暗闇の中で芝居を「感じる」

傘が必要になる三連休のスタート、島岡美延です。
雨の気配を肌やにおいで感じたことはありますか？　
「感覚」に挑戦する「暗闇演劇（大川興業の登録商標）」を下北沢ザ・スズナリで観てきました。
『Lock'n'Roll（8日まで）』は、Locked in syndrome、閉じ込め症候群になってしまった男（モロ師岡）の物語。
開演すると真っ暗闇になる劇場。何も見えない中で進む2時間を私たちは、音と気配で「感じ取って」いきます。
「男」は、病院で心電図を見守られるような事態に陥っている。見舞いに来た者たちは、彼の名前を呼び、何とか意識を取り戻してほしいと、様々なことをする。
「そんなに大きな声を出さないでくれー」
男には、すべて聞こえているし、感情はある。でも視力も奪われ、動くこともできず、「意思を伝えるすべ」がない。
想いを汲み取ろうとする者、脳死判定になると言い出す者・・・。
なぜ、彼はこんな事態になったのか？
暗闇の中、サスペンスは驚きの結末へ。全身が「耳になる」感覚をぜひ！