goo

抜き書き帳『ロッパ食談』(その11)

2016年07月08日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【255ページ】
僕は一体何時頃から、食物に興味を持ち出したのだろう?
----池島信平著「編集者の発言」の中に、こういうことが書いてあるのを思い出した。
===文藝春秋の「目・耳:・口」欄は、当時の『映画時代』の編集をしていた古川緑波氏がプランとして提出し、金一封を菊池寛氏からもらったと伝えきいている。===
それは、ほんとなので、『文藝春秋』誌に、今日に至る迄続いている、----
【265ページ】
文藝春秋社に、(菊池寛)先生を訪れて、
「僕あ、ああいう美味しいものを毎日食いたいと思って、努力を続け、ようやく、それくらいのことぁ出来るような身分になりました。ところが、どうでしょう先生、食うものが世の中から消えてしまいました」
と言ったら、先生は、ワハハハハと、まるで息が切れそうに、何時迄も笑って居られた。

[ken] 2016年6月現在、文藝春秋の「目・耳・口」蘭は続いています。本書は創元社から1955年に刊行されていますので、そこから数えても61年ですから定番中の定番コーナーなのですね。ロッパさんの企画力や提案力のずば抜けた才能を実感させられました。265ページは、まさに「食べ物の恨み」について、ユーモアあふれたエピソードですね。(つづく)
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。