アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

2月歌舞伎座 梶原平三誉石切

2006年02月23日 | 歌舞伎

夜の部 『梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり』

また、石切るのー!!
も~!チャチャチャ(アイスダンスだ!トリノってます)
ってやっちゃってくれ~。

善良な父娘が売りに来た刀を、意地悪兄弟が
「買ってやってもいいけど“本当にすっげぇ刀だ!”っちゅう証拠が欲しい」
って言い出した。
目利きの王様・梶原平三景時がOKサイン出してるのにィ!
信じるものは救われるのにィ!

「2人いっぺんに斬れるか試しぁ~いいんだろ!
どーせ死ぬんだ、罪人連れて来い。」
「すんません~今んとこ都合できるのは1人っきりで…」
黙って考えてた父親が、急に娘を家に帰した。
「もう1人はわしじゃ」と立候補!

ほんじゃ、まあやりますか。せーのっっ。
「アリャリャ~罪人しか斬れね~の!」
「なんだよそれ~」
「300両ドブに捨てるとこだった」
「なっ」
「なっ」
兄弟は仲良く帰って行く~。
ほんと、バカ兄弟だよな~。
梶原が、わざと1人しか斬らなかったんだよ!

これが証拠だ!えいっ!
手水鉢っ、パカ~ッッ真っ二つ~!
「あんたら源氏方だろ。俺も一応平家方だけど、心は源氏さ。
その刀、俺が買うヨ」
梶原もニッコリ。父娘もニッコリ。
めでたしめでたし。

太夫の語りと俳優のセリフの二重奏。
あの一瞬が好き~。
いぶし銀の竹本喜太夫&鶴澤寿治郎コンビ。
文楽monthに歌舞伎を観ると、
「竹本薄いな~」になっちゃって…。
勿論、立ち位置が違う(文楽は主。歌舞伎は脇)から
同じラインで見てるわけじゃ~ないヨ。

で、もっとサラ~ッとしてたのはこの座組。
“薄口醤油”だった~。

幸四郎は納豆だ!って腹くくってきたのに、肩すかし~。
ペア組んで日が浅いんで滑り込んでません(トリノってます)…。
って感じの父と娘は、歌六・芝雀
剣菱呑助の秀調も、おとなしかったよ~な。
悪役兄弟の兄は、彦三郎
長せりふを言えるまでに復活!
左団次ばっか観てきたから嬉しい~。
でもまだパワー不足。

さ~て、Loveりんはいずこに~?
珍しく予習してきて良かったヨ~。
悪役兄弟の弟!赤、赤、赤っ面~!!
いい顔なのか何なのか判んねえええ。ガハハ
「太ったか?」って声聞いて
歌舞伎っす』の大食い話を思い出しても~た。 
東京に来たから、バカスカ食ってんじゃないのか~!?
以前同じ役を演った歌昇に“見た目”対抗してる。とか?(笑)
アグレッシブさは、敵わへんからなあ。

だけど、何よりこんな役を務めてる!ってのが嬉しいヨ~。
何でも演りなはれ。飯も食いなはれ。(”浪花恋しぐれ”か!あれは”酒”)
ところが!生写真はたったの1枚!!
バカにしてんのか~!愛之助やゾ~!
大阪からバスチャーターして、貸切公演せなあかんな!
Loveりんファンの多さを見せつけたれ!
ほんで、生写真コーナーの前でピーチクパーチク騒いだれ~!
合言葉は”チッチキチー”や!(なんのこっちゃ)

手水鉢は、吉右衛門型と羽左衛門型があるのね。
ただ、バッカバッカ叩き割ってるわけじゃないのねー。

ルポレポはこちら
 2/2~26 歌舞伎座
昼の部 「春調娘七草」 「一谷嫩軍記-陣門・組討-」 「浮塒鴎」 「極付幡随長兵衛
夜の部 「梶原平三誉石切」 「京鹿子二人道成寺」 「人情噺小判一両


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