山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

吹雪の浅間山

2012-11-27 | 2012山登り

山域山名:浅間山(長野県)
期  日:2012年11月14日(水)
参 加 者:みやぶー
行動記録:浅間山荘1410m(7:40)→一ノ鳥居(8:05)→二ノ鳥居(8:25)→火山館1990m(9:10/9:35)→湯の平分岐(9:40)→浅間山2300m(10:25)→火山館1990m(10:55/11:10)→不動滝(11:45)→浅間山荘(12:15)

<天候:雪>
10月半ば以降、毎週のように寒気が南下している。今日の浅間山も厚い雪雲のなかで、昨晩からの雪は浅間山荘付近までうっすら白くしていた。

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宿泊客は一人もいないようで駐車場に車は1台もなく、山荘もひっそりしていた。

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気温0℃、小雪が舞うなか出発。湯の平に通ずる火山館コースは高校生の時に登って以来、鳥居と変わった岩で休んだような記憶がある。

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林道から登山道になって、カラマツ林を沢に沿って登っていく。

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一ノ鳥居で不動滝への道を分けて、対岸の斜面に取り付く。笹を刈り払われた道は傾斜も緩く歩きやすい。登るにつれて、粉雪はどんどん増えて登山道も真っ白になった。

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二ノ鳥居からは急登となる。

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再び沢に近づくと硫黄に匂いがして樹がなくなる。沢から吹き上げる風が当たり、登山道には雪が吹きだまっている。

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長坂を登り切り、雪も本降りになった頃、大きなログハウスの火山館に到着。

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玄関の温度計は-6℃、風もあって寒いので小屋に入ろうとしたが、「トイレも凍ったので…閉めました」と黒板にあったので、1階の避難壕に中に入る。

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強風に備えて、帽子と手袋を真冬用に取り替える。

浅間神社脇から再び登行開始。すぐにトーミの頭分岐を分けて、湯の平に入る。

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しんしんと降る雪がオオシラビソに積もってモノトーンの世界、いよいよ冬山のシーズンだ。

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Jバンド分岐を過ぎると疎林となり、登山道が不明朗となった。赤布と黄色テープを見つけて高度を上げる。

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森林限界を抜けると一気に風雪が強くなってきた。季節風がまともに当たる北西斜面なのでなおさらだ。視界は20m、山頂稜線はきっとすごい風だろう。山頂まではとても無理なので、2300mで引き返すことにする。

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下りは北風を真正面に受けるので寒くてたまらない。慌てて目出帽を被る。なぜか、この冷たい風に当たるのが嬉しい。

湯の平に入ると再び静寂に戻った。

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聞こえるのは粉雪を踏む音と時折上空からのゴーという風の音だけ、冬山の空気をじっくりと感じながら下山した。

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おまけ。旧中込学校と敷地内に展示してあったSLC56101とキホハニ56。

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旧中込学校は、明治時代初めに建てられた小学校の建物が今まで残っているもので、現存する最も古い西洋風の学校建築の一つとして、国の重要文化財に指定されているそうです。松本市の旧開智学校と同じような施設です。


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C56-101蒸気機関車は昭和10年小海線全線開通から昭和47まで、「高原のポニー」と呼ばれた名車。


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キホハニ56は、小海線の前身、佐久鉄道で昭和5年から終戦まで走ったガソリンカーだそうです。


新雪の白毛門

2012-11-27 | 2012山登り

山域山名:谷川連峰・白毛門、笠ヶ岳(群馬県)
期  日:2012年11月4日(日)
参 加 者:みやぶー
行動記録:土合橋690m(7:15)→松ノ木沢ノ頭1484m(8:55/9:15)→白毛門1720m(9:55/10:00)→笠ヶ岳1852m(10:50)→避難小屋→笠ヶ岳(12:05)→白毛門(12:40/12:15)→松ノ木沢ノ頭→(13:40/13:50)→土合橋(14:50)

<天候:くもり後晴れ>
この時期としては強い寒気の南下で、上越国境にもこの秋、初めてまとまった雪が降ったので、白毛門に登って来ました。

明け方に赤城SAから谷川岳を眺めたが、まだ中腹以上は雪雲の中だった。土合橋には20台ほどの駐車があったが、すべてが白毛門を目指す登山者ではなく、無料で駐められるからだろう、半分以上は谷川岳方面に向かう登山者のようだ。

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東黒沢の橋を渡って急登に取り付く。

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今はちょうど山麓が紅葉の盛り、今年は大きな台風がなく、急に気温が下がったのでとても色づきがいい。

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樹間から見える谷川岳は西黒尾根ザンゲ岩から上は雲の中で、強い北西の風に乗って激しく流れている。

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1000mを越えるとチラホラと雪が出てきて、1100mからは登山道も真っ白となった。

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久しぶりの雪の感触を楽しみながら登る。

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天神平スキー場もオープンできそうなくらいに白い。

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雪が積もった枝が所々登山道に垂れ下がっていて、くぐりながら登る。

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松ノ木ノ頭で軽アイゼンを装着。ここから白毛門まで岩稜となる。
見上げる白毛門は雲が時折かかっては消えてを繰り返している。

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黒い岩肌のジジ岩とババ岩がはっきりと見える。

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岩場の登りも、アイゼンの歯がよく効いて快適な登行だ。

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白毛門沢源頭の水の流れもはっきりと聞こえる。最後の鎖場を登り切ると白毛門に到着だ。

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まだ時間は10時前、このまま下りたら昼前には下山してしまう。お目当ての谷川岳もまだ雲の中だが、朝から越後側からの雲の流れと風を見ていると、あと2時間もたてば晴れてくるだろう、との予想を立てて、雪の稜線を笠ヶ岳まで行くこととする。

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積雪は30㎝ほど、トレースはなく膝下まで潜りながら進む。東側には霧氷に輝くウツボギ沢が拡がっている。この春には山スキーで来よう。

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鞍部で笠ヶ岳から下りてきた登山者とすれ違う。昨日の吹雪のなかを登って笠ヶ岳避難小屋で泊まったらしいが、天気が悪いので馬蹄形縦走は諦めたとのこと。

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笠ヶ岳山頂は、冬の烈風の支配下で寒くてたまらない。

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長居は無用と山頂直下にある避難小屋に入る。

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すぐに白毛門で会った千葉の方も到着して、山スキーの話しをしながら昼食を取る。小屋のスペースは4人がMAXであるが、小屋の床には銀マットが敷かれていて、稜線の風を避けられるので、寒ささえ我慢すれば問題なく泊まれるだろう。しばらくして、トレースを追ってさらに2名が到着した。

外に出てみると、空も明るくなって朝日岳山頂も姿を見せた。予想どおり回復傾向だ。

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笠ヶ岳山頂に登り返すと風は相変わらず強いが、雲の高度が上がって武能岳も見えていた。

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青みがかかった上越国境稜線はもう秋から冬に移ったようだ。

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白毛門までの稜線は快適な雪山散歩で、11月初めにこんな楽しい気分が味わえるなんてそうあることではない。

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再び白毛門に到着。

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谷川岳稜線も薄い雲となり、時々山頂も見えるようになった。

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マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢、蓬峠から清水峠まで山麓は紅葉のじゅうたん、中腹から稜線は雪景色と、コントラストが美しい。


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ひと際白い至仏山と日光白根山、上州武尊山もしっかり雪が積もったようだ。

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のんびり過ぎるくらいに大展望を楽しんで、下山開始。


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雪はかなり緩んでいて足を取られながら下る。松ノ木ノ頭で軽アイゼンを外して、あとは土合橋まで紅葉の尾根を駆け下りた。

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