「歩く」ことで訴え、変えた

さっそく梅雨の中休み、島岡美延です。
人種差別はいまだ世界中にあります。
マーティン・ルーサー・キング・Jr＝キング牧師が、1965年3月7日にアラバマ州で行った平和的デモ行進。
“血の日曜日事件”から50年、映画『グローリー　－明日への行進－（19日公開）』をご紹介します。
「黒人の選挙権」はアメリカ合衆国憲法に定められていても、アラバマ州では、黒人が有権者登録に行くと「却下」。
1964年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師は、政府やFBIによる妨害にも負けず、選挙権を行使できるようにと、命をかける日々。
アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまで80㌔のデモ行進を始めた時、白人の州警察と民兵隊によって、無抵抗の黒人たちが次々と殴り倒される。
その様子は臨時ニュースとして生中継され、全米7000万人が目撃。
歴史は動こうとしていた…。
家族を愛する一人の男として、キング牧師を熱演したデヴィッド・オイェロウォ。
39年の人生で「非暴力」を貫き通しました。

“勘違い”から始まったけれど

昨日、関東地方も梅雨入り、島岡美延です。
雨には大切な意味があって、止まない雨はありません。
映画『道しるべ（13日公開）』をご紹介します。
同じ名前の若くはない男が“間違えられて”始まる物語は、高齢の男女を巻き込んで、思いもよらない展開へ！
ある駅前の同じ時刻、迎えの車を待つ二人。
一人は、振り込め詐欺の受け子（仁科貴）。一人は、初めて実習に行く見習い介護士（金谷ヒデユキ）。
初対面の担当者に名前を呼ばれて乗り込んだ車は、彼らを互いに“違う目的地”へ運ぶ。
一方、カフェで話し込む70代は、口説く男と、このまま友だちで、という女（園まり）。
彼女の悩みは、なかなか会えない孫の将来。
そんな折、「おばあちゃん、会社のお金を…」と電話がかかってきて…！
振り込め詐欺と訪問介護の現場、さらに高齢者の恋愛を絡めた意欲的なドタバタ喜劇。
昨日のラジオに、田中じゅうこう監督、金谷さん、恋する男を演じた浜畑賢吉さんが登場。
ちょっと元気で明るい気持ちになれる再生の物語です。

その座り方は、あまりにも

夜には雨の予報、島岡美延です。
週間天気の晴れマークが減ってきました。
今月の姿勢テーマとして『膝をつける』ことを書きましたが、立っている人がほとんどいないような電車でのこと。
私の真正面に座っていた女性、足元と膝は“腰の幅”ほど開いている！
彼女の隣に座っていた男性は、もっと足を開いて座席を二人分取っている状態で、そのマナー違反も困ったものではありますが。
さて、“足を開いて座っている女性”と聞いて、①服装、②年齢をどのように想像しますか？
服装は、長くはないスカートだったのです。
立てば膝がしっかり隠れる長さのスカートでも、座ると短くなるもの。
彼女の場合、スカートのすそが、開いた足の間の座席にかろうじてついているような状態でした。
そして年齢は、たぶんアラフォー。
仕事をする女性、の雰囲気はあれど、スマホの画面に夢中で、自分の部屋にいるのと変わらない様子？
歩きスマホのように“ぶつかる”危険はないでしょうが、“周りの気配を感じられない”危険は同じです…！

音のしない「車」です

梅雨入り前の日曜日、島岡美延です。
さほど暑くもなく、歩くにもよさそう。
今月から、危険な自転車の運転が取り締まりの対象となりました。
有料講習を受けないと罰金、と聞くと、かなり有効な対策に思えますが、ハッとする体験は相変わらず。
そもそも自転車は“車両”であって、原則として車道を走るべきもの。
横をすり抜けていく自転車でヒヤリとするのは、当然、歩道で。
ゆったりと幅の広い歩道は、自転車にとって「安全に走行しやすい場所」以外の何物でもないようです。
商店街の屋根がある広くない歩道でも、前から後ろから、自転車がやってきます。
特に子ども用の椅子をつけたママさん自転車。
歩行者の間をぬいながら、バランスを取り損ねてふらつく場面も目にします。
自転車が怖いのは、エンジン音などしないため、自分の後ろから近付いている場合、横をすり抜けるまで気が付きにくいこと。
危険な自転車の運転を取り締まる人の目が届かない場所のほうが圧倒的に多いわけで、実効性が上がることを期待したいです。

人質が誘拐犯を翻弄？

雨が残る朝、島岡美延です。
相手を傷つけず、お金だけ奪いたい…、誘拐はそんなに甘くない！
史上最高額の身代金を要求されたのは、世界的大富豪。
実話に基づいた、映画『ハイネケン　誘拐の代償（13日公開）』をご紹介します。
1983年、オランダ・アムステルダム。
ビール会社ハイネケンの経営者フレディ・ハイネケン（アンソニー・ホプキンス）が何者かに誘拐された。
大胆不敵な計画で、史上最高額（当時）の身代金を要求したのは、5人の若者。
犯罪は素人で、仕事などがうまくいかない幼なじみだった。
ハイネケンを誘拐するはずが、一緒に運転手も誘拐するはめになり、別々の部屋に監禁する犯人たち。
短期決戦と考えていた彼らは、ハイネケンの老獪で傲慢な言動に翻弄され、次第に歯車が狂いだしていく…。
とにかく“赤子の手をひねるように”若者たちを様々な言葉で惑わせるハイネケンを名優アンソニー・ホプキンスが怪演！
奪われた身代金の行方は未だに不明だとか。
“事件の裏側”に迫る力作です。

こんな四姉妹が鎌倉で

夜には雨、島岡美延です。
先日、鎌倉を歩きましたが、江ノ電が走り、海が見えて…、やはりいいですね。
映画『海街diary（13日公開）』をご紹介します。
マンガ大賞2013を受賞した吉田秋生のベストセラーコミックを『そして父になる』の是枝裕和監督が映画化。
長女・綾瀬はるか、次女・長澤まさみ、三女・夏帆、腹違いの妹・広瀬すず。
美しき姉妹の「姉妹あるある」が興味深いこと！
夏の朝、鎌倉の古い家に住む三姉妹に届いた父の訃報。
15年前に父は家族を捨て、その後、母（大竹しのぶ）も再婚して家を出ていた。
父の葬儀で出会った、腹違いの妹・すずは中学生。
すずの母はすでに他界、義母を支える姿に、長女の幸は思わず声をかける。
「鎌倉で一緒に暮らさない？」
縁側があって、大きな梅の木が庭にあって…。
奔放な次女の佳乃、マイペースな三女の千佳。
遠慮しながらも少しずつ“姉妹”になっていくすず。
穏やかだけど少しずつ見え隠れする“秘密”。
あなたにも思い当たることがあるかも？

“予告する男”の予想外の行動

風がひんやりする朝、島岡美延です。
何かが起これば、あっという間にネットで広がる時代。
“危険なもの”“テレビでは見られない映像”こそ人々の注目を集めるのも確か。
こんな人物が現れたら…。
映画『予告犯（6日公開）』をご紹介します。
Tシャツに新聞紙の頭巾をかぶって、ネット上に現れた“シンブンシ”と名乗る「彼」（生田斗真）は、独自の基準で“悪者”に制裁を加えていく。
例えば、集団食中毒を出した食品加工会社に「俺がきっちり火を通してやる」とネットで予告。
するとその会社で火災が…。
ネット犯罪を取り締まる警視庁サイバー犯罪対策課の吉野（戸田恵梨香）が、謎の予告犯“シンブンシ”の捜査に乗り出した。
そして“シンブンシ”が単独犯ではなく複数犯であることに気づく。
いったい、どういう結びつきの者たちか。
警察の動きをあざ笑うかのように繰り返される予告と制裁。
マスコミの報道は過熱し、社会現象になっていく…。
ネット時代の私たち、衝撃のラストをどう受け止めるべきでしょう。

ウォルト・ディズニーが仕掛けたのは

朝から本降りの雨、島岡美延です。
ディズニーランドのテーマエリア“トゥモローランド”は、ウォルト・ディズニーが作った、未来への扉。
でもそれは、彼の夢を隠す壮大なカモフラージュ！？
映画『トゥモローランド（6日公開）』をご紹介します。
フランク・ウォーカー（ジョージ・クルーニー）が、子ども時代を語っている。
かつて万国博覧会では、大人も子どもも未来を思い描き、“夢のような場所”がいつか実現すると考えていた。
フランクがその時に出会った、謎の少女アテナ。彼の人生はそこから変わったのだ。
そして現代。
17歳の少女ケイシーが自分の持ち物の中に紛れ込んでいたピンバッジに触れると、一瞬にしてテクノロジーの発達した未知なる世界へ。
元の世界に戻り、もう一度そこへ行きたいと考えたケイシーの前に、少女アテナが現れる。
あの“トゥモローランド”を再び訪れたいなら、フランクという男に会えという。
この3人こそ、人類の未来を救うカギだった…！
壮大なテーマパークに飛び込んだような物語。

Kバレエ「海賊」を堪能

蒸し暑い朝、島岡美延です。
美しい手足を持つ者が、圧巻のテクニックで魅了する幸せな時間に浸りました。
Kバレエカンパニーの創立15周年記念最後の演目『海賊』。
オーチャードホールは、長いカーテンコールのあとも熱気が冷めず。
ハンガリー国立バレエ団プリンシパル、中村祥子が主演。
彼女の生の舞台を初鑑賞！
Kバレエの芸術監督、熊川哲也が「本当に完璧なダンサー、唯一の欠点は俺と組むには背が高い」とテレビで語っていたのを思い出します。
170㌢を超える外国人にも負けないプロポーション。
男性の手で支えられなくても（！）片足で長く立ち続けるバランス、回転技の速さや正確さ、その上、細やかな表現力にも優れていて…。
彼女が姉メドーラで、妹グルナーラは浅川紫織。もう、美しすぎる姉妹の競演！
熊川哲也の当たり役、海賊アリは、私も一押しの若手、池本祥真が期待通り。
男性ダンサーの層の厚さも見せつけて、さすがKバレエ。
秋には中村祥子が移籍してきて『白鳥の湖』。
ますます期待大！

“膝をつける”を意識してみる

6月のスタート、島岡美延です。
暑すぎたり、噴火や地震が相次いだ5月。
雨の季節に地球は穏やかでいてくれるかしら。
さて、今月の姿勢テーマは『膝をつけて立つ、歩く、座る』です。
韓国の女性アーティストの美脚、本当にほれぼれします。
日本女性はテレビで見る人も一般の人も残念ながら美脚が少ない…！
生まれつきではなく、立つ、歩く、座るなどの日常生活の「クセ」によって脚の形が変わってしまうことが少なくありません。
美しい姿勢を身体に意識させるため、「壁に背中をつけて」立ってみましょう。
かかと、ふくらはぎ、お尻、肩甲骨が無理なく壁につきますか？
腰と壁の隙間は、「手のひら」が通らない程度が理想。
両膝をつけて立つことが出来ない人も多いです。
女性の歩き方は「後ろの脚を前に持ってくる時に膝と膝を触れさせる」と美しくなります。
座っている時には膝を閉じること。
出来ないのは、筋肉の衰えも原因。
スカートでも足を開いて電車で座っている人たち、その危うい姿に気づいていますか？