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『日本中枢の崩壊』(その2)

2016年01月31日 | O60→70(オーバー70歳)
【69ページ】
政権交代後、民主党が公務員制度改革の案を作ったが、労働基本権の問題を除けば、まさに、密室で官僚が作った案をベースに話が進んだ。なぜ顧問会議を無視するのか。政令で設置が決まっているのに、これを無視した。公開の場でやれば、組合に都合の悪い議論が出てきて、これに抵抗しにくくなるからではないかと思う。これではまともな改革などできない。

【75ページ】
特に、これとこれをいったん認めると、管理職以下にも同様の議論が起きる恐れがある。公務員の最大の特権は、よほどの悪事を働かない限り、クビにならないどころか降格もないし、給料も下がらない点。この強力な身分保障は絶対に失いたくない既得権である。
従って、幹部に限定するといっても、将来、自分たちにも同じ議論が及ぶ可能性を察知して組合も強力に反対したのだ。

[ken]私は労働組合が、一概に、既得権益だけに執着する抵抗勢力だとは思いません。しかし、本書が指摘するような図式は否定できず、世の中に対して、説得性のある「労働組合の存在意義」を自らが提示できていない、という現実を痛感させられました。
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