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柴田よしき 著
丸の内にある小料理屋「ばんざい屋」。
季節の料理の描写だけでも魅力的だ。
女将のほっとくつろげる雰囲気に惹かれて通う人も多いし、
なかなか食べられない“ごはんとおかず”を楽しみに
している人もいる。
さまざまな職を持ち、人生を生きつつそこに集う人々。
おいしいものを食べるために来るという単純な行為は、
心を許し、素の自分をさらけ出すひとときでもある。
そんな空間で起こる小さな物語が綴られる。
クリスマスを憎むOLや常連客の殺人事件などにまつわる
これまで誰にもいえなかった秘密を女将ならではの観察眼が読み解く。
といっても、女将の推理が冴えわたる、とかいう雰囲気ではない。
あくまでも、お客への視線が小さなことに気づき、それが
事件の解決の助けになる……という感じだ。
そしてそんな心の機微を読み取る女将には、誰にも言えない
秘密があった。
女将に恋する骨董店の店主・清水を糸口に少しずつ明かされていく過去。
それは悲しいながらも美しくて、そして重い。
ゆっくりと癒えていく心の動きがよく表現されている。
さらりと読んでも、じっくり読み込んでも楽しめる。
柴田よしき、いいなあと思った一冊。
丸の内にある小料理屋「ばんざい屋」。
季節の料理の描写だけでも魅力的だ。
女将のほっとくつろげる雰囲気に惹かれて通う人も多いし、
なかなか食べられない“ごはんとおかず”を楽しみに
している人もいる。
さまざまな職を持ち、人生を生きつつそこに集う人々。
おいしいものを食べるために来るという単純な行為は、
心を許し、素の自分をさらけ出すひとときでもある。
そんな空間で起こる小さな物語が綴られる。
クリスマスを憎むOLや常連客の殺人事件などにまつわる
これまで誰にもいえなかった秘密を女将ならではの観察眼が読み解く。
といっても、女将の推理が冴えわたる、とかいう雰囲気ではない。
あくまでも、お客への視線が小さなことに気づき、それが
事件の解決の助けになる……という感じだ。
そしてそんな心の機微を読み取る女将には、誰にも言えない
秘密があった。
女将に恋する骨董店の店主・清水を糸口に少しずつ明かされていく過去。
それは悲しいながらも美しくて、そして重い。
ゆっくりと癒えていく心の動きがよく表現されている。
さらりと読んでも、じっくり読み込んでも楽しめる。
柴田よしき、いいなあと思った一冊。
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