アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

ラッパ屋

2006年02月08日 | 演劇

ラッパ屋 あしたのニュース

サラリーマン新劇喇叭屋』として旗上げしたのはいつのこと?
昼間サラリーマン。夜俳優っていうのがウケて、
チケット入手困難な劇団だったんだよな。
10数年前のことかねぇ…今回初めて観た!
いつしか劇団名は『ラッパ屋』に変わってた…。

TVでも脚本書いてる作・演出の鈴木聡が気になってる。
NHKでね、落語家一門の単発ドラマをやったのさ。
もう何年も昔のことだけど…と思ってたら、
『柳家花緑 新作落語 鈴木聡作 「ナンパジジイ」』
あらあら、ホンモノにも作ってるんだぁ。
笑いと泣きのコントラストに驚かされちゃって、
舞台じゃ、どんなもんだろ~って。

本公演としては2年ぶりらしい!
へぇ~個人活動重視なのかな。

セットが凝って!ちょっと!ちょっと!スゴ~!!
手前が豆腐屋。(藤原とうふ店?違う!)
ガラス戸を開けると通りの向こうが新聞社の通用口。
この2つを人々が行ったり来たり、
豆腐屋の長テーブルは、皆の憩いの場所!
豆腐食べるは、ビール飲むは、新聞記者は記事書くは、
喧嘩はするは、パーティージョーク始めるは、
豆腐屋だけに、蛇口から水も出る!
ホントに暮らしていそーにリアルでレトロ。

水がキレイなこの町に、忍び寄ってきた”開発”
某ビール会社の工場が建つかも!
市民はアピールだ!って”エコプロジェクト”を開始。
人生リセット!ってんで店を放っぽり出して、
プロジェクトに走る豆腐屋の女房。
そんな女房に劣等感持っちゃった亭主と、特ダネが欲しい記者が、
珍種”ユウガタナキガエル”を川で見つけたことにして!
ね、捏造ーじゃん!新聞に載ったから、さ~大変!
と思ったら、次から次に珍種発見っ!みんなが特ダネ!?
町中がお祭り騒ぎのその中で、2人に良心の呵責が…。

2時間余りのノンストップ。
トントントンとテンポ良くいくだろー。と思ってた。
ここまで話が進めば、オチも自然と判ろうってもんだし。
なのにね~なんだかね~。

新聞記者なんて、悲哀こもってこもって、
「ウワーそれ俺~!」って人、いたと思う。
お客さんにはサラリーマンもけっこういたし。
笑いもあるし、人情あるからホロリ…ともさせられる。

いや~でも、ちょっと…。
「新劇」と「小劇場」の中央線を行ってくれるのは、スゴイこと!
これ、演れって言っても演れないよ。フツー。
でも、行き着く先がこれなら、も~い~や。
青火がパッ、小火(ぼや)がポッ~(by中田ダイマルラケット)
カラっとしてないんだもん。
って思ってたら、”いつもより地味”って耳にした。

それじゃぁちょっと、
2年前の『裸でスキップ』っていうのをステージプラス(CS)で見てみるヨ。
あっ!『梅ちゃんの青い竜宮城』もっ!そっちの世界はヤバイって(笑) 

「あしたのニュース」
1/12~2/5 新宿THEATER/TOPS


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