息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

やってられない月曜日

2011-12-12 10:22:16 | 柴田よしき
柴田よしき 著

月曜日である。
忙しい師走、しかも寒い。
どう考えてもやってられないわ、ということで本書。

主人公・高遠寧々は28歳。それなりにきちんと仕事をこなし、
友人もいて、一人暮らしもうまくやっている。
まあ、経理という仕事柄、不正だのごまかし未遂だのストレスフルなのは
仕方ない。
それを打ち破る趣味は住宅模型作り。
自分のオフィスをまるごと模型にしようと思い立つ。

とまあ、普通のOLなんだか普通じゃないんだか、という感じだが、
人間こんなものかもね。
彼女のコンプレックスがコネ入社(就職氷河期につき)というのも、
いいかげんおばさんの私から見ればほほえましい。
ちゃんと居場所を自力で作ってるじゃない!

地味な仕事の積み重ね。毎日同じようでいてトラブルだけはフレッシュなやつが
やってくる。そんな人は多いだろう。
華やかさがない一般職といわれる女性たちにとってはまさにリアルかも。
でも逆に毎日結果を要求されている人たちにとっては、のんびりしてて
いいなあと思えてくるかもしれない。だんだんこっちの割合が増えているし。

働くことは大変だ。でも楽しいこともあるよね。
さあ、今週も一緒に頑張ろう、と素直に思える一冊だ。

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