吉右衛門の松王丸が大好き
何年ぶりじゃろう。
東京ではH13年2月以来
…10年ぶりっっ。
ウッキャァァ♪
秀山祭九月大歌舞伎
中村歌昇改め三代目中村又五郎
中村種太郎改め四代目中村歌昇
W襲名披露~!!
2011年9月21日(水)
新橋演舞場 昼の部 3階1列センター
菅原伝授手習鑑
寺子屋
武部源蔵(又五郎)の寺子屋に、
菅丞相の子・菅秀才が隠れてる!
そこへ
藤原時平の家来・松王丸(吉右衛門)と
玄蕃(段四郎)がやって来たぁ。
松王丸は、五十日鬘に病鉢巻。
刀を杖にして駕籠から登場。
ゴッホンゴホゴホッ。
グエェエエ~ゴホォォオオ~ッ。
病気してっから、
えらく咳をするわけさ。
それはしゃあないけど、
これ、インフルエンザの季節やったら、
劇場中のお客さんが
一斉にマスク取り出しまっせぇ。
玄蕃なんて可哀想に
バリバリ至近距離で、菌吸ってるわ。
クハハ
それにしても、
その咳の上手いこと♪
音楽奏でるみたいに美しいのよぉ♪
松王丸&玄蕃は
菅秀才がいるのを嗅ぎつけてるわけね。
それで帰る生徒をチェックするってわけ。
可愛い子役達の中で、
一人ドデカイのが、涎くり与太郎。
NEW歌昇だぁあ。
顔に墨付けたボケッぷりがキャワイイ♪
菅秀才の首をここへ出せっ!
詰め寄る松王丸。
源蔵は首桶を抱えて奥へ入り…
「ハッ!」と一声。
嗚呼…松王丸の心中は如何に…。
やがて、
目の前に置かれた首。
「こりゃ菅秀才の首に相違ない。
相違ござらぬ。出かした…
源蔵、よく討った」
いくら生き顔と死に顔が
違うといえども、
こんなに上手くいくなんて!
冷や汗タラタラだった源蔵は
胸を撫で下ろし…。
だって菅秀才の首なんて、
真っ赤な嘘!
今日寺子屋に入って来た子の…。
源蔵と妻・戸浪(芝雀)は
もう一仕事。
子供の母・千代(魁春)を
この手に掛けて…。
ところがビックリ!
「お役に立てて下さったか」
「女房、喜べ。倅はお役に立ったわやい」
そこにいたのは、
病気だからって、帰ったはずの松王丸。
「笑いましたか」
首を斬られる瞬間の息子を想像して…
きっとそうだよね…
『車引』で揃った三つ子達。
それぞれに
悲劇の運命を背負ってるんだぁ。
お父ちゃんの白太夫が、
菅丞相の家来でね。
菅丞相を嵌めた時平に
仕えてる松王丸としては、
どげんとせんといかん!わけよぉ。
だからって…。我が子をね…ぇ。
首を見ながら
「でかした…」って
あの小さな声。
息子に言ってるとしか
思えなくって…
ビエェエ~ン
New又五郎の引きずる足が
めっちゃ痛々しいけど…。
吉右衛門の松王丸と、
ガッツリ組んでる姿は
やっぱり眼福、眼福~♪
やたらと感動してしも~て、
舞台写真も
ドヒャヒャと買ってしも~たぁ♪
播磨屋は心を大切にするやり方
「情熱大陸」で
吉右衛門が言ってた。
又五郎&歌昇親子も
きっとそのハートで
真っ直ぐ歩んで行くんだろうな。
いつまでついて行くでぇえ♪
つづく
寺子屋 2006年 歌舞伎座 (2006.10.16記)
秀山祭九月大歌舞伎
2011年9月1日~25日
昼の部
舌出三番叟 新口村 寺子屋 勢獅子
夜の部
沓手鳥孤城落月 口上 車引 石川五右衛門
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