京極夏彦 著
豆腐を手にただ立ち尽くすだけ……という妖怪・豆腐小僧。
彼は自身の存在意義について考え始めた。
で、“自分さがしの旅”に出るのだが、もし豆腐を手放したら、ただの小僧に
なってしまうかもしれないので、そっと持ったまま移動。
ほかの妖怪は怖いので、なるべく合わない方向で。
とまあ、何ともヘタレな道中なのだ。
何しろ江戸から埼玉までしか行かないし。
本書の形状はまさに豆腐である。
四角く角張り厚みもある。
なので、こんなB級感に満ち溢れていても、長い。中身充実。
そこに詰め込まれているのは、妖怪だの化け物だのあやしだの狐だのむじなだの
はたまた民俗学や哲学までのうんちくの数々。
ほのぼのと豆腐小僧の旅を楽しみつつ、かなり賢くなれる。
そしてラストは豆腐小僧らしからぬ大活躍が見られる。
なんだか笑顔で拍手したくなる感じだ。
強いて言うなら手は疲れる。
文庫版も出ているようなので、かよわい手の持ち主はそっちがいいかも。
そっちもかなりの厚みだが。
豆腐を手にただ立ち尽くすだけ……という妖怪・豆腐小僧。
彼は自身の存在意義について考え始めた。
で、“自分さがしの旅”に出るのだが、もし豆腐を手放したら、ただの小僧に
なってしまうかもしれないので、そっと持ったまま移動。
ほかの妖怪は怖いので、なるべく合わない方向で。
とまあ、何ともヘタレな道中なのだ。
何しろ江戸から埼玉までしか行かないし。
本書の形状はまさに豆腐である。
四角く角張り厚みもある。
なので、こんなB級感に満ち溢れていても、長い。中身充実。
そこに詰め込まれているのは、妖怪だの化け物だのあやしだの狐だのむじなだの
はたまた民俗学や哲学までのうんちくの数々。
ほのぼのと豆腐小僧の旅を楽しみつつ、かなり賢くなれる。
そしてラストは豆腐小僧らしからぬ大活躍が見られる。
なんだか笑顔で拍手したくなる感じだ。
強いて言うなら手は疲れる。
文庫版も出ているようなので、かよわい手の持ち主はそっちがいいかも。
そっちもかなりの厚みだが。
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