烏丸三条交差点の北東角に若者に人気のファッションビル新風館があります。
この地は、院政期には政治的・文化的中心地のひとつであった三条東殿址です。
三条東殿は、もとは大治元年(1126)に白河法皇が造営した院御所で、
法皇が崩御後、鳥羽上皇と待賢門院の御所となり、
その後、後白河法皇の御所となりました。
最寄りの京都市営地下鉄烏丸御池駅
平治元年(1159)12月、後白河上皇が三条東殿を御所としていた時、
平治の乱が勃発しました。藤原信頼と源義朝の軍勢数百騎が急襲、
上皇を連れだし、邸内に火を放って多くの人々を殺戮したことで知られています。
烏丸三条
新風館
新風館の敷地の北東角、姉小路通りに面して
「三条東殿遺址(いせき)」の碑がたっています。
外資系の有名ホテルの建設ラッシュが続く京都で、
昨年、新風館の前を通りかかると再建工事中で覆いがかけられていました。
新型コロナウイルスの影響で開業が遅れていた新風館が2020年6月に
米国ホテルグループの「エースホテル京都」とミニシアター「アップリンク京都」を
はじめ、商業複合施設としてオープンしたことをテレビのニュースで知り、
「三条東殿遺址」の碑がどこに建てられたのか確かめに行ってきました。
説明の駒札や石碑は元の場所にありました。
三条東殿址・信西邸跡(平治の乱のはじまり)
『アクセス』
「新風館」京都市中京区姉小路通烏丸東入
京都市営地下鉄烏丸線・東西線烏丸御池駅(5番出口)から徒歩1分。
『参考資料』
武村俊則「京の史跡めぐり」京都新聞社、1987年
今年はコロナ騒ぎで外出もせず、電車にも乗るのを避けたので街の様子にも疎くなりました。
前回の重盛ゆかりの浄教寺の記事も今回の記事も『そうだったのか!』という思いで読みました。
新風館が閉じたという記事は以前に読みましたが、高槻は京都市内の情報は少ないから注意して探さないのでどうなったかも知りませんでした。
ありがとうございます。
中国人の観光客が熱心に購入したのは、ドラッグストアで
販売される市販薬や化粧品だったそうです。
四条から御池までの河原町通に多く並ぶドラッグストアの店頭には、
キットカットの詰め合わせなどのお土産用の箱が積み上げられていました。
近年は外国人観光客が多くてスムーズに歩けなかったこの通りも、
今はゆっくりと歩け、ドラッグストアの店頭には
手洗い用の消毒液やマスクがたくさん店頭に並んでいました。
この冬はまずはおうちでゆっくり過ごし、
インフルエンザや新型コロナに感染しないよう
気をつけて生活しないといけませんね。