息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

ぼくとユーレイの占いな日々

2014-05-11 10:39:50 | 柴田よしき
柴田よしき 著

大学4年の石狩くんは就活がうまくいかないままドツボにはまり、
パソコン代の支払いのためにした徹夜の重労働バイトでは
もらったバイト代をすられてしまう。
そんなこんなで追い込まれた石狩くんは、不本意ながら占い師・
麻耶優麗が率いる魔泉洞に就職することになった。

ぜったい辞めてやる!という強い決意を胸に、毎日優麗の
わがままにふりまわされる石狩くん。
周囲は個性的にもほどがある面々だし、持ち込まれる相談は
厄介そのもの。
しかしそれを独自の観察眼でずばりと見抜き、解決へと導く
優麗に、少しずつ尊敬の念を抱いていく。

ドタバタ展開の話なのだが、いっぽうで新卒が少しずつ社会にもまれる
成長の物語でもある。
どこにいたって社会は理不尽ばかり。
でも自分自身が成長するにつれ、それがただの上司の勝手ばかりでは
ないことにも気づいていく。

軽~く読める楽しい物語ながら、おばさん目線ではなかなかに深い部分も
あるのだった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿