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山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

志賀笠ヶ岳

2014-05-16 | 2013-14山スキー

山域山名:志賀・笠ヶ岳(長野県)
期  日:2014年5月11日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:笠岳スキー場跡1650m(10:40)→鎌田林道1750m(11:05)→笠ヶ岳2075m(12:35/13:05)~林道(13:25)→笠岳スキー場跡(13:50)
<天候:快晴>

この週末はいろいろ予定があったので、速攻で志賀笠ヶ岳を山スキーで登ってきました。

志賀草津道路からの笠ヶ岳。何とか雪はついていそう。

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山田牧場に通じる蒲田林道は橋から通行止め。

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数年前に廃止された笠岳スキー場。

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林道は1.5㎞ほど奥の道路が陥没した工事現場まで除雪済み。

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林道を離れて笠岳北面に取り付く。

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笠ヶ岳山頂までは峠から目指すのが一般的だが、今日はあくまでも北面をダイレクトに登る。
階段登行や木に掴まってモンキー登りなど駆使して根性でシールで登ってきたが、2025m(山頂まで距離100m)で断念。アイゼンに履き替える。

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樹林帯なのでまったく恐怖感はないが、アイゼン前爪とピックを刺して急斜面を登る。

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山頂東側の岩場脇にザックをデポ。

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笠ヶ岳山頂には、大きな岩の上に祠があった。

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北アルプスはまだまだ残雪が豊富。

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これまで志賀エリアで唯一山スキーで登った岩菅山。でも、j濃密な樹林ばかりであまり快適ではなかった。

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四方を開発された横手山。スキー場はたくさんのスキーヤーで賑わっていた。

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浅間山は今シーズンはチャンスがなく未踏だった。

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滑り出しは木を強引に掻き分けて。

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やっとオーブンバーンに出た。

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この瞬間のために。

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あのバーンをトレースしました。

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山頂から落ちるスカイラインをたどった。斜度はほとんど45度。

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ショートルートだったが十分楽しかった。

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妙高焼山(5/4影火打南面台地~焼山往復~高谷池・5/5笹ヶ峰へ下山)

2014-05-14 | 2013-14山スキー

行動記録:
5/4 影火打南面台地1840m(7:20)→惣兵落谷→嘉平治岳北方稜線2091m(8:20/8:50)~ヌルイ沢出合1550m(9:25/9:50)→胴技切戸2040m(11:10/11:35)→焼山2400m(12:30/13:10)~ヌルイ沢出合1550m(13:35/14:00)→嘉平治岳稜線2060m(15:50/16:10)~南面台地1850m(16:26/テント撤収/17:15)→高谷池ヒュッテ2100m(18:35)
<天候:晴れ後曇り>

夜中じゅう強風に叩かれ、立てたスキー板が飛ばされないか心配になるほどだったが、翌朝は見事に晴れ渡った。

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風が収まるを待って出発準備に入る。ポットラックだけ残して他のテントは撤収。

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今日は長丁場の一日だ。

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まずは昨日偵察したルートをたどる。
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惣兵落谷に下りる。雪面はガチガチのアイスバーン。P5040137_2


妙高をバックに嘉平治稜線に登る。

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天狗原山と金山が大きい。

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稜線から藪をかき分けて下りる。下降時にもクトーや有効だ。

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これから目指す焼山を正面に滑降開始。

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出だしはハードバーン、板をはじかれないよう滑る。

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地形図にも名前すらない沢だが、展望もあっていい斜面だ。

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1900m付近のノド。

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斜度もあって予想を超える好バーンだ。

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1800mから再び広いバーンへ。

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かっ飛ぶしかないでしょう。

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みんながカメラを向ける先には、

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ひと際高い焼山が大きい。

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1550mでヌルイ沢へ出合へ。地形図では滝があるが埋まっている。

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このヌルイ沢をつめていくと、影火打に突き上がる。

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焼山南面と広大な斜面が拡がる真川源流域。
2008GWには北面台地からこの斜面を回り込んで焼山一周をした。
http://kumatrek.jpn.org/mt_ski/08/myoko_yakeyama.htm

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背後から強い日差しをもろに受けて、暑さとも戦い。

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胴技切戸へ。いや~長かった。

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切戸から山頂までは40度越えの急斜面をアイゼンで登る。これもしんどかった。

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焼山の頂きへ。

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天狗原山と金山の奥に、小粒だが格好いい雨飾山。

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昼闇谷を囲む烏帽子、阿弥陀、鉢山、昼闇山と高松山。早川を挟んで鉾ヶ岳と日本海も見える。北面台地もまだまだ白い。

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いざ、滑降へ。

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ラインを見定めて、

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大斜面に飛び込む。

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妙高火打を正面に。

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登りルートよりスキーヤーズライト方向へ、

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雄叫びを上げながら、最高の1本だった。

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山スキー万歳!(^^)!


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広大な斜面がまだまだ続く。

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尾根上の方が縦溝が少なく快適だった。

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めい一杯楽しんだあとは、

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辛く長い登り返し。

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最後は30分も藪と格闘してヘロヘロ(@_@)
稜線から予約していた高谷池ヒュッテに到着が遅くなる旨の電話を念のため入れておいた。(ドコモは通じずauはOKだった)
ほぼ日没には着いたが、小屋に連絡ができなかったら厄介なことになったかも。

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嘉平治東面を再び滑ってテン場へ。

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テントを撤収して高谷池ヒュッテに向かう。

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台地から沢に下りたポイント。

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夕闇が迫るが、道のりはまだまだ遠い。

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天狗の庭を越えればあと少し。

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やっと高谷池ヒュッテへ、長い一日だった。
日没時間が迫っていたので、心配した小屋番が外で待っていてくれた。丁重にお礼を言う。


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GWの小屋は大賑わい。自炊パーティの方が多く、焼き肉やお好み焼きまで作っていた。小屋食はカレーとハヤシライス、それに越冬ビール(300円)でした。

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沢をつないで焼山へ、スキーならではのルートだった。
強風さえなければ影火打北面から焼山南面への周回を取りたかったが、次回の楽しみにとっておこう。

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5/5  高谷池ヒュッテ2100m(8:10)→黒沢岳2212m(8:50/9:00)~富士見平2000m(9:15)~黒沢橋1580m(9:35/9:55)~笹ヶ峰1300m(10:15)
<天候:雪、中腹は雨>

明け方は曇りだったが、5時頃から雪が降り出した。低気圧前面の雲だが、これから悪化していくので、今日は笹ヶ峰に下山のみ。
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視界も悪くなっていく。

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雪面が凍っていてトラバースは嫌らしいので、黒沢岳山頂から富士見平に滑り込む。

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十二曲りは通らず富士見平から芭蕉谷に滑り込む。

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山スキーで高谷池から夏道どおしに笹ヶ峰に下山したのは初めてだったが、この芭蕉谷斜面は思いのほか快適だった。

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黒沢の橋を渡ったあとは濃い樹林を流して笹ヶ峰へ。

めまぐるしく天候が変わり、強風もあったが、メインの焼山南面をトレースできたので、まずはよかった。
山スキーで久しぶりのテン泊も、雪山に浸かった気がして、冬山登山経験が少ないメンバーにもいいトレーニングなったはず。
北アルプスでは遭難が多発したので、今年のGW条件では妙高周辺がベストだったようだ。


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妙高焼山(5/3笹ヶ峰~影火打南面台地)

2014-05-13 | 2013-14山スキー

山域山名:妙高山系・焼山(新潟県)
期  日:2014年5月3日(土)~5日(月)
参 加 者:みやぶー、ドクターQ、はしけん、Kino、くりペア、らがー
行動記録:
5/3 笹ヶ峰1300m(6:30)→鍋倉谷1350m(7:35/7:45)→<ルートミス>1680m(9:05/9:25)~鍋倉谷1430m→惣兵落谷出合1530m(10:15/10:35)→影火打南面台地1765m(11:20/11:55)→影火打南面台地1840m(12:10/テント設営/13:25)→惣兵落谷→嘉平治岳北方稜線2091m(14:10/14:30)~南面台地1840m(14:50)<テント泊>
<天候:晴れ、夕方曇り>

GW後半は妙高焼山へ。
今年は、笹ヶ峰から鍋倉谷をつめて、影火打南面台地にテント泊。
翌日に稜線南面の沢をつないで焼山往復して高谷池ヒュッテ泊。
翌々日には
妙高本峰を滑ってフィナーレ、という計画。

林道除雪終点の黒沢橋先から出発。意外や他に車はなし。
下山用に1台を笹ヶ峰駐車場に置いてきたが、車は20台もなく、北アルプスの喧噪をよそに
GWの妙高は静かでいい。

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林道の雪は途切れ途切れで3~4回ほど脱ぐ。
林道から段丘上へは、雪が繋がっていそうな小沢を上がる。

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緩やかな斜面から鍋倉谷を目指す。正面は老山(鎧山)。
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ヒコサの滝を過ぎたあたりの鍋倉谷。

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影火打南面台地に登るにはブリッジで対岸に渡らなければならない。

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台地末端の急斜面を登らずに、そのまま沢をつめる。

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ずいぶん登りやすいな?と(皆)思いながら、雪庇が出た稜線直下まで登る。(いい調子で登ってしまった…)
地形図が間違っているね???などと(馬鹿な)話しをしていたが、GPSで現在地を補足すると???よくよくちゃんと地形図と周りの地形を見てみると???一つ手前の違う谷に入ってしまった…ことが判明。(ショック)

となれば、登った沢を下りるしかない。テントと食料(+アルコール)の重荷を背負って、せっかく登った250mは再びリセット…こんな楽しくない滑りはほかになかった。。

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再び鍋倉谷で。引きつり笑い(^^;)の表情??。

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鍋倉谷を右岸側に渡るのは正面の出合。惣兵落谷の奥にはちゃんと影火打が見えている。
去年の4月にトレースしたばっかりなのに単純なミスm(_ _)m。
地形図はその都度しっかり確認しなくてはいけない…反省。

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ブリッジを渡る。

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台地末端の急斜面取り付き。標高差250mの鉄砲登り、これを登り切ると南面台地に出られる。

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重荷と暑さでヘロヘロになりながら、何とかシールで登り上げる。

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精神的にも苦しいリカバリーを終えて、とりあえず安堵の表情?皆、体力がある。
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夕方から寒冷前線通過で崩れる予報なので、樹林が密集している場所を選んでテン場に決定する。
雪山テント泊ビギナーがいるので、細かくレクチャーしながら。
場所選びのポイントと、まずは整地作業から開始。

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メインテントのFTポットラック。

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張り終えて写真を一枚。他のペアソロ2張りはひと滑りしてから張ろう。

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鉛色の雲もだいぶ増えてきてあまり時間はないが、明日の偵察も兼ねて嘉平治岳稜線を目指す。

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惣兵落谷を登る。

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斜面を登って嘉平治岳稜線へ。

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稜線から真川側に落ちる谷を偵察。
出だしは藪を漕がなければならないが、すぐに雪がつながっているのでエントリーOK。ただしヌルイ沢出合の状況は不明だが、今年の状況からはまずは大丈夫だろう。

そうこうしているうちに、ガスが下りてきた。

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眼下の台地上に見えるテントに向かってGo!

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ザックが軽いと滑りも軽やか~。


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宴会前に強風に備えてブロック作り。これが非常に役に立った。これをやってなかったら、夜中の暴風でテントがどうなっていたか。

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お待ちかねの宴会タイム。雪のテーブルを作って乾杯~。

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飲んでいると、天気も次第に回復。寒くて堪らなかったが、太陽の光は暖かい。

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右が火打山、左が影火打。

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夕照の高妻山。

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北アルプスが美しい。

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夜には稜線から吹き下りてくる猛烈な突風がテントをバタバタと叩いて、おまけに急激に気温も下がり、寒さの余りほとんど眠れなかった。
寝袋に入りながら、風を止むのを待つのみ。

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尾瀬・景鶴山(鳩待峠~アヤメ平~尾瀬ヶ原~景鶴山周回)

2014-05-08 | 2013-14山スキー

山域山名:尾瀬・景鶴山(福島県)
期  日:2014年4月26日(土)
参 加 者:みやぶー、ドクターQ、やまサイ、くりペア
行動記録:鳩待峠1591m(6:30)→アヤメ平1968m(8:00/8:25)~尾瀬ヶ原中田代1400m(9:00/9:20)→ヨッピ橋(9:35/9:45)→ケイズル沢左岸尾根稜線1920m(11:10/11:45)→景鶴山2004m(11:55/12:10)→稜線1920m(12:20/12:35)~ケイズル沢~ヨッピ橋(13:00/13:25)→尾瀬ヶ原山ノ鼻1410m(14:45/15:00)→鳩待峠(16:00)
<天候:快晴>

GW前半は尾瀬景鶴山へ。アヤメ平に登ってからの周回ルートで行ってきました。
確か去年までは戸倉から鳩待峠までの車道は、夜間に
ゲートを閉鎖していたが、今年は夜中でも入れるようになったためか、峠駐車場は午前4時半には満車となった。(先に入ったドクターQ情報)
それではと仕方がないと戸倉に車を駐めて、一人片道930円の乗合タクシーに乗る。

4人乗車だったので戸倉駐車場代1000円と合わせて往復で約9000円。峠駐車場だと1台分の2500円で済むので、かなりの出費増だ。

峠の小屋裏から出発。

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1500mを越えているのに、今年は縦溝が大きい。

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途中にあった奇樹。

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横田代まで登ると、目指す景鶴山が見えた。

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アヤメ平では正面に、ドかーんと燧ヶ岳を眺めながら。

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アヤメ平の東には白尾山と荷鞍山。

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まずはセン沢田代を抜けて…

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長沢新道のある尾根を滑る。

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尾瀬ヶ原中田代からの至仏山。

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ゆったりと流れる沼尻川。

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景鶴に向かって尾瀬ヶ原を行く。

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鉄骨だけのヨッピの吊り橋をヨチヨチと渡る。

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ほとんどの坪足登山者は笹山から与作岳を経由して登るが、我々はケイズル沢にルートを取る。

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気温が一気に上がって暑い。

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クラックが入っているケイズル沢をそのまま直登する選択は当初からまったくなく、予定どおりS字手前から樹林の支尾根を登る。

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この支尾根は無駄なくグングン高度を稼ぐ。

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肩から山頂を見上げる。

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燧をバックに気持ちのいいスカイラインを登る。

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小さな標識がある景鶴山山頂と平ヶ岳。

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展望の主役はやっぱり至仏山。見慣れた尾瀬ヶ原からと違って、少し頭を傾けたような感じ。

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眼下のケイズル沢。

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この頂きに立ちたかった。

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頂きの直下にはこんな雪壁もある。

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肩からドロップイン。

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下部は縦溝との闘いでした。

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吊り橋を渡って、あとは尾瀬ヶ原横断。

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登路は樹林の支尾根から肩へ、滑降は疎林帯斜面を。

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所々こんな融雪スポットがあった。

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黙々と足を前に出して………。

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山ノ鼻まで3ヶ所橋を渡る。

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GWとあって、散策ツアーも大盛況。至仏山もきっと大賑わいだったろう。

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峠までの登り返しが待っている。

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今年は大きな雪崩が多かったようだ。

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残雪は例年より多めか。

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靴擦れの痛みに耐えながら峠へ戻った。
移動距離は約25㎞、景鶴山はよかったが、尾瀬ヶ原はしばらく御免です。


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岩手山

2014-04-29 | 2013-14山スキー

山域山名:岩手山(岩手県)
期  日:2014年4月20日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:焼走り登山口570m(7:00)→610m(7:15)→焼走溶岩流850m(7:40/7:50)→1480m(9:50/10:05)→外輪山直下スキーデポ1920m(11:20/11:25)→岩手山2038m(11:50/12:25)→お鉢巡り→外輪山直下1920m(12:45/13:10)~森林限界上1100m(13:30/13:45)~焼走溶岩流780m(13:55/14:05)~610m(14:20)→焼走り登山口570m(14:40)
<天候:快晴>

道の駅にしねで仮眠。明け方の気温はマイナス1℃と冷え込んだので、上部斜面はカチカチだろう。気温が上がる頃に山頂に登るため、ゆっくりと起きる。

ここから見上げる岩手山は美しく、また荘厳に見える。

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焼走り登山口からの「月と岩手山」、とても絵になる。モチベーションが上がる。

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登山届を出して出発。登山道の雪は消えている。

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溶岩流に上ってルートを確認する。先週末の報告を見たら、まだ上部はカリカリのアイスバーンだったので、ノーマルな噴出口から直登するルートではなく、何度も岩手山東面を偵察していたので、南寄りの斜面から外輪山にアプローチすることにする。

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20分くらい歩いて、雪がつながった610m付近でスキーを履く。

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焼走溶岩流の最上部付近。

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密な樹林帯を抜けたら、頭上は山頂まで何もない。富士山の時もそうだが、目標物のない斜面を延々と登っていると、並行感覚がなくなって頭がクラクラしそうになる。
登っても登っても、目前の岳樺が近づかない…。

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やっと1450mあたりで岳樺の疎林帯に着いた。暑さと何も景色が変わらない単調な登りがしんどかった。
でも、雪面は絶好のフィルムクラスト。滑りが楽しみだ。

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遠く北上川を挟んで、4、5年前の夏と正月に山スキーで登った思い出深い姫神山。
真下には5分おきくらいに、けたたましい砲弾の爆音を出している自衛隊の岩手山演習場。美しい霊峰岩手山には、まったくそぐわない。

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南には、早池峰山も見えた。いつかはぜひ、あの斜面を滑ろう。

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クトーを付けて、さらに登る。左側の灌木に何やら動く物が??、カモシカだった。
行動を観察していたら、この辺りを縄張りにしているらしい。

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どこで外輪山に登り上げようかと高度を上げていくと、1ケ所だけ外輪山直下まで雪渓がつながっていたので、ここを登っていく。
今日は最上部まで雪は緩んでいた。たった1週間で条件は一気に変わる、山は難しい。

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外輪山までシールで登れました。下を見るとすごい高度感だが、斜度はそれほどでもない。このラインが一番斜度が緩く、しかも南東向きなので雪も早く緩んで、もっとも効率的に外輪山に上がれるルートでしょう。
スキーをデポして、ザレた斜面を20mほど登って外輪山に立つ


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不動平に建つ8合目非難小屋。馬返からたくさん登山者が登っていた。

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岩手山神社奥社。

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岩手山山頂の薬師岳までは外輪山を巡る。

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上坊神社ルートから突き上がるルンゼ状の沢も魅力的なラインだが、まだシュカブラが残って雪面も硬そうだった。

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最高峰の薬師岳は雪がたっぷり。スキーを担ぎ上げれば…と少々後悔。

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いや~登りました(^_^)v
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今日は風もなく穏やかで、展望も素晴らしい。北緯40度近い2000m独立峰の岩手山としては、滅多にない好条件でした。

鬼ヶ城越しに秋田駒ヶ岳。

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眼下の猪苗代湖と黒倉山、尾根で続く姥倉山は、昨年の正月は烈風地獄だった。
ぐるりと囲む稜線上に大松倉山、三ツ石山と頭をもたげているような小畚山。いずれもここ4年間の正月に山スキーで登っている。

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松川源流北側には、大深岳と何度も登っている源太ヶ岳。遠くには森吉山も見える。

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屏風尾根と平笠不動避難小屋。雪面は波打ってスキーには不向きだった。

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八幡平は東西に延びる大山塊。

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下っていく登山者の向こうは和賀岳。まだ山スキーのイメージはできていないが、いつかは是非。

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山頂をあとにお鉢巡りへ。

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スキーデポした場所に戻って滑降へ。すごい特大斜面だ。毎年見上げていた斜面が足下に拡がっている。。

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あまりに大きさに、ヤッホー!!!と笑いながら滑ってました。

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斜度がほぼ一定のこんな一枚バーンは、ここだけでしょう。やっと、ダケカンバが近づいてきた。

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いや~最高でした。

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濃密な樹林帯を抜けて溶岩流へ。

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何度も何度も、あの大斜面を振り返る。
雪を拾いながら610mまで滑って、あとは板を担いで登山道を下りました。

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今日、登った雪渓を参考まで。

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地形も傾斜も把握できたので、次回は違う斜面からアプローチしよう。

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焼走りの湯でひと風呂浴びて、展望台から岩手山を眺めて帰路に着きました。
東北の名峰、岩手山はやっぱり素晴らしかった。
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