東京都内の入学式までに制服が届かないとは、島岡美延です。「成人式に振袖がない事件」を思い出しましたが、新入生たちの笑顔、今日見られますように。
まさか、と思うことが人生には時々起きます。この女性画家は自分の死後20年間は、作品を世に出さないよう言い遺していた・・・。映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界(9日公開)』をご紹介します。
1862年スウェーデン生まれのヒルマ・アフ・クリント。王立美術院で学び、当時の女性としては珍しい職業画家に。その後、神秘主義に傾倒して独自の表現の道を歩み、1906年、極めて独創的で前衛的な絵を描く。それはカンディンスキーやモンドリアンが抽象絵画を発表するより前のこと。
そして現代。2019年、NYのグッゲンハイム美術館での回顧展で同館史上最高の来場者60万人を記録。今、世界がようやく発見した驚異の才能。彼女は何を見つめ、なぜ美術史から拒絶されたのか。日本で展覧会が開かれたら、絶対に行きたい!