柴田よしき 著
『RIKO』シリーズ、『聖なる黒夜』でも登場する麻生龍太郎が主人公。
時間的にはこれらのずっと前、若き日の彼の姿を描く。
そして『フォー・ディア・ライフ』にもつながる一連の物語だ。
25歳の新米刑事・麻生が、下町の所轄を舞台に活躍する。
まだまだ経験も技術もなくまさに下積みの時代であるが、
その新鮮な視点から見る事件や操作が生き生きと語られる。
ああ、こうしてあの麻生ができあがっていったのだな、と思う。
小さな事件に見えても、悲しむ人があり傷つく人がいる。
関係ないと思えても無駄だと感じても、繰り返し話を聞き、
小さな出来事を拾い集めて解決の糸口を探っていく。
警官になりきれない部分をもつ麻生を主人公としながらも
警察の仕事をよく研究して書かれたことを感じる。
そして5編の短編は人々の暮らしに寄り添ったやさしい物語でもある。
普通の人々にとって警察とは頼りになる存在だ。
そして一部の人にとってはやや煙たい存在でもある。
登場する犬たちがいいスパイス役を演じている。
麻生はある秘密を抱えている。
大学剣道部の先輩である及川とのやりとりの中でそれがごく自然に
語られる。
警官としてはマイナスでしかないその事実さえも彼らの魅力にしか
思えないほどうらやましい関係だ。
『RIKO』シリーズ、『聖なる黒夜』でも登場する麻生龍太郎が主人公。
時間的にはこれらのずっと前、若き日の彼の姿を描く。
そして『フォー・ディア・ライフ』にもつながる一連の物語だ。
25歳の新米刑事・麻生が、下町の所轄を舞台に活躍する。
まだまだ経験も技術もなくまさに下積みの時代であるが、
その新鮮な視点から見る事件や操作が生き生きと語られる。
ああ、こうしてあの麻生ができあがっていったのだな、と思う。
小さな事件に見えても、悲しむ人があり傷つく人がいる。
関係ないと思えても無駄だと感じても、繰り返し話を聞き、
小さな出来事を拾い集めて解決の糸口を探っていく。
警官になりきれない部分をもつ麻生を主人公としながらも
警察の仕事をよく研究して書かれたことを感じる。
そして5編の短編は人々の暮らしに寄り添ったやさしい物語でもある。
普通の人々にとって警察とは頼りになる存在だ。
そして一部の人にとってはやや煙たい存在でもある。
登場する犬たちがいいスパイス役を演じている。
麻生はある秘密を抱えている。
大学剣道部の先輩である及川とのやりとりの中でそれがごく自然に
語られる。
警官としてはマイナスでしかないその事実さえも彼らの魅力にしか
思えないほどうらやましい関係だ。
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