーが松王丸でステキだったよなぁ。
今回は源蔵のはずだったのに…。でもイイよ。こっちもツボだから♪ 

源蔵(梅玉)が抱えてきた首桶の中身は…ウゥゥ…
「こりゃ菅秀才の首に相違ない。相違ござらぬ。
出かした…。源蔵、よく討った」
この”でかした”って小声で言う松王丸にウルウル…
千代も戻ってきて…謎が解けた源蔵&戸浪夫婦。
ピンチヒッターの梅玉様。さすがだぁアッパレ!

息子の最期の様子を聞いた松王丸
「笑いましたか」
ウウウぅうぅ。もうそれ言うって判ってんのに、また泣くよねぇ

グっと悲しみをこらえる母親の福ちゃん!
武家としてのプライドと息子への愛が綯い交ぜになった表情。
そうして涙…。優美な姿やないかいなぁああ。

福ちゃんはキッチーといると
いつもの100万倍ステキ~~っ!!

吉右衛門はいっつも福ちゃんをキラキラさせてくれるよ♪
大きく包んでくれてありがとぉぉおお!!

いろは送り”は、義太夫と三味線が奏でる縦糸に
演者の横糸が加わって美しい光景だったわぁ♪
こんなに三位一体感を味わったことなかったよ。
これが義太夫狂言なんだね。…やっと判ったのか、私っっ

さて幕間は…40分間っ!しかも1回きりっ。しかも終演が14:54!!
夜の部も休憩が同じで終演が19:35!!
いや…さっさと終ってくれて嬉しいんだけど、
いつもこれでもか!っていうくらい遅くに終ってたから。

天衣紛上野初花/ 河内山 (こうちやま)
上州屋質見世
松江邸広 間
同  書 院
同  玄関先

河内山宗俊  吉右衛門
後家おまき  魁春
高木小左衛門  又五郎
近習 大橋伊織  松江
同 黒沢 要  歌昇
同 米村伴吾  種之助
同 堀江新六  廣松
同 川添運平  隼人
北村大膳  吉之助
腰元浪路  米吉
宮崎数馬  錦之助
和泉屋清兵衛  歌六
松江出雲守  梅玉

御数寄屋坊主の河内山(吉右衛門
ウキャキャ~!!チョイ悪おやじぃぃい♪
男の色気ぇええ♪ハフハフぅぅ♪
さっきまでのお堅い武士は何処へ行ったのぉ。
この化けっぷりも楽しみのひとつよねぇ♪だから歌舞伎はやめれないねぇ♪

入った質屋で、金を稼げるチャンス到来!
ちゃちい木刀を質に入れて小銭をせしめようとしてたんだけど…。
こりゃぁいいわい。いっちょやっちゃる!チョチョイのチョイだよ。
だから、お金をた~んと貰っちゃうよ。
八方塞がりだった女将達。
ワラ(藁)にもワル(悪)にも縋っちゃうわな。
親戚の和泉屋(歌六)がビシッと前金。キャッシュで100両!

変~身~!!化けてみましたぁ。
上野寛永時の使僧だ!偉いんだぞぉい。
大名屋敷松江邸に堂々潜入に成功!!
法衣は鮮やかな緋。嗚呼、またまた色っぽいぃ♪
ハイトーンな声にもクラクラ~♪

松江出雲守(梅玉)は弱みをギュっと握られてるもんだから…。
家来がしぶしぶ…ぅ。まんまと大好きな山吹色をゲット!
ウッシッシな河内山。

ところが玄関で…
ズラリと居並ぶ家来達に双眼鏡をズームイン!
若手イケメン衆!松江、歌昇、種之助、廣松、隼人

イケメンといえば宮崎数馬(錦之助)っ。その恋人の腰元には米吉
歌六の長男なんだぁ。なんかちっこい頃にチョロっと観てから
記憶にないんだけど…キレイやんかぁ♪
そうそう、その愛らしさにお殿様もズキュンとやられてしまったんだね。
で、こんな大騒動になったんだねぇ。

「ちょっと待てぇぇええ」見破られちった…!!
河内山ったらドッカと腰を下ろして
「とんだ所で北村大膳」キター!この台詞好きぃぃい♪
正体バレても平気の平左。
ふてぶてしく凄んでみせるは、脅しちゃうは。
「おめぇの殿サンのことベラベ~ラ喋っちゃうもんねぇ」
さっすが悪のプロ。アッパレじゃっ!
家老(又五郎)が真ッ青になって部下を怒るっ。
殿さん、またまたプッツン寸前じゃっ。

涼しい顔して、胸張って、花道七三で振り返って
「バカめっっっっ!!!」
うう~ん、客席は気分爽快ぅうぅ♪
それにしても、劇場の中が暑いわぁああ。

2012/9/1~25
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