山域山名:越後・巻機山(新潟県)
期 日:2014年4月6日(日)
参 加 者:みやぶー、Kino、くりペア
行動記録:清水600m(7:05)→桜坂760m(7:50/8:00)→井戸の壁1120m(8:50/9:00)→ニセ巻機直下1670m(10:35/11:00)~桜坂(11:45)~清水(12:00)
<天候:朝小雪、のち風雪>
この時期としては非常に強い-36℃以下の寒気が午後に通過して、中部山岳には大荒れ予報が出ていたので、今日は午前中が勝負の1日。条件は非常に厳しいが、あわよくば米子沢を滑れればと六日町に向かった…。
関越トンネルを抜けたら、早くも雪が降り出していた。
山麓は曇りだが、主稜線の山は雲に覆われている。
清水集落奥の除雪最終地点に車を置く。
荒天予報だからだろうか、この時期いつもは大賑わいの巻機山だが、駐車は数台だけだった。
厳冬期は雪に埋もれている清水集落も春が来た。
米子沢を渡る橋から天狗岩が見えた。ここで昨日の新雪が10㎝。
米子頭山もいいラインがある。
これから登る井戸の壁。
一瞬だけ陽が当たった黒岩峰。
今年は雪がたっぷりあるので、井戸の壁もクトーで登れた。
井戸の壁上のブナ林は、いつ来ても美しさに魅了される。
森林限界を超えたら、完全なホワイトアウト。
シール登行が限界になった1670mで、この後の行動を協議。
雪も風も強くなり、20mの視界では、とても米子沢に入れない。
このままニセ巻機に登っても、視界不良と斜面の雪が不安定なので、まともな滑降は期待できない。
風、気温、降雪の状況からおそらく寒気の支配下に入ったので、この後に来るだろう吹雪に巻かれたら下山も危うくなる。
となればさらに登行する選択肢はないので、いさぎよく下山決定。
視界がなく目標物もない状態では、登りのトレースをたよりに平行感覚を保ちながら滑るのみ。
くりペア、ランデブー滑降。
ブナ林に入れば、気分のいいパウダー滑降へ。
4月にパウダーとは、今年は春になっても寒気の芯が強い。
米子沢は滑れなかったが、「今日はその日ではなかった」と気持ちを切り替えて…、
ブナ林のツリーランを楽しむ。
今日も十分に楽しかった。
雪はさらに強くなってきた。ニセ巻機直下で下山して正解でした。
天候の判断力と諦める決断は、冬山登山の経験値と決して別ではない。
雪が降りしきる清水集落へ。
車もすっかり白くなっていた。
米子沢はまた次回の楽しみに。やっぱりザラメ雪を爽快に滑りたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます