皆を呼び寄せた、“最後の夏”

35度以上が続出の立秋、島岡美延です。
この暑さの中、オリンピックは終盤へ向かっていた頃。
75年前の昨日、広島に原爆が落とされたことを知った日本人はどれだけいたでしょう。
長崎でも何も知らないまま、9日を迎えようとしていた…。
東京都知事は「今年は特別な夏」と言いました。
五輪はなくなり、花火や祭りの音は聞こえず、帰省はしてもいいのか、悪いのか。
でも、「今年が最後の夏」と感じる人には…。
映画『ポルトガル、夏の終わり（14日公開）』をご紹介します。
「この世のエデン」とも称されるポルトガルの世界遺産の町シントラに、“滞在”してみませんか。
女優フランキー（イザベル・ユペール）は、夏の終わりのバケーションと称し、避暑地シントラに、一族と親友を呼び寄せる。
死期を悟り、自分の亡きあとも、皆が問題なく暮らしていけるよう、段取りを整えようとしたのだ。
しかし、問題の多い家族たちは、その筋書きから大きく外れていき…。
海に沈む夕陽の美しさ、圧巻。
人生、家族、じっくり考えたい…、この夏にぜひ。